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やっぱり東電は国賊企業

2011-07-18 01:52:46 | 様々な話題
日本の空と海と大地に、大量の放射能を撒き散らし、国賊企業と呼ばれている東京電力が、非常に勢力が強い台風6号の本州接近に伴い、雨や風への対策を行っているらしい。
と言っても、おがくずと新聞紙と入浴剤やら福島原発、10ヶ所以上から水漏れやら福島原発の汚染水配管が完全に破損等で書いた通り、こんな体たらくの東電が台風対策って、何をするの?。と言う事で、以下に書いてみる。

福島第一原発3号機の原子炉建屋には、水素爆発により大きな穴が開いており、雨水が入り込むのを防ぐ為、仮設の屋根(所謂、テント)を作る作業を進めていた。
東電は、台風6号が本州に近づいている事から18日にも設置する予定で、全ての建屋で出入り口の扉や事故によって出来た穴から、雨水が中に入り込まない様、周りに土嚢を積み上げる等の対策も進めていると言う。
復旧作業の為の機器や設備が屋外に多く設置されているが、台風6号に伴う風で倒れない様に、これらの設備を固定する作業を行い、海上のメガフロートに低濃度の放射性物質を含む汚染水を送っているホースは、高波が来た場合に外れる恐れがあり、既に取り外され、汚染水の移送も現在は止められているらしい。

原発事故後、台風が来た時の対策はどうするのか?。と、散々言われていたのに、今になって台風対策で慌てている東電。
技術の粋を集めて「原発は安全です」と言っていた東電なのだが、場当たり的な対応しか取れない現状。
今回の台風でテントが飛んでも、東電は「想定外の台風でした」とか、言うんだろ?。
こんなのが、今まで原発を扱っているのだから、呆れて物も言えない。って言っても、あんたは今まで散々東電の事を書いているじゃないか?。等の突っ込みが聞こえてきそうだが、それは御愛敬。

原発事故関連とか、放射能汚染に関するニュースは、一応、報じましたよと言う程度の、所謂、アリバイ報道ばかりで、嫌になる今日この頃。
そんな状況だから、今から書く、このニュースも殆んど報道されてないので、御存知の方も少ないと思う。
以下に書くニュースは当ブログで、もっと早く書く予定のネタだったので、微妙に現状とは違うが書いてみる。

東京電力の福島第一原発3号機で、14日夜から水素爆発を防ぐ為、窒素ガスの原子炉格納容器への注入が、1号機、2号機に続いて始まっているが、格納容器の中の圧力が一向に高まらない事から、格納容器の損傷により、気体が外部に漏れだしていると見て、原因を調査中。
3号機には、これまでに200立方メートル以上の窒素ガスを注入したが、格納容器の中の圧力は殆んど上がっていない状態。

一方、処理能力の低下から、15日午前5時頃に運転を停止し、調査していた汚染水の浄化設備は、原因と考えられる配管の中の空気を抜く為の対策を行い、15日午後2時過ぎ、およそ9時間振りに復旧。
しかし、である。運転の再開後も尚、目標としている処理能力を20%以上も下回っていると言う。
水素爆発を防ぐ為の窒素ガスの注入や、汚染水の浄化設備の運転は、事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」で、実現すべき重要な工程だが、期限が17日に迫った今も、思うように進んでいない。

このニュースで感じるのは、東電は無能の集まりか?、メルトダウンからメルトスルーしていて、原子炉の穴が開いているのに窒素を注入しても漏れるに決まってるだろ。って事。
もっと言えば、原子炉が云々とか言っているが、既に原子炉の中には核燃料は存在していない状態なのに、原子炉がどうのこうのと言っている場合では無いのでは?。って話。
「母さん、僕の核燃料、何処に行ったんでしょうね」とかの話で、現在、核燃料は何処に有るのか、東電に教えて貰いたいね。

汚染水の件にしても、東電は、地下水の汚染防止の為の遮蔽壁(所謂、地下ダム)の設置が最も有力な対策として、設置費用が1000億円になると見立てた。
しかし、である。東電は既に11年3月期の連結決算で1兆2473億円の最終赤字を計上しており、「仮に1000億円レベルの更なる債務計上を余儀なくされる事になれば、市場から債務超過に一歩近づいたとの厳しい評価を受ける可能性が大きい」との理由で、抜本的な汚染水対策を先送りさせていた訳だ。
まぁ、これは、株主総会の前の話だから、債務超過が云々になれば、経営陣が株主総会で突き上げられる可能性が高い為、対策よりも株主総会を優先させたと言う、東電の性根が見える出来事だわな。

債務超過を危惧する東電の取締役報酬は、2011年3月期は総額7億2300万円だった事が、東電が株主総会用の事業報告書で判明、取締役は24人おり、1人平均では3千万円強。
10年3月期は取締役21人で総額7億2100万円、1人平均約3430万円だったと言う。
東電はカネが無いとか言いながら、役員報酬やら社員のボーナスやらで大盤振る舞いしており、原発事故の責任を取って辞任した清水正孝社長の退職金は、一説には、なんと「5億円」と言われている。

その清水社長は原発事故直後「現場から撤退したい」と、政府に5回も電話で伝えている。
これに対し、菅直人首相は翌15日早朝、東電本店に乗り込んで、「お前らふざけるな」と言い、そして、「撤退は許されない。60歳以上の人間は現場に行って、自分達で遣る覚悟を持て」と捲し立てたと言う。
菅首相は、撤退するなら東電の存続は認めないと激怒したと報道されていたが、東電の体質を考えれば、これは本当の話だと思う。
東電に付いては、以下のエントリも読んでみて下され。では。

関連エントリ
福島第一原発は東電が招いた事故
東電の売却資産は約8兆円も有る
東京電力、連結総資産の概要
東京電力の発電と送電の分割論

【ネッタイムス・東坊京門・作】