ののほんじゆうちょう

管理人nonohonが不定期にラクガキします。

キリクのよるに

2006年09月17日 | マンガ・アニメ
『キリクと魔女』と『あらしのよるに』をDVDで観ました。
結論から言うとどちらも映像面はすごかった。キリクは特に鮮やかな色彩が、あらよるは背景やキャラのテクスチャが。
しかし正直キリクはうまく評価できません。悪くはない。物語は寓話そのもので、『何故?』とかはないんですね。主人公キリクは母のお腹にいるときから言葉を発し、自ら生まれ、生後1日目で歩き、魔女カラバの元へ赴きます。そういう物語なんです。悪く言えばハチャメチャ、だけどそれ以上に深いものを感じます。だから物語を楽しみたいと思って観ると面白くないかもしれません。しかし、これはこれで面白かったです。

一方あらよるは面白くなかった。物語は淡々と場面と時間の流れを追ってるようにしか見えず、盛り上がりもさほどない。TBS制作らしくTBSのアナウンサーがいっぱい声優に挑戦してるのですが、それがもう下手で下手で、耳障り。映像面では、絵本の水彩画のようなテクスチャを上手く表現したキャラクターに感心しました。狼と山羊の毛の質感というものがすごくよく表現されてました。そして一方で背景(特に材木)のテクスチャは独特のリアリティを持っていながら、水彩風のキャラとしっくりくるように描かれており、非常に美しかったです。この映像が綺麗で、予告編が良かっただけに期待したのですが、想像以上に淡々と終わってしまいました。残念です。

Dark Seed

2006年08月25日 | マンガ・アニメ
紺野キタの『Dark Seed』を買いました。
久しぶりの長編ということで、非常に読み応えがあって良かったです。

しかし、やはり私は紺野キタに弱い。
弱いというか、私にとっての紺野キタっていうのが大きすぎる。
女の子の可愛さ、美少年の美しさ、キャラクター、空気、何をとっても私にとって最大値なのです。いや、数値とかじゃなくて、なんて言うんだろう・・・。紺野キタというジャンルなんです。そして私の中の、所謂少女漫画的な設定や要素(BL含む)は全てこの紺野キタを基本に成り立っているといっても過言ではないのです。
そしてそんな紺野キタの絵で、女の子が皆すごく可愛くて、男の子が皆美少年で、ヒラヒラのドレスやリボン、ひらめくマント、寄宿舎に魔法学校・・・。もうなんか夢の中にいるような、そんな気分にさせてくれる漫画でした~。


ちなみに私は自他共に認めるむつみさんの絵の熱狂的ファンなのですが、私の中でむつみさんの絵はどこか紺野キタと印象が近いのだということに今日気付きました。絵柄というか、雰囲気というか、ニオイというか。紺野キタは私の中で一ジャンルであって、上手い下手じゃないんですね。だから同じ印象のむつみさんの絵も、本人にとっての出来不出来関係なく好きなんですね~。なんか、すごく納得しました。



※紺野キタ『Dark Seed ―ダーク・シード』幻冬社 バーズコミックス

ゲドツッコミ

2006年08月10日 | マンガ・アニメ
注意!

思いっきりネタバレです!!



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さて、先日既に思いっきりつまらなかったという感想だけは書きましたが、今回は具体的にどこに不満があったのかを書いていこうと思います。前述したように思い切りネタバレです。(以下反転)
ゲド戦記、まず最も目に付いたのは「説明がない」ということでした。原作モノに多いのですが、原作では破綻なく説明がされているものを、2時間に詰め込むためにあちこちカットしてるうちに必要な部分が欠けてしまう現象です。制作者は原作をよく知っているために気付かないのかもしれないけど、初めて映画で触れる人にはわかりませんよ・・・。
もちろん物語中の全ての謎が説明されなくてはいけないとは思いませんが、ゲドではそれを知らないと話がわからないことが放っておかれて、そのまま進むことが多かったので、今回はそういう疑問点を挙げてみようと思います。もし私が見逃してるだけで、実は作品内で説明されていたとか、それは原作では説明がされている、というのがありましたら、返信お待ちしております。文句ではなく、本当にそこを知りたいだけなのです。

質問1:なんでアレンは影に分かれちゃったの?
いきなりすごいネタバレですが(笑)、そもそもどうして分かれたのでしょう?魔法によるものなのかとは思いますが、魔法だとしたら誰の・・・?

質問2:なんでアレンは剣を奪ったの?
父を殺すのは構いません。通過儀礼として十分に意味を持っています。しかしどうしてわざわざ剣を奪って逃げたのでしょう。本人も別に魔法で鍛えられたとか知らなそうだし。ハイタカさんは物知り顔で何も訊かないけど、物語の中で誰かが「なんでそんな剣を持ってるのか」と訊いてやるべきなんじゃないのか。答えが「僕にもわからないけどそうしなきゃいけないと思った」でも何でもいいのです。

質問3:なんでハイタカは旅をしてるの?
終盤、クモがその点を偽ってアレンをたらしこみますが、本当はどうなのかを語っていません。公式サイトには『災いの源を探る旅に出る』とありますが、事前に公式サイト見てなきゃいけないの?

質問4:あの剣は一体何だったの?
アレンが何故か父親から奪って逃げた魔法で鍛えられた剣。目が覚めて手元にないと大慌て。なのに本人は突然失くしたことも忘れてしまう反面、ハイタカは『アレンに必要なもの』とか仰る。終盤その剣のおかげでクモの魔法を断ち切ることができたけど、別にアレンはそのために旅をしてるわけではないし・・・。そして何故抜くことができたのかも謎。

質問5:本当の名前って一体何なの?
本当の名前を知ることで人を操ることができるとか言われましたが、クモなら名前なくっても操れそうだし、そのわりにはあっさり解けたし(笑)。それ以外にはテルーへのよくわからない告白ぐらいにしか使われていません。テルーやハイタカ(この人は「ハイタカ」が本当の名で「ゲド」が普通の名前だって・・・知らなかったよ)の本当の名前って意味あるの・・・?


以上が「これがわからなきゃ話にならない」という部分の疑問点です。この後に書くのは不満点。

・アレン強いのかよ!
最初はアシタカのように何かに憑かれての人ならざる力なのかと思ったら、単に分裂しただけというじゃないか。じゃあつまり最初から強かったのね。もちろん王子だから武術のたしなみがあっても不思議じゃないが・・・。
・テルーはなんでアレンに心開いたの?
助けてもらったにもかかわらず手をひっぱたき、アレンが『命など要るか・・・』と自分の命を軽視したことから『命を大切にしない奴は大っ嫌いだ!私とこの子を殺しに来たのか!!』などと病的に怒っていたテルー。なのに唄に涙されただけでいきなり?その直後『僕は父を殺した・・・』『え・・・』って、普通そっちのほうが怖いだろ!
・回想描写は?
やたらと過去を語るシーンは出てくるのに、1カットも回想するシーンはない。
・影は結局どうなったのさ?!
影の分際でいきなりヒロインに抱きついたうえ告白(?)までしてしまう図々しい奴ですが、結局どうなったの?城には魔法がかかっていて入れないのなら、最後は城の入り口に置きっぱなし?剣を抜くシーンで、夜明けとともにクモの魔法が弱まったおかげで入ることができ、また一人に戻ることで剣が抜けた・・・とかいうのなら、前述の剣の謎も少し説明がつくわけですが、今のままではストーリー上アレンが影に追われてる意味はあまりない。結構大きな謎解きのはずなのに、あっさりと正体自分で明かすし。分裂したままでも女の子の説得で簡単に勇気100%になるみたいだし。
・アレンが王子である意味は?
父である王を殺して逃げてきたけど、別に王がいなくなったことで国が危うくなったわけでもなく、追っ手が来るわけでもない。また上記のように影の存在意義もあまりなく、アレンの設定のほとんどが意味を成していない。もちろん原作のストーリーだからといわれればそうなのだけれど、逆に言えば原作の大切なところ全部捨ててるんじゃないの?
・おばさん連中浮きすぎ。
何かを狙ったかのようなおばさん連中がいましたが、世界観に浮きすぎ。あれって何かのネタなの?
・クモの屋敷に人いなすぎ。
街にあれだけ人がひしめいていたのに、物語の山であるはずのクモの屋敷に人がいなすぎ。クモ・ウサギの他には兵士が数名いるのみ。ウサギが何かの隊長のようだし、兵士もしっかり装備してるのである程度の規模の部隊なのかと思ったのに、これじゃそのへんのゴロツキじゃないか・・・。クモの使用人もいなそうだし。その割りには無駄に広い建物。おかげで終盤が非常に迫力足らず。


以上が今のところパッと思いつく不満点かな。もちろんこれらが解消されれば面白いかは別ですが、とにかく嫌だった点です。どうも『ジブリアニメはこういうものだ』という構成をなぞろうとするのに必死という印象で、『面白い作品を』という感じではなかったです。
もうジブリは原作モノやめようよ・・・。

妄想代理人

2006年08月06日 | マンガ・アニメ
そういえばずっと書き忘れていた『妄想代理人』の感想。

『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』などの近敏監督初のTVシリーズ。ずっと観られないでいたので、レンタルでまとめて観ることに。
すると再生してまずそのオープニングにやられました。
私はかつてこんなに壮大で怖いオープニングを見たことがありません。もうただただ「怖い」のです。荘厳な音楽とともに、一人一人キャラクターが映される・・・ただそれだけなのに。キャラクターは全員が正面向きに直立で満面の笑み。他に誰もおらず、全く脈絡のない笑顔。理由のない笑顔がこんなに怖いとは・・・(確かに全く知らない人の笑い声だけが留守電に入ってたらと想像すると非常に怖い)。そして背景はまず本来人間がいないはずの場所か、逆に本来人が大勢いるはずの場所に誰もいないという、完全にどこかが破綻した絵。特別でないものを少しずらすだけでこれほど恐ろしく表現してしまう、まさしく「妄想」の名に相応しいオープニングでした。


物語のはじまりは、人気イラストレーターの鷺月子が夜道で暴漢に襲われる。月子の証言ではローラーブレードを履いて金属バットを持った少年だったという。しかし目撃者はいなく、警察は月子の狂言ではないかと疑い始めた矢先、第二の被害者が現れる・・・というようなサスペンス。
しかし「妄想」を掲げる以上このままでは済みません。スタートの時点では犯人は月子の妄想なのか、それとも実在なのか(実在ならば誰なのか)という視点で視聴者は見ています。その謎解決のために映像の全てがヒントや伏線になっているはず・・・それがサスペンスの見方です。しかし、第1話の途中であるモノがさも当然とばかりに動き出すのです。
この瞬間私は軽くめまいがしたのですが、これでもう視聴者は映し出される映像すら信じられなくなります。物語自体が妄想であっては、謎を解こうとする行為自体が全く無意味化してしまいます。それでも謎を解こうとする警察と、どんどん拡がっていく妄想。そして気付けば物語は全く違う次元に・・・。

書いた自分でもナンノコッチャというあらすじですが、そうなんです(笑)。物語全体が妄想のようで、もう説明のしようがありません。とにかく脳みそ揺さぶられるのは必至。絵や動きも質が高いですし(シンプルな顔立ちなのに、月子が可愛くうえ、どこかエロい)、タダモノじゃない作品です。是非いっぺんに通して観ることをオススメします。オープニング目当てだけでも借りる価値あり。

ゲド戦記

2006年08月04日 | マンガ・アニメ
ゲド戦記観て来ました。

まだ公開して間もないですから、今日のところはとりあえず簡単な感想だけにとどめておきましょう。









なんだこのつまらなさは?!




すみません、いきなり断言過ぎました。でも少なくとも私にとっては思いっきりつまらなかったんです。ネタバレを含む詳しい感想は後日にしますが、何も面白みを感じないんですよね。主題はわかったよ、もうわかったから・・・登場人物が臆面もなく正面から口に出しまくるのはやめてくれ。中学生日記か?

あくまでこれはnonohon個人の感想であり、楽しくて素晴らしい作品だと感じた方やこれから観るので楽しみにしているという方は是非是非無視してください。でもとにかく今はこの「つまらない」の一言を言わずにはいられなかったのです・・・。
すみません。

夏アニメ

2006年08月03日 | マンガ・アニメ
今年の夏はいろいろアニメ映画がありますが、新作以外の上映会も毎年あちこちで行われています。今年はシネマヴェーラ渋谷で「アニメはアニメである:夏休みは親子でアニメ映画を!」という長~い題で8月12日~9月1日の期間、古今東西幅広く取り扱った上映会があるそうです。
観たことないけど有名なものが結構揃ってるなぁ・・・。
とはいえ日程が決まってるので全部観るわけにもいかないんだけど、『くもとちゅうりっぷ』『長靴をはいた猫』『ムーミン谷の彗星』は観たいなぁ。あとできれば『アリーテ姫』『鋼の錬金術師』『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』あたりも。

うぅ・・・、しかし見事なくらい私が観たいもの同士の組み合わせがない(笑)
そんなに何日も渋谷まで通えるか~!!

時をかける少女

2006年07月26日 | マンガ・アニメ
映画『時をかける少女』観て来ました。
恋愛モノとしてできてるのかと思ってましたが、青春モノというか、過去の当たり前だけど大切だった時間というものを思い出す時のノスタルジー半分痛み半分の何ともいえない心象(上手く言えません)を描いているのですね。
具体的に説明しようとすると完全にネタバレになるので詳しくは伏せますが、クライマックスで真琴が思い出す「大切だった時間」が、観てるこっちの心にも鮮やかに伝わってきます。それはたぶん、自分の中にもそういう時間があるせいなんだと思いますが、胸が熱く、そして痛くなります。

終盤ではそんな感じで熱くなれるし、逆に前半は能力を乱用する様がコメディ調にテンポよく描かれており、笑えて泣ける映画になっています。細田作品はやっぱりテンポというか、リズムが非常に気持ち良いですねぇ。基本的にベース色のみの塗りがスッキリした印象で物語に合ってましたし、作画も終始素晴らしかったです。山本二三さんの背景は当然のごとく素敵過ぎますし、とても良い作品でした~。

難を言えば、男二人がどちらもいい男過ぎて、都合がいいと言えばあまりに都合がいい初期設定に序盤ちょっと入り込めなかったこと。でもまぁこれはそういう物語だし、個人差もありますしね。
あとキャッチボールの際、真琴は手だけで投げるいわゆる女投げなんですが、女投げにしてはボールの軌道が真っ直ぐ過ぎ。もっと山なりじゃないとなぁ・・・(笑)

野球バカの偏った意見は放っておくとして、かなり良い作品なのは間違いないです。もしゲド戦記が時かけ以上なら間違いなく名作だと言えます。オススメ。

ブレイブストーリー

2006年07月15日 | マンガ・アニメ

※画像クリックで元サイズ


宮部みゆき原作のアニメーション映画『ブレイブストーリー』観て来ました。ブレイブストーリーは読んだことなかったんですが、宮部みゆきは好きなので楽しみにしていました。
ただ制作がGONZOなんですよね~。
GONZOって、なんだか評判いいし、実際まぁ高質の作品をつくるし、羽振りもよくやってるんですが、いまだかつて私はGONZOの面白い作品に出会ったことがない・・・。何が悪いとかはなくて、むしろ設定とかキャラとか作画とかも好きなほうだったとしても、やっぱりちっとも面白く感じないんですよ。これはもう私とGONZOの相性としか言いようがないのかしらと思うくらい、何故かダメ。なので、今回も非常に不安と楽しみが交錯していたのですが、いやしかし今回の作画はなんか今までのGONZOっぽくないし、いやいやでもでも・・・



結果、やはりGONZOはGONZOでした。

なんでこんなに心動かされないのでしょう。2時間という短さにしてしまったからという理由だけでは片付けられないくらい、ただただ物語が進んでいく・・・。作画はすごく丁寧でしたし、特にキャラクターアニメーションは巧みだし、CGはド迫力。物語がいいのもわかりますし、構成も奇をてらわず丁寧なつくりでした。なのに、全然面白く感じないの!どのキャラにも感情移入できないし、迫力は伝わってきても全然ドキドキやワクワクはしないのです。そういえば大友監督の『スチームボーイ』もこんな印象でした。力強い作品が持つ、心に直接響くような感じは残念ながら全くありませんでした。う~ん、残念。とにかく元の物語が非常に面白いことは十二分にわかったので、今度原作読んでみようっと。



あ、そうそう。最後に一言・・・ウエンツ下手すぎ。

それ町

2006年07月12日 | マンガ・アニメ
表紙見た時からずっと気になってたんだけど、今回やっと買えてバカはまり(笑)
萌えないメイドカフェのご近所コメディ。
う~ん、実にキャラ同士のかけあいが面白い。
時折ストーリーが上手くまとまりすぎてるところもあるけど、とにかくテンポもキャラクターも素敵でした。

しかし私の絵はどういうことか(笑)
美人のキャラが主役を食うというお決まりの絵を描こうと思ったんだけど、私に美人は描けません・・・。歩鳥(左)のようなキャラのほうが断然描きやすいよぅ。本当はキャラは皆すごく上手いですから、安心してください(何が?)。



※石黒正数『それでも町は廻っている』少年画報社 YKコミックス

風人BS

2006年06月15日 | マンガ・アニメ
以前紹介した風人物語、今週の17日(土)朝8時6分からBS2で放送が始まるみたいですね。
正直、すごい面白いわけじゃありませんが、ほのぼの素直な物語を丁寧に描いていると思います。

それと、来週月曜からはピーターパンが開始。
こっちはすごい楽しみです。ホント久しぶり。

絵のほうはピーターも一緒に描くつもりだったんですが、構図的にスカートの中モロ見えになりそうだったのでやめました(笑)

精霊の守り人

2006年05月03日 | マンガ・アニメ
ハリーポッターやら指輪物語やら、ナルニア国やらゲド戦記やら、海外児童小説原作の映画が非常に人気の昨今ですが、私が最も好きな児童小説に『精霊の守り人』(上橋菜穂子)から始まる守り人シリーズがあります。女用心棒バルサとその周囲で起こるさまざまな出来事をとおして、「運命とは」「人を守ることとは」等、実に深い命題が心にしみこんでくる、非常に良い作品です。私はこの作品をことあるごとに人にオススメしてきたのですが、なんと気付けば『精霊の守り人』がアニメ化するっていうじゃないですかっ?!全然知らなかったョ・・・(ファン失格)。


放送時期や放送局などの詳細はまだ一切不明なのですが、どうやら制作はプロダクションI.Gだそうです。
・・・
・・・・・・
I.Gかぁ~・・・。
I.Gは嫌いじゃないけど、守り人がI.G・・・・・・微妙(笑)
と思ってたら公式サイトが!
ひいぃぃっ、バルサが・・・バルサが!!
原作のイメージとあまりにも違うよ・・・。
いかにもI.Gらしい、ストレートヘアで唇厚めのキリッとしたアジア出身モデル風の美人に描かれてますが・・・誰コレ?監督は攻殻機動隊SACでお馴染みの神山監督らしいのですが、それこそ草薙素子と何の違いがあるのか・・・。
ここで注意しておきますが、私はI.Gは嫌いじゃないどころかむしろすごいと思ってますし、攻殻SACも大好きですし、神山監督は高く評価してますし、守り人のアニメ化も楽しみにしています。
けど・・・けど、やっぱりイメージと違うんですよね~。
こればっかりは原作モノの宿命なんでしょうけど、好きな作品だけに。色調もI.Gらしい色だし、なんだか見た目は御伽草子でしょうかね・・・(それは不安だ)。

小説の挿絵はジブリの二木真希子さんが手がけてるんですが、この絵が素晴らしい!個人的にはこの二木さんの絵で、そのままジブリでやってほしかった気がします(宮崎監督以外で)。守り人はスタイリッシュじゃいけないと思うんですよね~。それがI.G・・・(まだ言うか!)。
原作モノは原作と違ってナンボだと思いますし、そこにこそ魅力があるんだと思うので、違うのは構わないのですが、まだ原作を読んでいない人は、アニメの前に原作を読むことをオススメします。
ちなみに私の中でのバルサはこんな感じ
女に見えないという意見は覚悟の上です。

散々文句いいましたが、実際は楽しみでウキウキしてます。
期待と不安で胸がいっぱいですよ~。
ちなみに同時に曽利文彦監督で実写映画化もするらしいのですが、こっちは不安どころの話じゃない(笑

風人物語

2006年04月15日 | マンガ・アニメ
プロダクションIGの「風人物語」を今頃全部観ました。
すごく簡略化した背景と、デフォルメしたキャラで描くことによって、目に見えないはずの“風”というものも視覚的に表現しても違和感がない世界観をつくったのは非常に秀逸だと思いました。コロコロとデフォルメしたキャラなのにお尻や太ももがムッチリというデザインには賛否あるでしょうけど、絵としての手抜き感などはなく、すごくしっかりできていた作品でした。

物語としても「女子中学生が風使いになった」という、大きなアクションがありそうな舞台設定だけど、実際には全然なく、けれどそんな世界をのんびりと独特の見方で描いていて好感が持てました。問題点を挙げるなら、もう少し風使いとしての能力が強く描かれる話が入ってもよかったかとは思います。さらに言うと登場人物どうしの相関関係がほとんど揺らがなかったのも残念といえば残念。もっと人物の心が大きく揺さぶられる話や先生の詳しい話などがあると、物語に深みが出ると思うのですが・・・。
しかし、全体としてはとても面白い作品でした。
最終話の雰囲気作りも非常にあたたかく、良かったです(もう少し詳しく描いて欲しかった感はありますが・・・)。
とにかく最近ありがちのアニメとは一線を画した表現や物語は、見ていて楽しいものでした。
やはりアニメというのはさまざまな表現があり、それぞれの良さがあるということを実感させてくれる作品でした。

さんさん録

2006年03月15日 | マンガ・アニメ
こうの史代の『さんさん録』買いました。
定年後妻に先立たれた男やもめの主夫日記なわけですが、や~いいなぁ。
適度な生活の知恵と、のんびりムードが実にいい。
このムードの中、息子とその嫁のラブラブっぷりとか、参さんと仙川さんとの微妙な関係とか素敵過ぎです。

それにしても息子の嫁(礼花さん)とか仙川さんとか、あの頭身の、あののほほんとした絵柄にも関わらず、こうの作品って女の人に女っぽさ(色気ともちょっと違う気がする)がありますよね。あれはすごいな~と思いますよ。
それと孫娘の乃菜ちゃんのデザインは最高です!


※こうの史代『さんさん録』双葉社 アクションコミックス