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「滋賀の蘭園巡り2016夏」レポート(4-1) ~ 飛喜多洋蘭園さん編 ~

2016年08月11日 14時00分00秒 | ■特集
 皆様、こんにちは!カトログ管理人のシンです。
 今回、大阪から初参加のNさんが加わり、道中は会話も弾み、とても楽しく充実したツアーとなりました。これからも毎回1人でも新参加者があることを願っています。
 それでは、簡略ではありますが、今回の「育種家サンセットさんと行く、滋賀の蘭園巡り2016夏」のご報告をご訪問させていただいた各蘭園さん毎に数回に分け、記事にてアップさせていただきます。
 そして今回、訪問を快諾して下さった各蘭園さんに、この場をかりて、心より感謝、御礼を申し上げます!

 当日は晴天に恵まれました。前日の夜は熱帯夜に加え、まるで小学生の遠足前夜のように寝入りの悪い夜でした。起床予定時刻よりも随分早くに目が覚め、そそくさと朝食を済ませ身支度を整え、忘れ物チェックを数回行って、家族を起こさないように、そっと家を出ました。
 日曜の朝のJR神戸線の電車の車内は乗客が少なく快適でした。車窓に広がる朝の須磨之浦は眩い光の粒子に満たされて幻想的ですらありました。
 JR三ノ宮駅に着き、トイレに入ると20歳代と思われる男性が泥酔して床で寝込んでいました。若い駅員が来て、何度も声を掛けていましたが、全く起きる気配がなく、駅員は諦めて立ち去りました。去り際に言い訳のように吐いた捨て台詞が滑稽でした。
 駅の改札を出ると、別れを惜しむ若い恋人たちの姿がちらほら、それを横目に、ipadのマップを頼りにレンタカーショップに辿り着き、昔馴染みの車種、ワゴンRに乗り込んで、前夜から神戸元町のホテルにお越しのサンセットさんをお迎えに、と。これ以上書き連ねますと長くなりすぎますので、省略しますが、その後、サンセットさんと合流、今回、初参加の大阪のNさんとも合流し、ワゴンRは一路、滋賀へ。
 とりあえず、予定時刻には、多賀サービスエリアに到着し、「近江ちゃんぽん」で有名な「ちゃんぽん亭総本家」さんで昼食をいただきました。夏休み中の日曜日の為、大変な繁盛振りで、その波に呑まれてか、「近江ちゃんぽん」の画像を撮り忘れる失態。
 ということで、お待たせしました。以下、「育種家サンセットさんと行く、滋賀の蘭園巡り2016夏」のご報告です。





飛喜多洋蘭園さんの温室外観
 少し道に迷いながらも飛喜多(ひきた)洋蘭園さんに到着し、園主にご挨拶し温室にご案内いただくまでの道すがら、「私、じつはインターネットでカトレヤの交配種に関するホームページを作ってまして、今回の飛喜多洋蘭園さんをご訪問した内容を記事にして公開したいのですが、よろしいでしょうか?」との私からの問いかけに園主は「“ブログ”かな?いいよ。」といったようなお返事。「ブログ」をご存知でないと思い、「インターネットでホームページ」と言い換えたことに心の中でお詫びした私でありました。失礼致しました(汗)
 そして間も無く、突如、田畑の中に現れた大きな温室。どんな出会いが待っているのか、目眩がしそうなほどの猛暑の中にも関わらず、期待に胸が高鳴りました!



飛喜多洋蘭園さん温室内部1
 以前は切花用にカトレヤをつくっておられたとのことで、その為、温室も大型でした。現在は園主がご高齢のこともあり、かなり株数を減らし品種を絞って栽培されているとのことでしたが、それでも充分に見ごたえがありました。株を減らされた分、株間が充分に空けられていました。
 株分け間もないと思われる2~3バルブの株が綺麗に並べられている棚もあり、十数年前に神戸蘭友会の会員として訪れた時と同じく、どの株も植え込み材料のミズゴケの上部は綺麗に均してあり、そこからも園主のカトレヤに対する熱意や愛情が感じられるように思いました。
 また、唐突に園主から「株分けは何バルブでするか?」と聞かれ、「3バルブ以上で」と答えたところ、「一般的には3バルブ以上だが、ウチでは2バルブで分ける」といった内容のことをおっしゃられ、並んでいる株分け間もないと思われる株を見ると確かに、2バルブに勢いのある1リード発生という状態のものが殆どで、まさに、プロのなせる業だと感心しました。



飛喜多洋蘭園さん温室内部2
 元はカトレヤの切花農家さんということもあって、ノーマルラベンダーの大輪系花で多くの優秀花を生み出した実績をお持ちの飛喜多洋蘭園さん。このカトログに掲載させていただいている花としては、C. Antonetta Post‘Shiga’、C. Antonetta Post‘Hikita’、C. Washington Post‘Eiko’、Rlc. Strathview‘Hikita’、C. Sazanami‘Konki’などがあります。
 なお、園主はご高齢にも関わらず、交配による新品種の創出にも取り組んでおられ、“企業秘密”とおっしゃりつつも、見せて下さった大量の写真で膨れたアルバムを手にご説明下さるお姿からは充分にその熱意を感じさせていただきました。


●C. Antonetta Post‘Shiga’についての記事は、こちらをクリック!

●C. Antonetta Post‘Hikita’についての記事は、こちらをクリック!

●C. Washington Post‘Eiko’についての記事は、こちらをクリック!

●Rlc. Strathview‘Hikita’についての記事は、こちらをクリック!

●C. Sazanami‘Konki’についての記事は、こちらをクリック!



飛喜多洋蘭園さん温室内部3
 交配(品種改良)をなさる為か、栽培品種の種類は多く、往年の銘花(C. Bow Bells‘Wright Pearson’発見!)から比較的新しい花、飛喜多洋蘭園さんによるオリジナル交配からの選抜個体の貴重なオリジナル分け株もありました。なお、非売品の株も多くあり、それらには判りやすく「非」と書かれた札が立っていました。ちなみに、少しそれらのラベルを拝見しますと貴重な銘花揃いでした。
 とにかく、バラエティに富んだ色んな系統、花色の品種が栽培されていましたので、時間をかけてゆっくりと宝探しのように銘花探しに興ずるのも良いかもしれません。


●C. Bow Bells‘Wright Pearson’についての記事は、こちらをクリック!


飛喜多洋蘭園
〒522-0047
滋賀県彦根市日夏町 3034
電話/FAX 0749-28-1725
※生産を主になさっておられます為、訪問前に必ず、お電話にてご都合を確認し、ご予約を入れられることをおすすめします。




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