多分今年最後のブログになります。ちょっと楽しい記事を見つけたので紹介します。
英国の大学生、アレックス・テューさん(21)が斬新なアイデアをもとに作ったホームページ(http://www.milliondollarhomepage.com/)で大もうけしている。
テューさんは自身のホームページを100万ピクセル(画素)からなる広告掲示板に作り変え、ロゴマークの掲載希望者に対し、1ピクセル1ドルで販売。販売開始から4カ月間で正味100万ドル(約1億1700万円)の利益を得ている。
テューさんはロイターの取材に対し「売り上げは銀行に貯金している」とコメント。さらに「車を買った。運転免許を取得したばかりだから、黒のミニクーパーにした」とも語った。
出会い系サイト、カジノ、不動産業者から英タイムズ紙に至るまで、さまざまな広告主がピクセルを購入。現時点までで91万1800ピクセルが売れている。
ここ見てみました。ものすごく賑やかなリンク集といった感じです。通常のリンク集だとブラウザやサイト内の検索機能によって必要な情報にすぐアクセスができるのですが、このサイトは到底そんなことできません。なので「どれどれ」といって見た目に面白そうなロゴマークを試しにクリックしてみる必要があるのです。
これって、本屋、CD屋、レンタルビデオ屋などに行ったときやチラシなどを見たときに感じるワクワク感に近いものがあるかもしれません。目的のものが見つからないかもしれないが、何気なく手にとって見たものの中に意外な発見があるかもしれない、というあの感じです。インターネットでの情報検索は確かに膨大なデータの中から欲しいものがすぐに手に入るけど、こうした楽しみを感じる機会が少なかったような気がします。
また、欲張らず(?)に100万ピクセルのサイズで抑えているところも絶妙ですね。有限な領域の中でいかに自分のロゴをクリックしてもらうか、という部分でも広告主は工夫をすることでしょう。それがまたこのサイトの魅力を引き立てているともいえます。ビジネスとしてもサイズが無限に増え続ける掲示板であれば1ピクセル1ドルなどという課金はできなかったでしょうけど、サイズ限定なので狭い領域を高価に販売することに成功しています。コンシューマも無限に広い掲示板だったら途中で飽きてしまいますが、100万ピクセルくらいならばさっと見渡すことができるので、これくらいなら見てやろうかなと思わせる効果もあると思います。
このサイトの応用例として、例えばVoDなどのコンテンツをこんな風に陳列すると良いのではないでしょうか。偶然による発見も含め、コンテンツが多くの人に接する機会が増えるのではないかと考えます。
なお、もっとこうした方がいいなと思う点は下記のとおりです。
- 掲示板をカテゴリごとに分けたほうが良い。
- 1度ピクセルを購入したら5年間有効とあるが、もっと短いスパンでも良いように思う。(例えば1週間、1ヶ月単位など)そうしないとリピーターが現れない。
このサイトの日本語版、1億円ホームページ も開設されているのですが、こちらはまだ開設したばかりなのか寂しい限りです。そのうち充実してくるのでしょうか。これからどうなるかが楽しみなサイトです。