NHK(09/11)の番組『追跡! A to Z』で「村木元局長 ”無罪”」を取り上げ、特捜部のずさんな捜査、密室で取り調べ実態を報道していましたが、当方には、特捜部のずさんな捜査・作為的な調書は批判されるべきであるが、郵便不正事件の大きな構図は別にあり、巨悪は蚊帳の外で、雑魚の尻尾きりで、特捜部の問題で終息に、NHKらメディアも協働しているとしか思えないのですね。
NHKの番組『追跡! A to Z』も、他のメディアと同様に、郵便不正事件を特捜部捜査が事件構図(シナリオ)を描き、そのシナリオに沿った調書作成を問題視した内容ですが、何か、村木元局長の無罪に焦点にし、政治家案件を矮小化していますね。
証明書を偽造せざるえなかったノンキャリア官僚の上村勉元係長を注目すれば、別な観点の構図(政治家と官僚の利権構造)が見えてくると思いますね。
郵便不正事件は、証明書が偽装だったことは実行犯の上村勉元係長しか知らずに、「凛の会」側も、口利きした厚生労働省の関係者らも、日本郵政側も知らずに、当初はそこそこ商売になり順調に推移していたが、その後「凛の会」側が暴利の貪りが著しくなり、業界で問題になり、日本郵政側の許認可の問題になり、証明書の真贋が問題になり、厚生労働省で口利きした官僚・日本郵政に便宜を要請した人物が郵便不正事件の着地を画策し、検察とも謀議し、関係のなかった村木元局長を落としいれの構図を描いたのでしょうね。
当初は、検察側は公判も乗り切れると思ったが、公判で、上村勉元係長が「村木元局長は関係ないとし、自分の単独犯だった」と調書否定し、後は、報道の通りに、元上司の塩田幸雄元部長、厚生労働省側も「村木元局長は関係ない、厚生労働省の組織的な問題はない」と「村木元局長の無罪」、「上村勉元係長の単独犯」の流れになり、特捜の特異性の問題になり、「政治家案件」が蚊帳の外になり、雑魚の尻尾きりで終息の流れですね。
当方は、単独実行犯の上村勉元係長が、公判の場で、調書内容を否定し、「自分の単独実行犯で、村木元局長は、一切関与していない」とし、証明書を偽装した理由に、「倉沢邦夫・「凛の会」会長から要求が煩わしかった」、「上司に出来る人間として見られたかった」、「煩わしい雑務は早々に処理し、本来の業務に注力したかった」という報道に接して、ノンキャリア官僚の悲哀を感じましたね。
「純」な村木元局長は、政治家と官僚の「政治家案件」利権問題に関与しておらず、政治家案件窓口の塩田幸雄元部長(村木元局長の上司)と、実行犯の上村勉元係長との組織的に中間にいただけの部外者で無罪は当然であるが、問題は、「凛の会」の障害者団体の証明書発行の事案が組織的の存在していたことです。
石井一衆院議員は、本事案には、当初は何ら関係なく、倉沢邦夫被告が過去に、石井一衆院議員の私設秘書に在籍していただけで、公判での成り行き上、石井一議員を登場せざるをえなかっただけですね。
「政治家案件」とは、塩田幸雄元部長の案件を意味するだけの話ですね。
「凛の会」の障害者団体の証明書発行の事案が組織的に存在してた事は事実であり、異動してきた上村勉元係長は、前任者から引継ぎをうけたに過ぎなかったが、「凛の会」の倉沢邦夫被告が、誰からか担当窓口が上村勉元係長に変更を聞き、上村勉元係長に執拗に証書書の発行を強要したのでしょう。
異動してきた上村勉元係長とすれば、前任者が証明書発行を難渋していたが「政治家案件」でもあり切り捨てる事ことができずの事案を引継ぎし放置していたが、「凛の会」の倉沢邦夫被告が執拗な要求と、「政治家案件」でもあり、「煩わしい雑務は早々に処理し、本来の業務に注力」し、実力を上司に認められたかったどうかわかりませんが、証明書を不正発行し、「凛の会」の倉沢邦夫被告に手渡したのでしょう。
上村勉元係長として、偽造証明書を、厚生労働省内でなく、隣接の虎ノ門のビルの喫茶店で偽造とは言わずに「証明書」として手渡したのは、罪悪感からの逃避の心情だったのでしょうね。
金銭的なメリットもなく、証明書を偽造した上村勉元係長の神経は、想像の域を超えているが、ノンキャリア官僚の悲哀があったのでしょうね。
NHKも含めメディアの論調は、「上村勉元係長の単独犯、検察の暴走・劣化」であるが、厚生労働省内には、「凛の会」の障害者団体の証明書発行の事案は前任者時代から存在していたのは事実で、省内には「政治家案件」という存在があったことの証であり、「政治家案件」を突破口に検察が真相解明できなかったのは、検察と政治家との「力関係」が存在していたのでしょうね。
当方の郵便不正事件の構図は、政治ブローカーの倉沢邦夫被告と塩田幸雄元部長(村木元局長の上司)と飯島勲元秘書(小泉元厚労相・元首相秘書)が主たるプレイヤーですね。
上村勉元係長は、「政治家案件」とし不正証明書の実行犯に過ぎないですね。
検察は、倉沢邦夫被告が石井一議員にも雑談程度で証明書を話題にしただろうが、障害者団体の証明書の発行の便宜を塩田幸雄元部長に協力要請したか、飯島勲元秘書に協力相談したかのどちらかでしょうね。
仮に後者で、飯島元秘書に相談し、飯島元秘書から塩田幸雄元部長を紹介されたのでしょうね。
(塩田幸雄元部長は、小泉元厚労相時代から飯島元秘書とは気脈を通じていた間柄だったのは自然ですね。)
厚生労働省の政治家案件の窓口を自称していた塩田幸雄元部長は、「凛の会」の障害者団体の証明書発行の便宜を部下に示唆したのでしょうね。
その部下に、「純」な村木元局長は含まれていなかったが、担当現場は、正式な案件とせず、塩田幸雄元部長案件として預かって放置していたのでしょうが、異動してきた上村勉元係長は、ノンキャリア官僚の悲哀なのでしょうね、「煩わしい雑件」として証明書を偽装して、倉沢邦夫被告に手渡したのでしょうね。
倉沢邦夫被告は、偽造証明書と知らずに、日本郵政に料金割引の認可を受け、美味しい商売をしてたが、正規証明書という誤認で、暴利を貪りし過ぎで、業界で問題になったのか郵便不正事件の契機となる。
その間に、塩田幸雄元部長は政治力を発揮し、(独)福祉医療機構に天下り、天下り天国で優雅に暮らしていたら、郵便不正事件が勃発し、「凛の会」の障害者団体の証明書が偽造だったことを初めて知り、驚愕し、飯島元秘書に善後策を相談したのでしょうね。
検察は、三井環氏の検察裏金問題で組織防衛を図り、小泉元首相には、「もみ消し」懇願した経緯があり、小泉・飯島ラインに服従する「けもの道」を歩んでおり、塩田幸雄元部長から泣きつかれた飯島元秘書は、検察に暗黙の圧力をかけたのでしょうね。
要は、村木元局長に落としいれで着地すれば、それはそれで良く、村木元元局長が無罪で、上村勉元係長の単独犯で終息し、大阪特捜が「悪者」になるのも良く、自分らの不正義が露呈しなければ良いのです。
多分、厚生労働省側も、営々と築いてきた官僚組織の保全が第一であり、「上村勉元係長の単独犯、村木元元局長の復職」で終息するでしょうね。
大阪特捜は、批判されるのは、検察の杜撰な捜査、恣意的な調書などより、検察が政治家に従属せざるをえない「けもの道」を歩んでいることです。
世の中、検察組織も、官僚組織も、政治家も、皆、利害関係で繋がっており、それに同調するメディアがおり、政官業の既得権社会は、ノンキャリアの1官僚など悲哀など、一過性の「泡」に過ぎないのです。
日本社会は、「破壊と創造」しなければ再生・新生もないが、やはり、守旧勢力には、強固ですね。
目立っていますが、部下の上村さんが
悪いことをしたのなら、その管理、監督
責任は一切なかったのか?という部分が
疑問に思われてなりません。
中間管理職で、上と下で内通していた
ことだとしても、上司ならば部下の
行動についての責任をとらされるのは
当たり前のこと。厚労省は違うのでし
ょうか。