にこにこ堂♪絵本とこものとおやつ

倉敷で絵本とこものとおやつのお店openにむけてのんびり準備中。

「ももいろのきりん」

2005年06月16日 | いろの絵本
「ももいろのきりん」  中川李枝子・作
  福音館書店     中川宗弥・絵


1965年に初版発行されている。

わたしが生まれるもっと前のこと。


そんな絵本だけど、つい最近、クラスのこどもたちと一緒に読んだら、とても喜んだ。

ももいろのきれいなきりん「キリカ」と、そのきりんを作ったるるこちゃん。
キリカとるるこの、楽しくてゆかいな冒険の物語。

88ページある、長いお話は一日数ページづつよみすすめていくのが楽しい。

「るるこちゃんのお話、今日も読んで!」
「キリカどうなれんろ??」

こどもたちは、わくわくしながら身を乗り出して、お話に聞き入る。

読んでいるわたしも、わくわくしながら読む。


キリカとるるこのどきどきの冒険。


わたしも、こんなきりんを作れたらなぁ・・・。






「いろいろへんないろのはじまり」

2005年04月12日 | いろの絵本

 「いろいろへんないろのはじまり」  冨山房
  アーノルド・ローベル・作/まきたまつこ・訳


「ずっとむかし いろというものは ありませんでした。
 ほとんどが はいいろで、さもなければ、くろか しろでした。
 そのころを 『はいいろのとき』といいました。」

こんなふうにお話がはじまり、しばらくは灰色の絵が続きます。


「まほうつかいがいました。
 まほうつかいは、まいあさ まどをあけて 
 そとをみわたしながら、こういいました。
 『よのなか、なにか、まちがっとる。
  これでは、あめがやんで ひがてっても、さっぱりわからんじゃないか。』」

 
そこで、薄暗い灰色の地下室で、まほうのくすりを作ったり、じゅ文を唱えているうちに
色をつくりだしたのでした。


はじめにできたのは青色。

まほうつかいも、近所の人たちも大喜びで世界を青色にします。
『あおいろのとき』のはじまり。
・・・ところが。

はじめはそれでよかったのに、だんだん悲しい気持ちになってきたのです。
どこを見ても青、青、青・・・。
そのおかげで、だれも笑わなくなり、ゆううつな毎日。


「なんとかしなくちゃ。」

まほうつかいが次に作ったのは黄色。
そして青から黄に塗り替えて『きいろのとき』のはじまり。
・・・ところが。

はじめはよかったのに、だんだん頭が痛くなったり、目がチカチカしたり。


そんなふうにして、まほうつかいがつくったいろんな色で街も人のこころもどんどん変っていきます。

色を作り出すたびに、問題がおこって大変!



そして、最後には・・・。


「うん、まったく申し分のない よい ながめじゃ。」

と、まほうつかい。

『はいいろのとき』からどんな『とき』になったのでしょうか・・・


今度、保育園で絵の具遊びをするときに読もうと思っています。
絵の具遊びがより、楽しくなること間違いなし~