ランを探して～唐津～樫原湿原

　　　　　　　　　　　　　（ハマユウ咲く唐津の海岸）


唐津の海岸付近にあるマテバシイの林の中にひっそりと咲くランが見たい～

佐賀を発つ時は、雨がパラパラ～傘を持って出かけます。
唐津に着くころには、お天気になっていました。

観光客が訪れる海岸を奥に入り登って行くと、薄暗いマテバシイの林になっています。
自生林かと思っていましたが、マテバシイの再生能力と保水力に注目し、
塩害にも暴風にも強いこの木を、植樹して守ってきたものだと知って、
あらためて、先人達の知恵に感心しました。


マテバシイは硬くて細長い葉っぱが特徴ですが、細長いドングリを見れば一目瞭然でしょう。
実が美味しいツブラジイやスダジイよりも大味なので、”待てばシイ”になる～
この言い方が覚えやすいかも～
常緑の葉は、晴れた日でも林を薄暗くしています。


そんな中にひっそりと咲いていました。
コクラン～今が盛りのようで、あちこちに見られます。


茎が紫のコクランもあります。クモキリソウの仲間で、花は昆虫のようです。


もう一つのラン～ムユウランは花が終わっていました。残念！


頂上の付近には大きなワラビの群生があり、もちろん摘んで帰り、美味しくいただきました。


海岸に下りて来ると、ハマウドが巨大な株に花を咲かせていました。


これは、トキワツユクサ。外来種のようです。


ムヨウランが見れなかったので、代わりにあのランを見なくては～と樫原湿原に向かいました。

カキラン～トキソウとサギソウの間のこの時期はカキランが主役です。


柿色の花弁の中から薄紅色の唇が見えます。やっぱりランです。美しい～


ヌマトラノオも盛りに咲いていました。オカトラノオより花がまばらで直立しています。



樫原湿原を後にし、佐賀に戻ると路面が濡れていました。
雨に遭わなくてよかった～この日もいろんなランや花に出会えて幸せな一日でした。