虹色の花

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魔法使いの物語

2012-11-04 01:05:05 | 日記
魔法使いの過去




急に思い出した過去生のようなイメージ。ビジョン。

花が咲き乱れる庭の中で、嬉しそうに少しはしゃいで、振り返りながら、こちらに微笑みかける女性。

大切だった。特別だった。
今はただ、その笑顔だけが宝物みたいにキラキラしていて。
それだけは忘れずに今も残ってる。

大切な…思い出。


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こんなイメージが急に浮かんで、妙に切なくなった。そして、すぐさまストーリーが作成される。それは私がつじつま合わせのために作り出した、ただの創作なのかもしれない。キャットナッパーを聞きながら、その物語を見ていた。

ただのファンタジーな物語。


宮廷魔導師だった魔法使いの職務は、他の魔導師と同じように王宮仕えだった。
地味で目立たない、茶色いローブを纏い、丸いメガネをかけた魔法使いは、ある日、なぜか同僚からアクセサリーを自慢された。
自分で作った、手作りのリングだと見せびらかされ、魔法以外に興味の無かった魔法使いが、何故かこの時、不思議にも興味をもった。
最初は自身の魔法と組合わせる為とか、そんな研究的な動機で始めたアクセサリー作りは、同僚から評判が広がり、瞬く間に宮廷に広がった。

その評判は王の耳にまで届き、ついには献上する事になる。

その時に、魔法使いのアクセサリーをいたく気に入ったのが、王女だった。
魔法使いよりも少し年下の彼女は、他のどの職人が作ったアクセサリーよりもその魔法使いの作ったものを気に入り、度々、魔法使いにアクセサリーを作らせた。

それは、魔法使いにとって、幸せな時間だった。

かの王女の為に。

魔導師としての職務よりも、アクセサリーを真剣に作るようになっていた。

満面の笑みで微笑む王女の、その顔が見たくて。
嬉しさに瞳が、キラキラと輝く瞬間が見たい。


いつしか、魔法使いは王女を慕っていた。
それは密やかな想いだった。
ただ、かの王女の為に、アクセサリーをつくれるのなら。
それを身につけ、喜びあふれ、微笑みかけてくれるのなら。

王宮の花が咲き乱れる庭で、魔法使いのアクセサリーをつけてはしゃぐ王女と共にいた。
振り返りながら微笑みかける王女の笑顔が、ただ美しくて。

それが永遠ではない事はわかっていたのに。


やがて王女は、隣国へ嫁ぐ事になった。
魔法使いの役目も終わる。
もう、王女にアクセサリーを作る事もなくなる。

最後に、と。
赤いルビーのペンダントを献上した。
それは自身の秘めた想いがこもったような赤く美しいルビーだった。

貴方を護るアクセサリーになるようにと。

王女はそれを受け取りながら、魔法使いの耳元でそっと囁いた。

貴方を…愛していたわ。

魔法使いは愕然とする。
お互い同じ想いだとしても。
もう二度と、王女には会えないのだとその時悟った。

押しつぶされそうな想いを抱えたまま、王女が隣国へ嫁いだ後に、魔法使いは宮廷を去った。


王女のいる、隣国の小さな、小さな家で、アクセサリーの店を作った。
魔導師ではなく、ただのアクセサリーショップとして。

もう王女にアクセサリーは届かなくても。せめて近くにいられるのなら。

その笑顔を思い出しながら作っていた。

やがて、その店の評判は高くなり、街一番と評される。
その噂を聞きつけて。
王女の使いが現れた。
身分を隠してお忍びで現れた王女と共に。


つかの間の王女との再会は、魔法使いをさらに不安定にさせる。

絶対に手に入らない存在。

いく度目かの、お忍びの再会の後に。

どうか、私の前にもう姿を現さないでくれませんか。
貴方が…好きだからこそ。
もう…私は耐えられない。


いつしか、魔法使いの心はボロボロに疲れてしまっていました。
いくら想っても、かの人は王女なのだ。
いくらアクセサリーを作ろうとも。
貴方のそばにはいられない。
会う度にその想いが、魔法使いの心を縛り、重くしていく。


王女はそれを察して、そっとペンダントを魔法使いに手渡しました。
それは、王女が嫁ぐ直前に魔法使いが手渡したルビーのペンダントでした。

私の心はここに置いておきます。
貴方のアクセサリーを着けるたび。触れる度に、喜びが溢れ、どんな悲しみも、苦しみも、溶けていくように、消えていくようだったわ。
私だけじゃない。貴方のアクセサリーを着ける人は、きっと、みんなそうよ。
だから、作り続けてね。

もう…私はここには来ません。
でも、私の心は、このペンダントと共に。

そう言って、泣きそうな顔で微笑みながら、気丈に王女は、魔法使いの元から去りました。
魔法使いはしばらくして、店を閉め。
そして何処かへ姿を消しました。

何度目かの夏が過ぎ、冬のある日、

魔法使いは風の噂で、隣国の王女が亡くなったと聞きます。


王女の盛大な葬儀と参列を遠くで目にしながら。

魔法使いは王女との思い出が、頭の中をめぐりました。

花の庭の中、振り返りながら微笑みかける王女の笑顔。

赤いルビーのペンダントを握りしめながら。
魔法使いは、ただ、涙しました。


どれほどの魔法が使えても、貴方をさらうことはできなかった。
どれほどの力があっても、貴方と結ばれる事は叶わなかった。
どれほどアクセサリーを作っても、貴方のそばにいる事はできなかった。

私が、私自身が、貴方のそばに、
ただ居る事に耐えられなかったのだ。


そして、護る事さえもできなかったのだ。


王女の笑顔が、浮かびました。


赤いルビーが光る。

貴方のアクセサリーを着けるたび。触れる度に、喜びが溢れ、どんな悲しみも、苦しみも、溶けていくように、消えていったわ。
私だけじゃない。貴方のアクセサリーを着ける人は、きっと、みんなそうよ。
だから、作り続けてね。

もう…私はここには来ません。
でも、私の心は、このペンダントと共に。


魔法使いは決意しました。
戻せない時間の中で。

私の心も、貴方と共に。


私がこれを作るのは、あの人が、私の作ったもので初めて喜んでくれたものだから。



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っていうストーリーが作成されました。
これはおそらく、今までのサインであろう漫画や、フィルターもとから作成されたもので、事実では無いと思う。
でも、おそらく似たような事、当たらずとも遠からずな想いは、過去世なりなんなりで、経験したんじゃないかなと…たぶん思う。

ガイドの魔法使いそのものではなく、おそらくこれは、魔法使いの…過去の一つみたいなものなんだろう。
それは、私の過去でもあるのかもしれない。
でも、ただのファンタジーな物語なだけだよな…きっと。

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