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◎国際音コンでファイナル出場 朝鮮民族楽器奏者・高さん(発達・1年)

2010年10月23日 | その他文化ニュース
 発達科学部人間表現学科1年の高嶺羽(コ リョンウ)さんが、第11回大阪国際音楽コンクール民族楽器部門の大阪地区本選を通過し、10月11日、高槻現代劇場(大阪府)で行われたファイナルに出場した。高さんは朝鮮の民族楽器である管楽器チャンセナプを演奏。入賞は逃した。【10月23日 神戸大NEWSNET=UNN】


 ファイナルでは大阪地区本戦と同じく、チャンセナプ独奏曲「渓谷」を演奏した。入賞は逃したものの、「まだまだ自分が未熟であるという事も分かった。これを機にさらなる向上を目指して頑張ろうと思う」と語った。
 
 大阪国際音楽コンクールは大阪国際音楽振興会が主催し、外務省、文化庁などが後援している音楽コンクール。ピアノ、弦楽器をはじめ多くの部門からなり、地区本選は全国13か所のほか、ウィーン、パリなど海外でも行われる。高さんは8月の大阪地区本戦で高評価を受け、入選。ファイナル出場を決めた。

 チャンセナプは中学1年生のころから始めたという高さん。きっかけは朝鮮の民族楽器を演奏する金剛山歌劇団の公演を見たことだった。「(チャンセナプ奏者の)ソロを見てあこがれをもった」という。朝鮮学校に通っていた中学生、高校生のころは民族器楽部に所属し、チャンセナプを中心に朝鮮の民族楽器に打ち込んだ。大学生になってからは、発達科学部の音楽棟で個人的に練習を続けている。

 高さんは在日コリアン3世。「(民族楽器を演奏するのは)純粋に楽しい。音楽としての民族楽器に惹かれている」という一方で、「自分が在日朝鮮人の一人として何をやっていけるか。そう考えたとき、民族音楽を引き継いでいくのが自分のできること」だと語った。(記者=田中郁考)

【写真】ファイナル当日の高さん(10月11日・高槻現代劇場で 提供=高嶺羽さん)

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