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親のコンプレックスと子どもの困った行動 2

2008-06-23 08:39:20 | 番外
前々回の続きです。
母の行動には、私からすると、腑に落ちない部分がいくらかありました。

けれど、母が裏表のある複雑な性格だとも
思えませんでした。
というのも、母は純粋な少女のまま大人になったようなところがあって、
他人の陰口をたたいたり、
嫌味を言ったりすることは、まずなかったからです。
それでも、普段、非常に寛大な判断を他人にくだす母が、
なぜか妹にだけは、ちょっとした反抗に腹を立てたり、
することなすこと悪く解釈してみたり、
かと思うと、「お母さんは○(妹)のことが、一番気にかかる。
あの子を誰より愛しているのかもしれない…。」と、
まだ子どもの私が傷つくかもしれない…と配慮することも忘れた様子で
つぶやいたりすることは、
何だかざわざわする不安を私の心に生じさせました。

私は、そんな子育てに悩み続ける母のもとで、
子育て本やら、教育書やらを覗き見していたため、
高校に上がる頃には、そうした興味がもっと深い意味を求める思いに変って、
ユング心理学に関する本を熱心に読むように
なっていました。

そうして、ユングの著書を中心に、
そのお弟子さんたちの考え方や、他の心理学者たちの考え方に触れるうち、
母と妹の不思議な関係の謎が、
次第に自分に理解できるものに変ってきました。

母と妹の問題だけでなく、
私が疑問を持ち続けてきたおびただしい問いが、
心の中でストンストンと納得できるようになりました。

幼いときから、私の頭の中は次々湧き上がる疑問で満杯状態でした。

いつもいつも不思議に感じたことを考え続けているので、
実際、とんでもなく物覚えが悪くて、
小学校の先生が、「明日○○を準備してくるように…。」と命じた言葉なんかを、
覚えていたためしがありませんでした。
目の前にあるものにしょっちゅうつまずいたり、身体をぶつけたりする
どんくさいところも目立ちました。
そんなわけで、身の回りの世界はとても生きづらくて、
困難な場所のように感じていました。


それで、自分自身がその生きずらさから脱け出すためにも、
その後もずっとユング心理学は私の道しるべとなりました。


個人的な話が続いて恐縮ですが、私が理解していった親子の問題の原因…
次回に書かせてくださいね。


 

いつもどうもありがとうございます。

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2 コメント

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Unknown (riko)
2008-06-23 12:02:00
今回のお話 ものすごく聞きたいです
私も納得できるヒントを、教えていただけるんだろうと感じます
誰にとっても大事な事だと思います
お話していただけることにとても感謝しています
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rikoさんへ (なおみ)
2008-06-24 08:58:57
コメントありがとうございます。子どもの頃の出来事って、今思い出すと、はっきり意味がつかめます。ただ当時も子どもなりに勘のようなもので、今と同じような視点でわかっている部分もあったなぁ…と思うと不思議に感じます。
そうしたことを言葉にできて、聞いてもらえる相手がいるとうれしいです。
私は子どものころ、自分で自分に向かって心の中で話しかけるくせがあったんですよ~。その話しかける相手は大人になった自分の心で、それが星の光のように時空を超えて自分の背後で見てるから…というのが、子ども時代の私の思いつきというか信じていることでした。本当におかしな空想ばかりする子だったと思います
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