ライヴで客席にいる人があまり知らない話をしましょう。
ライヴ会場では「中音(なかおと)」と「外音(そとおと)」というのが存在します。
普段皆さんに聴いていただいている、お客さんに向かってスピーカーから出てるのが外音。
ステージ上で演者がモニタースピーカーで聴いているのが中音。
実はこの2つがね。 実は全然違うんです。
外音はステージ上の生音とスピーカーの音がバランス良くミックスされて聞こえるようにリハで散々作り込んでますので、良しとして。
問題は我々がステージで聴いている中音。
こっちはね、自分が弾いてる音とモニターからの音、さらには外音の跳ね返りまで聞こえるので、なかなかバランス良い音で聴く事ができません。
自分が弾いてるギターが聴こえすぎて歌ってる声が聴こえない、とか。 逆に自分の弾いてるギターの音が全然聴こえてこなくて細かい細工ができないとか。
そんな事は普通にあります。
しかも厄介なのは、リハでどれだけ入念にバランスをとっても、実際お客さんが入った段階でそのバランスは微妙に崩れるんですね。 夏と冬ではお客さんの服装が違うので、冬の方が音を吸われてしまうとか、そういう計算もしないといけません。
平然とステージで歌ってるように見えても、実際は四苦八苦してたりするんですよ。
まさか、客席で自分が聴いてる音と、ステージで演者が聴いている音が全然違うなんて、知らなかったでしょ?
そういう問題を解決してくれるのが、最近テレビでもよくお見かけするイアモニってやつ。
正確に言うとイアーモニターね。
歌手が耳にキラッキラの何かをつけて歌ってる、あれがイアモニです。
これだと会場内の音をシャットダウンして、直に外音そのままに、クリアに聴こえる(らしい)ので、中音が聴こえ辛い!という問題が解消できるみたい。
わたくしこれに結構早くから着目してたんですけど、このイアモニ最大の問題点は・・・・
お高い。
最近でこそ少しお安めのものも出てきましたが、出はじめの頃なんて10万はくだらないシロモノでした。
いくらなんでもそこまではねえ・・・
でも耳に直接装着するものだから、下手にケチるのも怖いし。 結局手が出ずに終わってます。
ま、まだしばらくは「中音と外音」問題に頭を悩ませながら、自分の耳でがんばるしかないようです。
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