娘がフラメンコを習い始めた。
せっかくスペインに住んでいるのだし、何かこの国の文化を学ばせたいと思っていたので、彼女が少し興味を示したところをすかさず教室に放り込んだ。
しかし実はたぶん彼女の興味は踊りそのものよりお姫様のようにフリフリのついた長~いスカートと、初めて履くかかとの高い靴にあったのだと思う。
ともあれ毎週火曜日の夜に1時間、近くのスタジオで習える事になった。
先生はもちろん、一緒に習う女の子たちもスペイン人。
一人だけ日本人でスペイン語が話せる子がいるのでその彼女が頼り。
彼女の通訳と、見よう見まねでとにかくついて行っているようだ。
親はレッスン風景を見学することができないのでいつも遠くの窓から盗み見をしている。
隠し撮りなのでこんなわかりづらい写真になってしまったが、ピンクのスカートが娘だ。
まだ始めたばかりで下手っぴいだが、靴で床をカンカンと踏み鳴らす「サパテアード」をしながら、フラメンコ特有の手と指の動きを練習している姿は微笑ましい。
しかし一緒に習っているスペイン人の女の子たちを見ていると、なんだかちょっと違う。
同じ動きをしてもサマになっている。
腰をクネクネとくねらせてなんとも艶かしいのだ。
こっ…こっ…子供のくせに!と思わずこっちが恥ずかしくなってしまうが、やはり魅力的で惹きつけられる。
「血」なのだろうか。
習うからには娘も魅力的な踊りができるようになってほしいが、腰クネクネは、う~ん、フクザツである。
足を動かすと手が動かない!手を動かすと足が止まる!運動能力というより、年齢の性かなぁ…
どちらも日本で今結構人気なんですってね。
楽しく踊れば老化も防げる!
なんならパパもどうです?