野良猫岡山の糖尿病・奮闘記

「膵外分泌疾患に伴う膵嚢胞手術後糖尿病発症治療12年目」のブログです。薬物療法と食事療法で頑張ってます。

SGLT2阻害薬、実臨床で心不全・死亡減少

2017年05月29日 | ブログ
 欧米6カ国30万人超の2型糖尿病患者を対象とした国際観察研究CVD-REAL*1試験で、SGLT2阻害薬が他の血糖低下薬に比べて心不全による入院および総死亡のリスク減少に関連することが示されたと、米・Saint Luke's Mid America Heart Institute and University of Missouri-Kansas CityのMikhail Kosiborod氏らがCirculation2017年5月18日オンライン版)で報告した。国際大規模研究によるSGLT2阻害薬治療の初のリアルワールドデータとなる。

欧米6カ国から30万人超を登録

 2型糖尿病患者は心不全リスクが高く、心不全合併例の5年生存率は25%未満と予後不良である。血糖コントロールだけでは心不全の予防は難しいとされるが、SGLT2阻害薬のエンパグリフロジンは、動脈硬化性CVD既往を有する2型糖尿病患者を対象としたランダム化比較試験(RCT)*2の3.1年の追跡期間で、心不全による入院およびCVD死、総死亡の減少効果を示した。

 CVD-REAL試験では、これらの有益性が実臨床のより広範で低リスクの患者群に応用可能かどうか、またSGLT2阻害薬のクラス効果であるかどうかを確認するため、欧米6カ国でSGLT2阻害薬またはその他の血糖降下薬を新規導入した18歳以上の2型糖尿病患者を対象に、処方から250日前後の心不全および死亡リスクを比較した。

 2012年11月~13年7月に処方箋が交付された患者のデータが、米国では民間医療保険(Truven Health MarketScan Claims and Encounters)のデータベース、ノルウェイ、スウェーデンおよびデンマークでは全国登録、ドイツおよび英国ではプライマリケアと病院記録からそれぞれ収集された。SGLT2阻害薬導入の傾向スコアを用いて交絡因子を調整、SGLT2阻害薬群とその他血糖降下薬群を1:1でマッチングした。心不全による入院(北欧3カ国は外来診療を含む)、総死亡およびこれらの複合ハザード比(HR)を国別に推定し、メタ解析を行った。なお、死亡データはドイツでは入手できなかった。

心不全による入院リスク39%、総死亡リスク51%減少

 傾向スコアマッチングコホートは30万9,056例(各群15万4,528例)、平均年齢57歳、女性が44%、CVD既往が13%。使用されたSGLT2阻害薬については、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンのクラス全体の曝露時間のそれぞれ53%、42% 、5%を占めた。19万164人・年の追跡期間中、心不全は961例(発症率0.51/100人・年)。米国、ドイツ、ノルウェイ、デンマーク、スウェーデンおよび英国の患者21万5,622例中、総死亡が1,334例(死亡率0.87/100人・年)、心不全または総死亡が1,983例(発生率1.38/100人・年)に認められた。

 SGLT2阻害薬群では、他の血糖降下薬群に比べて心不全が39%(HR 0.61、95%CI 0.51~0.73、P<0.001)、総死亡が51%(同0.49、0.41~0.57、P<0.001)および心不全/総死亡の複合イベントが46%(同0.54、0.48~0.60、P<0.001)減少した(図)。これらの結果は、国別でも有意差はなかった。

 

低リスク含む患者に応用できるクラス効果

 Kosiborod氏らは、SGLT2阻害薬の実臨床経験は比較的限られており、長期追跡研究が必要とした上で、「今回の大規模研究では、87%がCVD既往のない患者群で、他の血糖低下薬に比べてSGLT2阻害薬は心不全および総死亡リスク減少に有意に関連していた。RCTで確認されたエンパグリフロジンの有益性は、リアルワールドのより広範囲の2型糖尿病患者に応用できるクラス効果であることが示唆された」と結論付けている。

 SGLT2阻害薬は、グルコースを腎臓経由で排出する2型糖尿病治療薬で、心不全および総死亡リスク減少との関連は短期間で認められた。同氏らは「このような有益性は血糖以外の機序によるものだろう。心不全を含むCVDは2型糖尿病患者の最大の死因であり、最近の心血管アウトカム試験の結果は、HbA1cに焦点を絞るのではなく、死亡率減少効果が証明された治療法が優先されるより包括的な治療を考慮するときが来たことを示唆する」と述べている。

https://medical-tribune.co.jp/news/2017/0525508630/



SGLT2阻害薬は心不全による入院リスク39%、総死亡リスク51%減少


嬉しい副作用ですね(´・ω・`) 糖尿病の人って大血管障害で死ぬ人多いじゃん。

(大血管障害とは太い血管の動脈硬化などにより起こる、心筋梗塞や脳梗塞などです。糖尿病の患者さまは、高血糖によって血管が障害され、動脈硬化の進行が早くなります。そのため糖尿病がない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいといわれています。)

リスク減少だって(´・ω・`) いいな~。俺ジャヌビア派(DPP-4阻害薬)だもの。ただ世界最強です。


SGLT2阻害薬系飲んでる人いる? ラッキーですね。


 


今朝の血糖値です。138(mg/dl)です。140(mg/dl)以下なら優良(`・ω・´)v



※第三次救急病院(大学病院・国立病院・救命救急センター)では、

空腹時、一般人・健常者の人は170(mg/dl)以下なら良だって。糖尿病患者は駄目だけど。

看護師さんが言ってた(´・ω・`)  差別だ!!!!!!!



俺なんか、薬物摂取しないと軽く200(mg/dl)は超える。ふっふん!いいだろう!(`・ω・´)v

 


(´・ω・`) ちょっと笑った画像www まぁ、ただのカレーなんだけど。洒落が利いてるww


また更新します。皆様もご自愛ください。

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