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交配番号「SN-8」 経過報告

2021年08月01日 20時45分44秒 | ■「実生」関連
※2021年08月01日内容更新(兄弟個体追加等)

交配番号「SN-8」
登録品種名=Rlc. Shining Tomorrow(シャイニング・トゥモロー)

交配=Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’x Rlc. Carol Ann Latimer‘Cardinal’
受粉=2008年12月30日
播種=2009年8月3日
フラスコ出し=2011年8月14日
初花開花=2016年1月9日(播種から約6年5ヶ月、個体‘Sunny Spot’)
品種登録=2016年1月11日


 私のオリジナル交配の交配番号「SN-8」です。
 片親に私の大好きな赤花最高峰 Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’を使用した大輪オレンジ系花狙いの交配です。Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’自体が“超”が付くほどの有名優秀花であるため、有名品種との交配では登録が他の方と重複する可能性が高く、個人的には大好きな花であるにもかかわらず、交配にはあまり使用していません。ただし今回、相手に選んだ Rlc. Carol Ann Latimer‘Cardinal’は、いわゆる往年の銘花系の比較的、珍しい品種ですので使ってみました。Rlc. Carol Ann Latimer‘Cardinal’は、赤花や黄花の銘花を生んだ C. Memoria Albert Heinecke(メモリア・アルバート・ハイネック)の子供ですので、きっと素晴らしい花色の極美花たちが生まれてくれることと思い期待しています。
 ちなみに、品種名の Shining Tomorrow(シャイニング・トゥモロー)は輝かしい未来(あした)への希望と祈りを込めての命名です。




於:我が家、2021年01月23日の状態、花径約14cm、1花茎1輪咲き
■Rlc. Shining Tomorrow‘Renaissance’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘ルネッサンス’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Renaissance’についての記事は、こちらをクリック!



於:我が家、2019年01月01日の状態、花径約11cm、1花茎3輪咲き、※初花
■Rlc. Shining Tomorrow‘Anzu(杏)’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘アンズ’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Anzu(杏)’についての記事は、こちらをクリック!



於:我が家、2017年12月23日の状態、花径約13.5cm、1花茎1輪咲き、※初花
■Rlc. Shining Tomorrow‘Renovator’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘リノベイター’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Renovator’についての記事は、こちらをクリック!



※於:我が家、2017年12月09日の状態、花径約11cm、1花茎3輪咲き
■Rlc. Shining Tomorrow‘Sunny Spot’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘サニー・スポット’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Sunny Spot’についての記事は、こちらをクリック!



於:我が家、2020年11月22日の状態、花径約15cm、1花茎2輪咲き
■Rlc. Shining Tomorrow‘Scarlet’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘スカーレット’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Scarlet’についての記事は、こちらをクリック!



於:我が家、2016年12月14日の状態、花径約13.5cm、1花茎2輪咲き、初花、室内フラッシュ撮影
■Rlc. Shining Tomorrow‘Kana's Harmony’
リンコレリオカトレヤ シャイニング・トゥモロー‘カナズ・ハーモニー’
●Rlc. Shining Tomorrow‘Kana's Harmony’についての記事は、こちらをクリック!



・交配番号「SN-8」(2016年11月25日の状態(個体‘Scarlet’))
 画像の個体はツボミの時点から、かなり赤みが強かったので、相当濃色の赤花を期待していたのですが、結果は仄かに橙色がかる優しい色調のサンセットカラー系花となりました。花径は14cm程度ですが、展開の良い花容には、ほぼ満足しています。他の未開花兄弟個体たちの開花が楽しみです。



・交配番号「SN-8」(2016年11月24日の状態(個体‘Scarlet’))


・交配番号「SN-8」(2016年11月23日の状態(個体‘Scarlet’))


・交配番号「SN-8」(2016年01月10日の状態(個体‘Sunny Spot’))
 開花から1日が経過して花色がかなり赤みを帯びて、期待していた好きな色に近づいてきました。




・交配番号「SN-8」(2016年01月09日の状態(個体‘Sunny Spot’))

・交配番号「SN-8」(2016年01月09日の状態(個体‘Sunny Spot’))
 待望の初花が開花しました。ツボミの形状から予測していた程の奇形ではなく、安心しました。花色も現状の9分咲きから咲き進むともっと色付いて魅力的な色調に変化しそうです。


・交配番号「SN-8」(2015年12月27日の状態)
 やや力無い印象だった初シースの中でツボミが膨らんで、シースを破って顔を出しました。少しツボミの形状が歪んでいますので、今回は正常に開花しないかもしれませんが、それでも楽しみです。ただ、この段階でのツボミの色からして、濃色系花の可能性は非常に薄いと思っています。祖先からして、黄花の可能性も高いと思います。
 ちなみに、ラベルに記載している「SN-8-02」の「-02」は、ある程度選抜が進んだ段階のこの交配で2番目に大きかった苗という記録です。


・交配番号「SN-8」(2015年09月27日の状態)
 前回の更新以降に根詰まりの様子だったため、株分けし、クリプトモスに植え替えました。個人的な見解ですが、クリプトモスは他のコンポストに比べ、植え替え後の新根の発生が早く、植え傷みが少ない気がしています。今回、この株も作上がりして、待望の初シースまで出来ました。ただし、やや力無い印象の為、今回は開花には至らないと推測しています。


・交配番号「SN-8」(2015年06月07日の状態)
 画像は、この交配の苗の中で抜群に成長の早い個体です。苗としては大きかったことから、今年は屋外のミニ温室で越冬させたのですが、少し無理があったようで弱り気味です。バルブが細く、葉の付け根が折れやすい為、かなり不細工ですが、アルミ線で補強しています。



・交配番号「SN-8」(2014年08月23日の状態)
 画像は、この交配の苗の中で抜群に成長の早い個体です。バックの方は、別の個体と絡まっている可能性がありますので、次回植え替え時に確認しようと思っています。



・交配番号「SN-8」(2012年11月11日の状態)
 全体的にややボリュームアップし順調に成長してくれています。



・交配番号「SN-8」(2012年08月05日の状態)
 フラスコ出しから約1年が経過しました。ややクセのある印象は変わりませんが、着実に成長してくれています。



・交配番号「SN-8」(2011年12月10日の状態)
 赤枠内が「SN-8」です。濃色系のやや気難しい祖先に起因してか、ややクセのある印象の苗です。生育スピードもやや遅い気がします。



・交配番号「SN-8」(2011年08月14日の状態)
フラスコ内で特に生育の良かった8つの苗はフラスコ出し後、いきなり単鉢に植えました。


・交配番号「SN-8」(2011年08月14日の状態)
フラスコ出ししたプラグトレイ植えの33苗。


・交配番号「SN-8」(2011年08月14日の状態)
フラスコ出し直前の苗たち。先日13日の高松訪問の際に持ち帰ったものです。



・交配番号「SN-8」(2010年11月21日の状態)
 移植後も順調に育っていました。特に根の伸張具合はお見事。来年の初夏くらいにはフラスコ出しできそうです。



・交配番号「SN-8」(2010年08月15日の状態)
 マザーフラスコから移植されていました。順調な成長にひと安心です。
 赤花銘花 Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’とソフロレッドの偉大なる祖先 C. Anzac(アンザック)の末裔との交配により、かつてない輝きをもった赤花の誕生を夢見ています。



・交配番号「SN-8」(2010年05月04日の状態)
 この交配は前回から特に発芽状況が良いのは確認できていましたが、その後の生育も順調なことを確認できました。



・交配番号「SN-8」(2009年12月30日の状態)
 フラスコ内に大量の発芽が確認できます!順調に大きくなってくれることを祈ります。



・交配番号「SN-8」(2009年8月2日の状態)
 播種を依頼しました!
 と、ここまで順調にいってても、発芽しないケースも少なからずあるそうですので、とにかく、あとは発芽してくれることを祈るのみです!



・交配番号「SN-8」(2009年6月21日の状態)
 膨らみは一段落しました。中身の充実具合を表すように実が垂れ下がり始めました。



・交配番号「SN-8」(2009年5月17日の状態)
 完全に「実」状態になりました。秋には播種出来そうです。楽しみです!



・交配番号「SN-8」(2009年4月18日の状態)
 子房部がさらに膨らんでだいぶ「実」らしくなってきました。



・交配番号「SN-8」(2009年3月7日の状態)
 子房部が膨らんできました。





※「SN-8」の創出のために実際に交配に使用した親株の画像です。
■Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’SM/JGP'96, SM/JOGA, AM/AOS, OSROC, OIOS
リンコレリオカトレヤ チア・リン‘シン・シ’
(Rlc. Oconee x Rlc. Maitland (01/01/1989))
●Rlc. Chia Lin についての記事は、こちらをクリック!



※「SN-8」の創出のために実際に交配に使用した親株の画像です。
■Rlc. Carol Ann Latimer‘Cardinal’HCC/AOS
リンコレリオカトレヤ キャロル・アン・ラティマー‘カーディナル’
(C. Memoria Albert Heinecke x Rlc. Vibrant Beauty (01/01/1969))
●Rlc. Carol Ann Latimer についての記事は、こちらをクリック!



◆「カトレヤ師(大輪系交配種)西口のカトレヤ交配記録」についての記事は、こちらをクリック!



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