5月4日、偶然、NHKのBS番組『アジアで花さけ! なでしこたち』(再放送)を視聴し、夜の特別番組『アジアで花咲け! なでしこたち 立志編・なんとかなるさ編』を視聴し、若い女性の逞しさが日本社会に影響を与え、日本社会の変えるのではないかと思いましたね。
GW期間に、実母の介護である出来事で忙殺されましたが、偶然、NHKのBS番組『アジアで花さけ! なでしこたち』(再放送)を視聴し、現在の女性は、自己実現に大胆だなーという印象をもち、夜の特番『アジアで花咲け! なでしこたち 立志編・なんとかなるさ編』を視聴し、打算的な男性と違い若い女性の逞しさと一途さが日本社会に影響を与え、日本社会を変えてゆく先導者は、女性ではないかと思いましたね。
昼の再放送番組の番組紹介は、
”「閉塞感が漂う日本を脱出し、アジアで道を切り開く“なでしこ”たちがいます。
長引く不況、厳しい雇用情勢、東日本大震災・・・。
暗いムードにおおわれる日本に、元気と勇気を与えたのが、サッカー女子ワールドカップを制した「なでしこジャパン」。
恵まれない環境の中でも自分を信じ続け、追い込まれてもあきらめずに戦い抜く「なでしこ」は、サッカー界だけではありません。
今、20~30代の女性たち。
社会人としての人生は、就職氷河期、不況、とどん底から始まりました。
そんな日本を飛び出し、成長著しいアジアでビジネスを展開させる4人の女性たちをドキュメントします。
・結婚ラッシュのベトナムで結婚情報ビジネスを開拓する28歳。
・カンボジアの地雷原でハーブを栽培。ハーブビジネスを展開する28歳。
・新しい国家、東ティモールで日本車を売る33歳。
・生き馬の目を抜く中国で水ビジネスを成長させる39歳。
いずれも、知恵と度胸、そして熱いハートで、度重なる困難と失敗を乗り越えている"なでしこ"です。
今回の番組は、イラストレーター・たかぎなおこさんとのコラボにも挑戦。
等身大の女性を、ユーモラスに、あたたかく、ちょっぴりせつなく描くたかぎなおこさんが、アジア各地の撮影に随行しました。
アジアの厳しいビジネス界で奮闘する「なでしこ」たち。
その心のうちをとらえたハートウォーミングなイラストとドキュメントが融合するポップなドキュメンタリーをお届けします。」”
とあり、
・藤井悠夏(28):結婚式情報サービス運営
【ベトナムで”龍馬”になる
ベトナムで結婚ビジネスに着眼し、ビジネスとして立ち上げようとする藤井さん
ベトナム人スタッフを一流の営業ウーマンに育てようと奔走する日々】
・篠田ちひろ(28):ハーブ製品開発・販売
【地雷の村をハーブで変える カンボジア
カンボジアの地雷原だった土地でハーブを栽培、ハーブビジネスを展開する篠田さん。
日本で仕事人間になってしまうことに疑問を抱いた彼女が見つけた自分の道とは・・・?】
・熨斗麻起子(39):飲料水メーカー社長
【中国で水を売りまくれ
中国に渡り、日本語教師を得て経て水ビジネスの世界に飛び込み成功を掴んだ熨斗さん。
飲料水メーカーが約200社もひしめくといわれる中国・深圸。
その熾烈な営業現場もみどころです。】
・丹羽千尋(33):自動車販売
【明るく ゆるく がんばって 東ティモール
東ティモール唯一の日系企業で、日本車の販売を手がけている丹羽さん。
ビジネスを育てることこそが国のためになるという信念のもと、日々奮闘する姿をお伝えします。】
の日本で企業勤務の体験ある女性が海外現地での活動を紹介。
夜の特番の番組紹介は、
”「今の時代「女性が単身、アジアに飛び出す理由」とは・・・
今、アジアに活躍の場を求め、単身、海を渡る20~30代の日本人女性が増えています。
言葉や習慣の違いなどを乗り越えながら、彼女たちは何故、日本ではなくアジアに飛び出すのか?著しい経済成長に魅力を感じるもの!日本にはない癒しを求めるもの!など、理由は様々…。
アジアで生きる女性たちの取材VTRとデータをもとに、スタジオには、20代~30代の女性15名を招き、日本人女子に対して一家言もつゲストたちとトークバトルを繰り広げます。
ひと昔前では考えられないほど暮らし易くなったアジア。就職氷河期に直面する「働き女子たち」の新しいカタチを掘り下げるスペシャル番組です。」”
で、昼番組と連動しており、 司会は、天野ひろゆき(キャイ~ン)で、ゲストに、宋文洲さんらを迎え、スタジオには、20代~30代の女性15名で、昼の番組で紹介した4名の女性の活動を基軸し、新たに、国内で会社勤務経験ない女性がベトナムの日系企業に現地採用された女性の活動らを紹介し、スタジオに招かれた女性と意見交換の構成でした。
当方が印象的であったのは、海外で自己実現を目指す若い女性が多いことを改めて思ったことです。
スタジオの女性15名は、皆、海外旅行、短期留学の体験者であり、海外で活動することに抵抗感が希薄で、起業意識、自己実現意識の高さです。
当方は、数年前、ベトナムとの友好団体が、現地での日本語教員募集をHPで掲載したら、1日で、10名程度の履歴書が送付され、中には、日本の友好団体との面接無用で、必要があれば明日にでも直接現地に飛びますという女性がいた話を聞き、活動的、挑戦的な女性の多さに驚愕したことがあります。
この度のNHKの番組を視聴して、一番、強烈に思ったことは、逞しい女性が海外で活動しているのではなく、女性の逞しさが海外でも活動の場を厭わないことです。
例えば、株式会社マザーハウスを立ち上げた山口絵理子女史(「参考」を参照)のような逞しい女性ではなく、ごくごく庶民的な普通の女性が海外で活動しており、また、海外での活動に関心を持っていることです。
また、海外で活動している女性が、海外での活動への助言に、「挨拶」とし、「いただきます」「ごちそうさま」が必須の挨拶と指摘は印象的でしたね。
日本社会は、非正規問題が社会問題になっており、大学経営は海外留学生の受け入れでグローバル化を目指していますが、番組で取り上げた女性の行動様式を垣間見すれば、むしろ、短期であろうが海外留学・海外研修の機会を柔軟にさせることが日本社会のグローバル化に寄与し、その先導者は女性ではないかと思いましたね。
打算的思考の行動様式の男性は、将来指向の無難な道を選択するが、女性の「なんとかなるさ」の現実的な割り切りが日本社会を変える潜在力になるのはないかと改めて思いますね。
「参考」
山口絵理子女史については、「現代ビジネス」で、「田原聡一朗のニッポン大改革」で、「最貧国で活躍する女性起業家に聞く」とし田原聡一朗氏と山口絵理子女史との対談が連載されていました。
・第1回 「自分しかできないことって何だろう?そこからスタートしました」
・第2回 「マザーテレサの活動にあこがれてマザーハウスという名前にしました」
・第3回 「今度はネパールに。私が途上国にこだわるのは役割分担だと思うんです」
・第4回 「失敗から学んだ『自分思考』という生き方」
山口絵理子の略歴
1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。
小学校時代イジメにあい、その反動で中学で非行に走る。その後、強くなりたいと高校の「男子柔道部」に自ら飛び込み、女子柔道で日本のトップクラスに。
偏差値40から受験勉強3ヵ月で慶應大学に合格。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、アジア最貧国「バングラデシュ」に渡り日本人初の大学院生になる。
必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動という理念で23歳で起業を決意。
ジュート(麻)を使った高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「株式会社マザーハウス」を設立。
あらゆる苦難を乗り越えビジネスを軌道に乗せた彼女の生き方やビジネス理念は、多くの学生から若い社会人に感動を与えており、社長業の傍ら講演で飛びまわる。
「フジサンケイ女性起業家支援プロジェクト2006」最優秀賞受賞。雑誌「ダカーポ」2007年1月号「次にブレークする人No.1」で紹介。
著書にノンフィクション『裸でも生きる--25歳女性起業家の号泣戦記』『裸でも生きる2--Keep Walking私は歩き続ける』、9月初エッセイ『自分思考』発売。