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◎生協食堂「ぼっち席」大幅増設 満席率アップに効果は?

2013年04月11日 | その他文化ニュース
 生協食堂国際文化学部店(以下、国文食堂)とBEL BOX店(以下、六甲台食堂)に、この4月からカウンター形式の座席が大幅に増設された。従来の3対3の6人掛けテーブルに仕切りを取り付け、横並び3席ずつに改造。混雑する昼食時の満席率アップに食堂関係者は期待するが、利用者である学生の反応は様々だ。【4月11日 神戸大NEWSNET=UNN】

「ぼっち席増えてるやん!」国文食堂に入ってきた学生たちは驚きの声を上げた。これまで同食堂のカウンター席は47席。今回8つのテーブルに仕切りが設置され、48席が新たにカウンター形式となった。六甲台食堂では従来のカウンター席が撤去されたものの、国文食堂と同じ方法で60席が新設された。

 学生からは「1人ぼっちで食事をする席」という意味から「ぼっち席」と呼ばれるカウンター席。国文食堂マネージャーの長谷川唱さんによると、増設の背景には混雑時の満席率をアップさせる狙いがあるという。昼休みの混雑ピーク時の食堂では、席に座れない「難民」が大量発生。特に利用者が多い国文食堂ではこの現象が顕著に表れる。従来の6人掛けテーブルでは、先に3、4人組が座ると後から来た利用者が相席を避けがちになり、余った席が無駄になっていた。余った席に荷物を置いてテーブルを占領するグループもおり、対応策が求められていた。そこで京都大の生協食堂が実施していた、テーブル中央に仕切りを設置するというアイディアを採用。1つのテーブルに異なる3人組が座ることができるようにした。カウンター形式なのでいわゆる「ぼっち」でも利用しやすい。「無駄な空席が無くなり満席率が上がる。混雑時に少しでも多くの人に座ってもらえる」と長谷川さんは期待を込める。

 授業開始日となった10日の昼休み、国文食堂は早くも人であふれかえった。新設のカウンター席に座った2人組は「2、3人で使うのに便利。テーブルに別のグループがいても仕切りがあるので気にならない」と好感触。単独で利用していた学生も「以前は相席を避けていたが、これで遠慮なく座れる」と話した。一方で、「4人以上のグループで座るテーブルが減ってしまった」、「仕切りがあるのは自習室みたいで窮屈」という声も。実際に食堂利用をあきらめて外に出るグループの姿も多く見られた。(記者=田中謙太郎)

【写真】増設されたカウンター形式の「ぼっち席」(4月10日・生協食堂国際文化学部店で 撮影=田中謙太郎)
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