北の百姓日誌。

僕たちの村。 北海道赤井川村から農作物の様子や日々感じることなどを書き綴ります。

4年。

2008-09-30 23:18:47 | その他
 「10月1日」。

 あれから4年が経ちました。 

 そう、僕が実家に帰ってきて農業をスタートさせた日。

 正直、会社をやめようと決意したのは9月中頃だったと思います。

 ずっと悩んで悩んで決めたこと。

 「 会社をやめたい。 家に帰って農業をやってもいい??」

 といきなり父親に電話をしたことを覚えています。

 その質問に、「 帰って来い。 甘くはないぞ。 」と一言。

どんな気持ちで僕の話を聞いてくれたのか。 

正直、10年後??将来は農家を継ぎに帰ってくるような話はしていたけれど、

たった2年半で帰ってくると言った僕に、

不安はたくさんあっただろうと思う。。 感謝です。。


10月1日の最初の仕事は、台風の被害を受けたハウスの修復。

毎日くたくたになるほど頑張っていた気がします。

世間の目と、自分の決断がまちがいではないと

証明したかったんだと思う。余裕がまったくなかったなぁと感じる。



農業の良い時を知らない僕たち。

逆に、最低の時代にスタートを切れてよかったのかな。。



4年で僕は成長したのだろうか・・・。

農業の辛さ、楽しさ、やりがい、存在価値。 

知ったことは山ほどある。


農業を通じてたくさんの人たちに出会えた。

そして、皆さんが支えてくれた。  仲間もできた。。 

赤井川村をより好きになった。



でも、

いまだに 「職業は??」 の問いに

胸を張って 「 農業 」 と答えていいのかなと、思うことがある。

まだ、親がいるからなんとかなる。 という 「 甘え 」がある。

今年で 「 27歳 」。 父親が 会社をスタートさせた歳。



自分も、頑張らなければ。 まだ若いから・・・。は、もう通用しない。



明日から 「 5年目 」 がスタートします。


自分らしく、真面目にコツコツと・・・。



自分の 気持ちと行動 で 「 農業の未来は変えられる 」。


そう思いたい。


あの時、決意した決断が 正しかった。。 と思えるように。


そして、「 今を楽しみたい。 」

楽しくなければ、意味がない。 

どんな時でも家の中が明るくありたい。





明日から、気持ちを新たに頑張りたいと思います。 




明日はトマトもぎからスタートします。





















195%

2008-09-24 23:42:52 | 農産物

  「 195 % 」  。

 
 これ、北海道の食糧自給率。

 
  

  「 39 % 」。

 
 これ、全国平均・・・。



  「 400 % ? 」。


 たしか、赤井川の食糧自給率。






 農業の未来は、まだまだこれから。

 

じゃがいも。

2008-09-17 20:57:08 | 農産物





赤井川村のじゃがいもは見た目が悪い・・・。

形もばらばら。丸くない。

肌も汚い。ざらざら、白くない。


理由は・・・、「 土 」。


赤井川村は、カルデラ盆地。

大昔、噴火口だったらしい。

カルデラ盆地の中にある町もめずらしいみたいです。

そして、湖だったと言う説も。



そのためか、赤井川村の土は固い粘土質土。

なので作物は、均一に成長できずに 歪になる。

ただ、粘性土は悪いばかりではない。

養分を豊富に蓄えることができる。

その為、村のじゃがいもはでんぷん含有量(ライマン価)が高い。

他の産地とは比べ物にならないほどに・・・。

なので、日にちが経つほど でんぷん質が糖質に変わり甘くなる。

村のじゃがいもの食べごろは春なのです。

村の自然は、昼暑夜寒。 この温度差が美味しさに変わる。

僕たちは 作物の成長を手伝っているだけ。

村の野菜たちは、最高の環境でのびのび育っているのです。







そして、今日見たこの言葉・・・。







 「 本物を求めて 」

本物とは何か?? 人それぞれ考え方は違うよね・・・。

「 味 」 だとか・・・。

「 見た目 」 だとか・・・。

「 安心・安全 」 だとか・・・。 

どさんこ農産センターの出荷物の箱には 

20年以上も前からこの言葉が書かれています。



結論はわからないけれど、どさんこ農産センターの箱には

もう一つこんな言葉が書かれています。






「 安心は こころ と こころ の絆から・・・。」


最近ようやく、この意味がわかってきた気がします。


20年も前から掲げてきたこの言葉。

これからも大切にしていきたいと思います。




※ 孫の名前と同じ・・・。 じいはさすがだね(笑)




夕日   小平町 

2008-09-16 21:19:21 | 風景
 7月14日  小平町望洋台キャンプ場


 月に1度、恒例となったキャンプ。 この日は2回目。



 全道的に大雨の予報で、三石町に行く予定が

 急きょ、降水確率の低い北の地域に変更しました。

 決めたのは、当日の朝でした。(笑)


 


雨予報の為か この日は貸切状態でした。









変更の甲斐もあり、すごくきれいな夕日を見ることができました。

 
 
 PM6:30  。







 PM6:40 。








 PM6:50 。









忙しい時期というのも忘れるほど、いい夕日でした・・・。









 

十五夜。

2008-09-14 22:35:09 | 風景
今日は十五夜です。









最近、犬を連れて夜の散歩が日課となりつつあります。

(羊蹄山リベンジのため・・・。)

月明かりが明るくて街灯も少ない赤井川村でも

普通に歩けます。


こんなには明るくないですが、ハウスも

月に照らされ、輝いています。









そして、雲海になろうとしている赤井川村の様子です。









夜の撮影の難しさに、へこみぎみです・・・・・・・・・・。















夕日。  3月4日

2008-09-13 23:47:54 | 風景



3月4日 畑から。 

この日も、マイナス20度近くありました。

気温が下がった日は、空気がすごく澄んでいて

気持ちも引き締まるような気がします。

日中気温が上がり、雪が溶け夕方になると

表面が固まります。 なので雪があっても抜かりません。


この日は雪の上を散歩しました。








雪はまだ1m近くありました。

それでも平年に比べると50cmほど少ない年でした。










この棒の下には、キャベツが埋められていてます。

雪の下で、冬眠し糖度を高めた越冬キャベツ。


その、キャベツの掘り出し作業の様子を見ながら

写した1枚。






農家をやっていて良かったなぁーって感じた1日でした。

次の日から始まる掘り出し作業の大変さに気付かずに・・・笑。



この日、赤井川村をもっと好きになりました。 









夕日。  2月19日

2008-09-12 22:12:25 | 風景
 


     夕焼け空。 2月19日 自宅前から。










この日はたしか気温マイナス20度。



寒いけれど こころ温まる景色だったのを覚えています。












だんだんと日が沈み・・・。



夕陽を見ると最後は淋しい気持ちになりませんか??。













冬の夕日は、また違う表情を見せてくれました・・・。