母の話には、子役のようにかわいらしくて、
いつも父(祖父)に散歩に連れて行ってもらっている姪の話が
よくでてきました。
この姪は母よりいくつか年下で、
母と同じように都会に出てきて結婚していました。
先に都会暮らしを始めていた母は、その姪を大事にして
親しく付き合っていました。
その様子からは、母がこの姪に強い嫉妬心やコンプレックスを抱いているようには見えませんでした。
しかし母の妹に対する子育てには、
この美しい姪に対するさまざまなもやもやする思いが含まれている
のは確かでした。
母は妹が周囲から容姿のことで褒められたり、
ちやほやされたりするのを
すなおに喜ぶことはあまりありませんでした。
「でも、わがままで…」と付け加えたり、
横にいる私を引き合いに出して、「この子は心がきれいで、頭が良いんです」
と言ってみたりで…
その複雑な思いがうかがえました。
おそらく母は、姪に嫉妬している思いを認めたくなかったのではないでしょうか?
というのも、姪と祖父の散歩の話は、
何かの折には必ずといって良いほど、母の口にのぼったのです。
しかし、母はだからと祖父や姪を悪く言うことは一度もありませんでした。
母の言葉にならない思いは、無意識の奥にしまいこまれて、
自分でも気づかないうちに現実を少しずつゆがめていたのではないか…?
と私には思われました。
第一、きちんと言葉にして考えることができれば、
姪を連れていつも散歩していた父(祖父)は、
愛情からではなく、単なる見栄えのする持ち物やペットのように
その子を扱っていた事実に気づくでしょう。
そして、そうした子ども時代の悲しい気持ちに
決別できれば、
妹に対する自分でも理解できないようなイライラした思いに悩んだり
かと思えば特別扱いして甘えを助長させたり
しなかったのではないか…?
と思えるのです。
↑
いつもどうもありがとうございます。
いつも父(祖父)に散歩に連れて行ってもらっている姪の話が
よくでてきました。
この姪は母よりいくつか年下で、
母と同じように都会に出てきて結婚していました。
先に都会暮らしを始めていた母は、その姪を大事にして
親しく付き合っていました。
その様子からは、母がこの姪に強い嫉妬心やコンプレックスを抱いているようには見えませんでした。
しかし母の妹に対する子育てには、
この美しい姪に対するさまざまなもやもやする思いが含まれている
のは確かでした。
母は妹が周囲から容姿のことで褒められたり、
ちやほやされたりするのを
すなおに喜ぶことはあまりありませんでした。
「でも、わがままで…」と付け加えたり、
横にいる私を引き合いに出して、「この子は心がきれいで、頭が良いんです」
と言ってみたりで…
その複雑な思いがうかがえました。
おそらく母は、姪に嫉妬している思いを認めたくなかったのではないでしょうか?
というのも、姪と祖父の散歩の話は、
何かの折には必ずといって良いほど、母の口にのぼったのです。
しかし、母はだからと祖父や姪を悪く言うことは一度もありませんでした。
母の言葉にならない思いは、無意識の奥にしまいこまれて、
自分でも気づかないうちに現実を少しずつゆがめていたのではないか…?
と私には思われました。
第一、きちんと言葉にして考えることができれば、
姪を連れていつも散歩していた父(祖父)は、
愛情からではなく、単なる見栄えのする持ち物やペットのように
その子を扱っていた事実に気づくでしょう。
そして、そうした子ども時代の悲しい気持ちに
決別できれば、
妹に対する自分でも理解できないようなイライラした思いに悩んだり
かと思えば特別扱いして甘えを助長させたり
しなかったのではないか…?
と思えるのです。
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いつもどうもありがとうございます。