九電消費者株主の会ブログ

2003年から毎年脱原発の議案を株主総会に提出してきました。株主として、消費者として九州電力に働きかけていきましょう。

企業努力はどこに?九電の化石燃料調達コストは高すぎる

2013年01月26日 | その他
九電前ひろばのメールより転載です。
都合よく数字の操作ばかりしようとする九電にとって、「企業努力」とは何であるのか、首をかしげます。

「ひろば」主催で料金値上げに関する申し入れも予定されています。
末尾をご覧ください。

--
★ 中西正之 さんから:
青柳行信さま

<九州電力の電気料金値上げ申請に付いて思う事①を 報告します>
毎日新聞に掲載された九電値上げ資料によると、九電は石炭火力の原価は
4.20円/kwH、石油火力の原価は16.59円/kwH、LNG火力は
12.14円/kwHと発表されていました。石炭火力の場合は少し安すぎるよ
うに思われましたが、石油火力、LNG火力は妥当な発電原価と納得しました。

ところが、2012年12月26日の”平和とくらしを守る福岡県革新懇談会”の
九電交渉に参加して九電の説明を聞いていると、この数値は発電原価ではなくて
燃料原価だということが判りました。

この事が判って、九電の火力発電用燃料があまりにも高価になっていることに驚
きました。以前に仕事の関係で大阪ガスはLNGを自社の専用船で買い付けに行
き、LNGを安価に購入するよう大変な努力をしていると聞いていたので、他の
企業の実情をインターネットで調査してみました。

“オーストラリア・パシフィックLNG社とのLNG売買契約書の締結および
LNG輸送に関する長期専用船の導入について”
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/0629-3j.html

“LNG専用船の概要”
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/0629-3_2j.html

添付資料によると、関西電力はオーストラリア・パシフィックLNG社との間
で、LNG売買契約書を締結している。プロジェクトは、クイーンズランド州内
のスラット盆地・ボーウェン盆地中心の石炭層に存在する天然ガス「コール・
ベッド・メタン(Coal
Bed Methane)」を、グラッドストーン港でLNGに加工して出荷するもので、
2016年から20年間、年間100万トン程度のLNGを購入する予定だそう
です。

 また、プロジェクトを含むLNGを自社向けに輸送することを目的に、商船三
井との間で、長期専用船として省エネ型のLNG新造船2隻の長期傭船契約を締
結したそうです。
 大阪ガスと東京ガスはLNG調達用の専用船をそれぞれ6隻運航しているよう
です。東京電力は4隻、関西電力は1隻、九州電力も1隻、専用船を運航してい
るようです。

 大飯原発を2基再稼動した関西電力でも、LNGを安価に買い付けるための計
画は進めているようです。しかし、九電は直ぐに玄海と川内の原発が再稼動する
ので、LNGの調達量の増大はつなぎの為であり、LNGの調達価格を安くする
必要は無いと考えているように思われます。

“北極海航路で日本にLNG輸送成功 ロシア企業、世界初”
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY201212060463.html

ただ、添付資料のように、地球温暖化の影響で、北極海の氷がかなり溶けて、ノ
ルウェー産のLNGが北極海航路で日本まで運ばれてきて、北九州の戸畑に到着
したとのニュースが有りますが、九電に新しい調達先ができて、皮肉な結果と
なっています。

○-----集会等のお知らせ-----○ 

● 九州電力の電気料金の値上げに対して九電への申入回答要請 ●
日時;1月28日(月)午後1時30分
午後1時15分に九電前ひろば・テント集合。
 どなたでも参加できます。
呼びかけ:さよなら原発!福岡 080-6420-6211(青柳)


九電値上げ公聴会の開催方法に関する不審

2013年01月22日 | 株主の会からのお知らせ
九電の公聴会に、一応申し込んでいたんですが、申し込んでいたみなさん『登録通知』メールを受け取られましたか?
私は、よっぽどいかにも迷惑メールじゃなければ入らない「迷惑メールフォルダ」に入っていたので今気がついたんですが、中身を読んでぎょっとしました。

--(登録通知より)
先にお申込いただいた公聴会の傍聴について、貴殿を登録しましたので、下記によりご来場ください。
当日は、必ず本メールを印刷したもの(登録番号票)および身分証(運転免許証や健康保険証など)をご持参いただき、受付に提示してください。
なお、本登録番号票は、下記1の期日に、持参の1名(本人)に限り有効です。
--


経産省っていう国の機関が開催する「公聴会」が、まず人数制限があってあちらさんが入場者を選別するというのがそもそもおかしくないですか?
 (「公に聴く」姿勢ゼロ
で、受付でいちいち身元をチェックするのも異様
 (株主総会だってちゃんと葉書を持っていけば身分証まで出させない。なんて失礼なやり方でしょう!)

会場の都合だったら、別段、整理券を譲りっこして他の人が行ってもいいはずです。

で、「注意事項」なるものがこれまたなんだか異様なような。

--(『登録通知』より)
■■■注意事項■■■
①会場には、駐車台数に制限がありますので、車でのご来場はご遠慮下さい。

②身の回り品以外のものは持ち込み禁止です(手荷物等、会場への持込物については、係の者が中を確認させていただく予定です)。大きな手荷物などは、最寄り駅のコインロッカーに預けるなどしてご来場ください。旗類、拡声器、横断幕等の持ち込みもできません。

③会場内は禁煙です。飲食もご遠慮願います。

④議事の進行の妨げにならないよう、携帯電話は電源をお切りいただくか、マナーモードに設定してください。

⑤傍聴の方は、発言できないことになっています。静粛に傍聴してください。

不穏な言動等により公聴会の秩序を乱したり、議長や係員の指示に従わないなど、議事進行に支障があるときは、退場を命ぜられることがあります。

⑦会場外に退出し再入場される場合は、受付の係員に本登録番号票及び身分証を提示してください。

⑧公聴会当日は、報道関係者によるテレビカメラが入る予定です。

⑨その他公聴会に関しては、議長及び係員の指示に従うようお願いします。

ご不明な点等ございましたら、下記までご連絡いただきますようお願いいたします。

*********************************
九州経済産業局
資源エネルギー環境部 資源エネルギー環境課
担当:西課長、田口、長藤
電話:092-482-5513
*********************************

--


手荷物チェック(!)
係員の指示に従わなければ「退場」
「不穏な言動」って、誰に対するどんな発言でしょう?

大体何人申し込んで何人が選ばれたのやら。
どうやって選んだのやら。
意見陳述人は「発言趣旨」をあらかじめ提出して開催側が選んでるんですが、その意図は?
(だいたい、こちらは「抽選」ではありません)

いや~。
市民をなんだと思っているのでしょう。
テレビカメラの前で余計なことをされたくない意図なのか。
まさにアリバイ作りの「公聴」ですか。
「ご不明な点」ばかり。

明日、電話してみようと思いますが、皆さんはいかが思われましたか?

あまりにも不審なので、広報担当、個人的に公開質問状を作成してしまいました。
下記にその内容を貼り付けますので、賛同していただける方は、株主の会 nonuke-kabunushi@mail.goo.ne.jp まで、氏名をお知らせ願えませんでしょうか。
傍聴・意見陳述申し込みの有無、登録通知受け取りの有無、質問状への氏名公開の可否も書いていただけるとありがたいです。

他の株主の皆さんの異論が無ければ株主の会からも賛同して提出したいと思います。時間がありませんので、急で恐縮ですが、本日1月22日いっぱいくらいでお願いします。
以下、質問状の内容です。

<公開質問状>

九州経済産業局 資源エネルギー環境部 資源エネルギー環境課 御中

2013年1月31日、2月1日に開催予定の九州電力関係公聴会の開催に関して、その方法、趣旨に不審な点がございますので、以下回答を求めます。
なお、開催日が迫っておりますので、回答は今週末1月25日までに電子メールで下記代表まで送付いただくか、貴団体ホームページ等で速やかにご公表ください。

1.「公聴会」と名付けながら、申し込みにより人数を制限した理由をお答えください。なお、会場の都合が理由の場合は、申し込みに応じて規模の大きな会場を確保しない理由をお答えください。

2.申し込み人数と、登録メール送付人数は、何人でしたか。

3.傍聴に際して、会場受付で身分証をチェックする意図はなんですか。また、代理人出席ではなぜいけないのですか?

4.意見陳述について、意見内容をあらかじめ提出させた理由は何ですか。

5.意見陳述人は、抽選ではありませんでしたが、どのように選考したのですか。

6.注意事項2について、持ち物チェックは何を想定して行うのですか。

7.注意事項6の、「不穏な言動」とは具体的にどのようなものが想定されますか。

以上、「公聴会」の趣旨にふさわしくないと思われる項目についての質問でありますので、開催者として受け止められ、誠意あるご回答をお待ちしております。
回答はインターネット等の手段で可能な限り公開するものとし、回答なき場合は、参加者として、この公聴会をもって行政手続きの要件を満たさないものとみなします。
どうぞよろしくお願いいたします。
以上

九電関係公聴会申し込み人有志一同
九州電力消費者
九電消費者株主の会

料金値上げに関して、消費者として意見を伝えましょう

2013年01月11日 | 株主の会からのお知らせ
お久しぶりです。
九電消費者株主の会では、議決権行使書の情報をもとに、会報発送準備、大口株主対策、料金に関する交渉など、地味に活動しております。

さて、様々な批判を受けながらも、経営責任を棚に上げて料金値上げの既成事実化にまっしぐらという九電の対応は本当に、原発事故から何も学んでいません。

株主としても経営陣の責任を問う活動を続けていきますが、ぜひ多くの皆さんの声を九電と国に届けてください。
(以下、九電前「ひろば」からの情報を少し編集して転載します)

“九電値上げに関して積極的に意思表示を行いましょう”
九電の申請書では値上げは4月からとなっています。
12月12日の新聞では、
「九州電力が申請した家庭向け電気料金の値上げを審査している専門委員会の安念潤司委員長(中央大法科大学院教授)は12日、共同通信のインタビューで、関西電力と九電の審査は『来年2月半ばぐらいに終わらせたい』との方針を表明した。経産相の認可はそれ以降になる見通しだ。」
と報じられてます。
このまま、黙って見過ごすことできません。
政府等や電力会社の国民の声を聞いたというアリバイ作りの場という見方も一方
ではありますが、 公聴会や「国民の声」の積極的にもアクションを起こしま
しょう。

経産省がおこなう九電電気料金値上げ公聴会等に関する方法は次の三つです。
締め切りはいずれも1月ですが、年が明けて、ばたばたとしている間に時が過ぎ
て行きます。
意見陳述をするには少し準備がいるかと思いますが、「国民の声」や公聴会傍聴
は年内の早いうちに、きょう明日にでもやりましょう。

1.「国民の声」への応募
いわゆるパブコメです。資源エネルギー庁宛です。
誰でも参加できます。 平成25年1月31日(木)必着
案内文書はこちら!
ここから↑入って、メールまたは指定の用紙(PDFフォーマット)を取得し記入
後投函する
メールのあて先は⇒denkiryokin-pubcomme2@meti.go.jp
※メールで送る際も一度上の案内文書1.から入って説明を読んでからにしま
しょう。

2.公聴会での意見陳述と傍聴

「九州電力株式会社による電気料金値上げ認可申請等に係る公聴会を開催します」
案内文書はこちら
日時:平成25年1月31日(木)9時から(2月1日(金)予備日(※))
※意見陳述人多数の場合には1月31日に加え、2月1日にも開催します。
なお、意見陳述を行う方は、期日の指定を行うことはできません。
・場所:福岡合同庁舎新館3階 共用大会議室  
(福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目11番地1号)
※博多駅筑紫口から10分くらい? 駅から一部が見えるかなという近さです。

(1)公聴会の傍聴 への応募方法
メールまたは往復はがきで平成25年1月16日(水)《必着》
傍聴の申込が多数の場合は、抽選により傍聴者を指定し、その旨を申込者あて通
知します。
メールのあて先は⇒kyushu-denkikochokai@meti.go.jp
※メールで送る際も一度上の案内文書2.を読んでからにしましょう。

(2)公聴会での意見表明
意見陳述届出書の提出期限:平成25年1月16日(水)《必着》
専用のフォーマットは上記のURLをクリックして読んでいくとある場所が表示
されています。
意見陳述書もメール添付で送ることも可能です。案内文書2.の説明をしっかり
読んでからにしましょう。

なお、九州電力から経産省に提出された申請資料は以下のところになります。数
十ページにわたる膨大な資料ですが、概要と要約されたものなどもあります。
「九州電力株式会社による電気料金値上げの認可申請資料について」
資料⇒http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/1211kyudenshiryou/index.html

※参考まで、これら全体のおおもとの案内文書は以下のところにあります。
「【経済産業省ホームページ】九州電力株式会社の電力料金値上げ認可申請等に
係る「公聴会」の開催及び『国民の声』の募集について」
⇒http://www.pref.oita.jp/soshiki/14200/meti-kyuden-riseinelectricitycharges.html

<参考資料、報道>
関電・九電の電気料金値上げ問題

12.「関電と九電の値上げを審査 調達費や人件費など議論」西日本電子版01
月10日 10時41分 更新


13.「関電、料金原価に顧問の給与 14人、経営に直接関与せず」西日本電
子版01月10日 20時48分 更新

記事「関電は人件費の中に「雑給」という項目を設け、2013~15年度に年
平均で22億円を支払う計画を示した。顧問のほか、定年退職後に再雇用した社
員に支払う給与が含まれる。『雑給』のうち4億円を『嘱託、顧問の給与』とし
ている。」

14.「値上げ審査、九電の役員増に批判 経産省専門委 」日経1/10 21:50

15.「値上げ審査 九電の役員報酬に批判が」NHK1月10日 15時5分
記事「関西電力と九州電力が申請した電気料金の値上げが妥当かどうかを審査す
る政府の委員会が開かれ、このうち、九州電力が経営合理化に向けて行う社員の
人件費の削減率よりも役員報酬総額の削減率のほうが小さいことに批判が相次ぎ
ました。・・・・・この中で九州電力は、値上げ申請に伴う合理化策として来年
度から社員全体の人件費を平成20年度と比べて25%削減する一方、役員報酬
全体の削減率は20%とすることが報告されました。」

今朝、届いた西日本新聞では、二面に「新閣僚に聞く」で復興・原発事故再生相
 根本匠氏―なんか、少し安倍首相といっていることがちがっているよう
な・・・でも同じでしょう、やることは。 3面に、
16.「経営効率化要求相次ぐ 値上げ審査 九電、調達費85億円減表明」
・・・先の一連の値上げ問題の関連記事を短い記事で伝えています。

17.関電と九電、資材4割以上をグループ会社に発注 読売新聞 1月10日(木)18
時37分配信
 関西電力と九州電力が資機材の調達でそれぞれ4割以上を子会社などのグルー
プ会社に発注していたことが、10日開かれた経済産業省の電気料金審査専門委
員会で明らかになった。
 両社とも調達費用は家庭向け電気料金の値上げの原価に反映しており、委員会
がどう判断するかが焦点となる。
 関電は、年間の資材調達費6000億円のうち46%の2800億円をグルー
プ会社に発注していると説明した。九電も、総額4500億円のうち42%の
1900億円をグループ内で調達していることを明かした。・・(後略)



締め切りが迫っています。
公聴会の意見陳述や傍聴申し込み16日、連休明けすぐです。
パブコメの締め切りは月末です。

忘れないように注意しましょう。