酉年生まれの都民９９万人

　来年の干支（えと）「酉（とり）年」生まれの東京都民は九十九万人で、十二支の中では最も少ないことが、都の発表した人口推計で分かった。終戦の一九四五年が酉年。都は「終戦の年の出生率が低かった影響があるのでは」（人口統計課）とみている。（榊原智康）
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　住民基本台帳を基に、都が一七年一月一日現在で推計した。推計では、終戦の年に生まれて来年七十二歳を迎える都民は、十一万三千人。同年以降の酉年に生まれた人も合わせて十二支で最少となる。

　酉年生まれを出生年別にみると、一九六九年に生まれたのが二十一万七千人で最多。八一年生まれが十九万一千人、九三年生まれが十四万四千人などとなっている。

　十二支別で二番目に少ないのは戌年（いぬどし）生まれで、終戦翌年の四六年生まれの人が含まれる。都の担当者は「四七年からは第一次ベビーブームとなり、『団塊の世代』が生まれた。詳しい分析はしていないが、酉年、戌年生まれが少ないのは終戦の混乱と関連があるのだろう」と話している。

　総務省統計局の人口推計によると、ことし一月一日現在の酉年生まれを日本の総人口でみても、十二支の中で最も少なく、約九百五十二万人となっている。

　また、都内の年男は四十八万七千人、年女は五十万三千人。
狼一号