僕の旅と彼方の友と

旅が好きアマチュア無線が好き、そんな僕の呑気な日々を綴ります。

後ろにいる!

2010年04月13日 09時00分00秒 | The Twilight Zone  My Story


gooの中の記事「外科医の“血の気が引いた”奇妙な体験」を読んで思い出したことがあります。

 それはもうずいぶん前の話ですが、とある日曜日の午後。ぐうたらな僕はまだ日も高いというのに、部屋の片隅でウトウトとまどろんでいました。どうも眠くてたまりません。ついに着の身着のまま床の上でゴロンと寝そべってしまいました。

 モウロウとした意識の中、どれくらい時が経ったでしょう。突然・・・

 「パリリ~ン」

 なんか変な音がしました。
 まるで金属製の灰皿をテーブルから床の上に落した感じです。

 外の誰かが何か落したのかもしれません
 でもそれにしては直ぐ傍で聞こえたような気もします。

 少し間があって・・・

 「はあ~あああああっ」

 人の声であるようなないような。女の声のようにも聞こえます。
 しかも直ぐ後ろです、それこそ15cm位後ろ、まるで息がかかる様でした。

 確かにいる。間違いなく何かがいる。

 さすがに鳥肌が立ちました。
 「くそったれ!」と思い、振り返ようとしたのですが、出来ませんでした。

しかしそれはほんの少しの間だけで、フッとかき消すように気配は無くなったのです。
そして窓からは思い出したように午後の気だるい日差しが差し込んでいました。 
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The Twilight Zone My Story #5

2009年09月14日 00時00分01秒 | The Twilight Zone  My Story


 『幽霊の正体見たり枯れ尾花』。怖い怖いと思っていると何でも無いものまで怖ろしく見えるそんな様を言っている言葉ですが、精神状態が不安定な時はやはり色々感じるものが出てくるようです。 


『百鬼夜行』
 エドガー・アラン・ポォが書いた怪奇小説のネタは毎夜見る悪夢だったそうな。僕は幸い化け物が出るような夢は見たことがありません。しかし夜中に目が覚めたとき、とても嫌な感覚に襲われたことがあります。
 特に寝苦しいという訳でもないのに、ふと目が覚めると何か居る?。そんな感じに襲われるのです。そこの机の下・ドアの陰・天井の片隅・すぐそこの部屋の片隅・・・、そこここに何か得体の知れない物の怪が潜んでいる。別に姿形が見えてる訳でもないのに確かに「居る」と感じるのです。精神科の医者に言わせるときっと何かしらの診断を下されそうです。どちらかというとそちらの方が怖い気もしますが、ここ二十年以上この様な感覚が無いのでまあいいかと思っています。その時の精神状態を自己分析してみましたが良くなかったです。告白しますが、自己の生活環境や対人関係にかなり強い嫌悪感を抱いていた時期でした。自分で物の怪達を引き寄せていたのかもしれません。
 今の僕の心はズタズタのボロボロでこれ以上傷つきようがなく、何があっても平気の平左になってしまっています。もはやこの様な感覚に襲われるかもしれない純な精神は無くなってしまいました。ある意味で悲しいです。
 
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The Twilight Zone My Story #4

2009年09月07日 00時00分01秒 | The Twilight Zone  My Story



 人は近親者亡くした後、何か少しでも不可解なことを体験すると、どうも其の事に関連づけをしてしまうようです。

『お帰りなさい』
 それは僕の母が亡くなって四十九日もとうに過ぎたある晩のことでした。実家で父ととりとめの無い話をしながら食事をしていた時、

バタン!

玄関の扉の閉まる音がしたのです。

「あれぇ、玄関は鍵閉めた筈やけどなぁ。」と父
「ふむ。さっき確かめたでぇ。」と僕
実は近所に泥棒が入ったことがあるので、少し用心深くなっています。

にも拘らず賊が侵入した・・・?

父は木刀を持って玄関に向かいました。
強気ですねぇ、
何せ剣道の有段者で、紀元二千六百年の地域の剣道大会では優勝しています。
とはいえ、年齢が年齢ですから一応僕が先に立ちます。

玄関に立ってみましたが、人の気配がしません。
『鍵』も確認しましたがしっかり掛かっています。

 念のため玄関近くの部屋も人がいないか確認しましたが、

誰もいない。

扉の閉まる音が聞こえたことを二人で確認した後、父は呟きました・・・

「お母さん、帰ってきたんやわ。」

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笑い声

2009年08月22日 12時52分03秒 | The Twilight Zone  My Story


 久しぶりにこのカテゴリーでの投稿です。僕が実際に体験した不思議・超心理学の世界『The Twilight Zone My Story』今回は埼玉県内にあったとある一戸建て住宅でのお話です。実は同じ体験を二度したのですが、今でも原因は全く分かりません。


 それは僕が中学生か高校生だったころだと思います。クラブ活動かなんかで遅く帰宅して、小腹が空いたので台所で冷蔵庫を開けて何かつまもうとした時。

「ハッハッハッ」「クスクスクス」など数人の笑い声が二階から聞こえてきました。
 おかしい。変です!今、この家には家人は僕以外誰もいない筈・・・。それとも来客があったのだろうか。僕はそっと一階から階段をつたって二階をのぞいてみました。

真っ暗です。

空耳かな、そう思って再び冷蔵庫を覘いているとまた「ハッハッハッ」「クスクスクス」笑い声が聞こえてきます。

「野郎~ゥ!」。ひょっとしたら賊共が侵入して、イケしゃあしゃあと宴会でもやってるのかもしれません。僕は木刀を持って二階へ上がる階段をそろ~っと上りました(良い子は真似をしないで直ぐ警察に通報しましょう)。そして二階の部屋の障子をさっと開けた時・・・・・・・・・。

 真っ暗でしかも誰もいない!

 嘘やろう!!。正直、愕然としたと同時にゾッとしました。あれだけハッキリと笑い声が聞こえていたのに・・・。


 いまだにどうしてなのか理由が解りません。 
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The Twilight Zone  My Story  #2

2008年11月26日 20時41分48秒 | The Twilight Zone  My Story


 先日、第一話をUPした時の反響はかなりのものでした。[更新ボタン]をクリックする度に、カウンターの数字が上がっていたのには驚きました。気を良くして第二弾です。

「見つめる男」
 このお話は以前にも書いたことがあると思います。ご記憶のある方は・・・いらっしゃいませんよね。それでは再度の投稿です。

 そのアパートはたしか雑木林の中を通る『牢屋坂』という名前の坂(なにせ昔の話でこの名前についての記憶は定かでない)の中ほどにあり、坂の上には人目につかぬよう墓石が数基ひっそりと建っているそんな場所にあり、いわゆる「出る」と言われているような所でした。
 ある晩、疲れきった体をベッドに横たわせると、そのまま電気も消さずに眠ってしまいました。時刻にして何時ごろだったでしょう、ふと目を開けるとそこに男だ立っていたのです、こちらを見つめながら・・・。初めはほぼ全身が見えていたのですが、視線が合ったとたん足から腰の辺りまでスッと消えていきましたが、消えたのはそこまで後はそのまましばらくそこに居ました。その男は優しくこちらを見つめるだけでして、僕には全く恐怖心が沸いてきません。それどころか「これがいわゆる幽霊という奴かもしれない。くそーっ!カメラがあったらなぁ。」などと変なことを考える始末です。だって人間の目に見えるんですからカメラにだって写る筈です。もっともそう考える前にいろいろ自己状況を確認しました。

①自分は確かに今覚醒しているか。
「ベッドから起き上がって深呼吸。さらに頬をつねって痛さを確認。」

②目にゴミが入ってそれが人の姿として網膜に捉えられているかも。
「自分の顔を男からそむけ、男もついて来たら可能性ありです。」

 ①は○マル②は×バツでした。やっぱりそこに居るんですねぇ。しばらくまんじりともせず見つめていたのですが、どうでもいいやと再び眠ってしまいました。ちなみに現在では一日24時間・一年365日カメラを持っていますが、残念ながらこのような経験は後にも先にもこの一度だけでした。
 
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The Twilight Zone  My Story   

2008年11月11日 01時16分26秒 | The Twilight Zone  My Story


 僕のブログへ「怖い実話」などの文字列で検索して来て下さる方がけっこういらっしゃいす。たぶんかつて『ドッペルゲンガー現象』について触れた記事をご覧になったかと思われます。

 「怖い実話」に需要があるなら新たにカテゴリーを創設して、幾つかお話してみるのも良いかもしれない。そう思って本日より開始です、題して。

 
The Twilight Zone  My Story


 ただの体験談でいわゆるオチというものがありません。日常の生活のなかで通常の自然現象ではありえない出来事をお話してみます。まずは記念すべき第一話。

     『声』
 それは僕の母親が鬼籍に入る少し前の出来事でした。母はガンを患っており、長い闘病生活が続き医者から家族へも「覚悟はしておくように。」言われていました。父は今も元気ですが、当時は母の看病で大変だったようです。食事をろくに摂れないほど弱っており、また歯茎からの出血が止まらず、うがい薬の「イソジン」で血を拭っていました。

 僕と母は別の住居を構えていて、別々の生活をしていました。或る日の事です。「もう、あかんかもしれん。」と母の声がしたのです。しかもあの「イソジン」の独特の匂いが部屋中に漂ったのです。不思議な事があるもんだと思いました。そしてこの事があった一週間後、母は他界しました。
 さて葬儀の後、火葬場で時を待っている間にお坊さんの説話を聞いていました。そのなかで人は亡くなる一週間前に『お知らせ』を受ける、というような話がありました。その時、僕はあの一週間前の出来事を思い出しました。母は知らせを受け、その事を僕に伝えに来たのだろうか。今でもそんな風に思っています。 
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