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アスペッ子の家庭内暴力

2008-08-17 08:29:42 | アスペルガー症候群
家庭内暴力とひとことで言っても、
それが一般的な家庭で起こる家庭内暴力と、
アスペッ子の家庭内暴力とを比べると、原因はずいぶんちがうように
思います。

一般的な家庭で起こる家庭内暴力の場合、それは
家庭内の機能不全…
つまり親子のコミュニケーションがうまくかみあっていないことが
原因となっていることが多いように思います。

また思春期はどの子にとっても、自分がコントロールできなくなる時期です。
思春期の子にロールシャハテストをさせると精神分裂病と見間違うような
結果が出るそうですから。
そんな時期ですから、
ちょっとしたきっかけで家庭内暴力にむすびつくのもうなずけます。
でも、アスペッ子の家庭内暴力となると、
それらだけを原因とは言いにくい気がするのです。

アスペルガーのお子さんを持たれているピゴナンさん
のブログ
で、欝病でぐったりしているピナゴン さんを
殴る蹴るする息子さんの様子が描かれているのですが、
そうした暴力の理由が親への憎悪や不満ではない点が
とても印象的でした。
(ピゴナンさんに承諾を得てリンクさせていただいています。)

息子さんのボンくんはいろんな場面でキレているのですが、
基本的に予定外の事態に遭遇した時が多いようです。買いに行ったアイスを他の人が買っちゃった場面でもかなりキレてました。

私にはどう考えても親御さんの育て方とは思えないんですよ…
とても優しい大らかなお父さん、お母さんです。
息子のボンくんもキレていない時は、すなおな気持ちの優しい子です。

なら、アスペッ子だから暴力を振るってしまうのか?
アスペッ子の性質だから防ぎようがないのか…?
と言うと、ピナゴンさんのブログの
言葉の壁
という記事が、そうした辛い事態を防ぐヒントを与えてくれる気がしています。

アスペルガーの子が、「自分は周囲の子と波長があわない…自分はおかしいのかも…」と悩みだした時、周囲と言葉の壁があったとき、
身近な人は慰めるどころか
さらに混乱させたり、
傷つけたりしてしまうことがよくあるのではないでしょうか?
そうしたなかでストレスが膨れ上がり
どの子にとっても難しい思春期に暴力が爆発してしまうの
かもしれません。

そうした悲惨な事態を避けるためにも、
親だけでなく周囲の大人たち、小児科の医師や学校の先生などが
アスペルガー症候群の子の認知の過程を知り
理解していくことが大切だと思うのです。
また、ストレスを解消しやすい環境を整えたり、方法を教えたり、
無理させすぎないなども大事ですよね
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