サマセット・モーム著/海保眞夫訳
戯曲「夫が多すぎて」
ぴりぴりするコメディ戯曲。
わかりやすくて、意地悪で、皮肉がモロで、まあ面白い。
モームって女嫌いなのか、とはちょっと思ってしまいますが、
う~ん、男も女も、人間てしょうがないものですね。
夫が第1次大戦で戦死したと思って、夫の友人と再婚した美女。
ところが戦争が終わって、ドイツの捕虜になっていた夫が開放されて戻ってきたからさあ大変!
妻の幸せを思い、夫がひっそりと身を引く
「イーノク・アーデン」をひっくり返したような展開で
美人で完璧に天動説な性格の妻を押し付けあって2人の男が
自分こそイーノク・アーデンになろうとしてのやり取りはまさに抱腹絶倒。
それよりももっと上手を行くのが妻で
戦争のときは軍人と結婚するのがおしゃれだったけど
もう軍人の時代じゃないわっというわけで
いつの間にかロールスロイスをもった戦争成金を3人目の夫として確保してます。
結婚=ビジネスということでは映画「ディボース・ショウ」も思い出すけど、
この奥さんの「私は何もかも捧げてあなたの為に尽くしているのに…」の殺し文句ですべて思い通りにして行っちゃう、ある意味古典的な女性像を見事にブラックなハッピーエンドに仕立てちゃったところは、こっちのほうが面白かった。
ところで、私の周りの男性で「イーノク・アーデン」嫌いだ!
といってる人は多いのだが、モームはどうだったんでしょ?
嫌いな理由は2通りで、ひとつは「やりきれない」もうひとつは「甘ったるい」
私ははじめて読んだのは小学校のときだったけど、滂沱の涙で読んでました。
======================
そのほかの本
「記憶の作り方」私の好きな散文詩の詩集。
夏におでかけにもっていった
「黙された言葉」にも陶然としたが、
長田弘の詩は、人生の秘密
「人は何で生きるか」を照らしだすような気がする。
はやみねかおる「虹北恭助の新新冒険」
いよいよ益々恋愛満載になってます。
この巻では、映画狂の面々がでづっぱりで
鯉殺しでは鯉の名前は「スケキヨ・スケトモ・スケタケ…」と呟き
「人生に悩んだら公園のブランコで『ゴンドラの歌』を歌うんだ!」
と叫んでますが、この本の対象読者ってローティーンくらいかな。
モトネタわかるのかな?
戯曲「夫が多すぎて」
ぴりぴりするコメディ戯曲。
わかりやすくて、意地悪で、皮肉がモロで、まあ面白い。
モームって女嫌いなのか、とはちょっと思ってしまいますが、
う~ん、男も女も、人間てしょうがないものですね。
夫が第1次大戦で戦死したと思って、夫の友人と再婚した美女。
ところが戦争が終わって、ドイツの捕虜になっていた夫が開放されて戻ってきたからさあ大変!
妻の幸せを思い、夫がひっそりと身を引く
「イーノク・アーデン」をひっくり返したような展開で
美人で完璧に天動説な性格の妻を押し付けあって2人の男が
自分こそイーノク・アーデンになろうとしてのやり取りはまさに抱腹絶倒。
それよりももっと上手を行くのが妻で
戦争のときは軍人と結婚するのがおしゃれだったけど
もう軍人の時代じゃないわっというわけで
いつの間にかロールスロイスをもった戦争成金を3人目の夫として確保してます。
結婚=ビジネスということでは映画「ディボース・ショウ」も思い出すけど、
この奥さんの「私は何もかも捧げてあなたの為に尽くしているのに…」の殺し文句ですべて思い通りにして行っちゃう、ある意味古典的な女性像を見事にブラックなハッピーエンドに仕立てちゃったところは、こっちのほうが面白かった。
ところで、私の周りの男性で「イーノク・アーデン」嫌いだ!
といってる人は多いのだが、モームはどうだったんでしょ?
嫌いな理由は2通りで、ひとつは「やりきれない」もうひとつは「甘ったるい」
私ははじめて読んだのは小学校のときだったけど、滂沱の涙で読んでました。
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そのほかの本
「記憶の作り方」私の好きな散文詩の詩集。
夏におでかけにもっていった
「黙された言葉」にも陶然としたが、
長田弘の詩は、人生の秘密
「人は何で生きるか」を照らしだすような気がする。
はやみねかおる「虹北恭助の新新冒険」
いよいよ益々恋愛満載になってます。
この巻では、映画狂の面々がでづっぱりで
鯉殺しでは鯉の名前は「スケキヨ・スケトモ・スケタケ…」と呟き
「人生に悩んだら公園のブランコで『ゴンドラの歌』を歌うんだ!」
と叫んでますが、この本の対象読者ってローティーンくらいかな。
モトネタわかるのかな?
