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桜島から鹿児島市内へのフェリーは、かなりの頻度で出ていて、改札口のようなブースでお金を払うとそのまま船に乗り込みます。
何をすることもないような15分ほどの短い船旅で鹿児島に到着します。
この日は雨を理由にのんびりしていたのでちょっと走り足りない感じはあるのですが、市内をクルッとひとまわりして終了ということにします。 リアルタイムレポでも書きましたが、この日の走行距離は200キロ弱で、初日=30キロ → 29日=100キロ→ 30日=300キロ → 1日=400キロ ということで、ここまででやっと1000キロってとこでした。
ホテルで貰ったチケットを使い、まだ明るい内に怪しげな源泉かけ流しの銭湯に行って汗を流します。
ただの地方の銭湯という趣ですが、お湯の質が予想を越えてとても良く、お肌ツルツルになりました。 その後はホテルの部屋で文庫本なんぞを読みながらマッタリと暗くなるのを待つことにします。
ボチボチと暗くなってきましたのでトボトボと繁華街へと歩きます。 バイク旅ですと、比較的大きめの都市に泊まる時に宿泊先の選定に迷うのです。 あまりに街中だとイタズラされたりのリスクが大きくなりますし、かといって駐車場の完備したトコロは外れにあることも多いので酒を飲み歩くのに困りますしねぇ…
途中にあるモロモロの誘惑を振り切りまして、当初予定通りに天文館の外れにあります美華園に到着します。
今回の鹿児島訪問の狙いのひとつに黒豚わっぜえか丼をいただくというのがありまして、海の幸系には目をつぶります。
生ビールを頼むと、店のニイサンがお代わりするならセットの方が得だよと薦めてくれます。 生ビール2杯の値段でチャーシューと蒸し鶏(他にも選択可)がヲマケでついてきます。
メインにいただいたのは黒豚なんこつ丼(どんぶり)=黒猪軟骨ホイ飯というヤツでした。 ちょっと八角の匂いが立っているので、嫌いな方はご注意ください。
沖縄料理だとソーキと称されるなんこつはホロッという感じで、白飯との相性も抜群でした。
食べ終わると天文館界隈をブラッと散歩します。 まあ、ソコソコに人出があるのでしょうが、連休の中日的な日だったので混み合っているという感じではないですね。
「そういえば、今日はまだ2食=うどん&丼しか食べていない!」ということを思い出しましたので、3食目にはやはり鹿児島ラーメンをいただくことにします。 どこにしようかと考える間もなく、有名ドコロのくろいわの前に出ましたので、スッと入ってみます。
ソコソコの人気店のはずなのに客はワシません。 迷っても仕方ないので、シンプルにラーメンを頼みますと典型的なルックスの鹿児島ラーメンが供されます。
でも…あぁ…ちょっとはずしましたか…っていうか、鹿児島ラーメンというのはこういうのでしたねぇ…スープも豚骨ですがコッテリし過ぎずに穏やかなよい感じです…ちょっとイメージを修正せねば…
ということで、九州のラーメンは久留米系に代表されるように、すべからず豚骨臭の強い白濁した濃厚コッテリ系と思いがちですが、伝統的な鹿児島ラーメンは豚骨ベースではあるのに比較的淡泊ですし、麺もかん水を使わない色白な細うどんっぽいものとご認識くださいませ(笑) リアルタイムの時はこういうものだと思い込んで、自分のイメージと違うといってダメ出しをしちゃあいけませんでした。
その後は天文館のネオンの誘いを振り切りまして、テクテクとホテルに帰ったワシでありました。
(続く…)
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