昨日の夕方、家内から電話があり、実家にいる私の実弟が吐血し救急車で病院に運び込まれたとのこと。胃潰瘍かなんかだろうと高をくくって、とりあえず、実家の親父に電話を入れた。「勲(実弟の名前)が血を吐いて病院に連れてきたら以外にも容態が悪く即入院となった。今度吐血したら危ないらしい。明日仙台の大学病院に搬送することになったが、その途中も危ないと医者に言われた。」ボディーに痛烈な一撃を食らった。
仕事を定時で切り上げて帰宅し、家内と一緒に仙台に向かうこととした。今度高校の娘は留守番をしてみると言うので、家において行くことにした。
今から向かう旨、電話したら、容態が悪く今から厚生病院に搬送することになったとのこと。(そんなに悪いのか・・・)
高速道に乗ってハンドルを握りながら子供の頃からのいろんなことが頭に浮かんでくる。編み物教室に通っていた母親のところから幼稚園の弟を連れてバスで帰宅したこと・・・。テレビチャンネルでけんかしたこと・・・。あまりいい思い出が出てこない。たぶん兄弟なのに兄らしいことを何一つしていないからだろう。
9:30頃、病院に到着。11回の個室に入っていた。息遣いが荒く、苦しそうなので見て取れた。肩で息をしている。
吐血した血が肺に入ったらしい。右の肺が機能していない状態とのこと。肝機能、腎機能も低下している。今後悪くなっても決して良くなることはないと医者に断言された。(うそだろう!・・・)
10時過ぎにとりあえず親父が付き添いに残ると言うので自分と家内は実家に泊まることにした。
今朝、母親をのせて必要な荷物をもって病院へ。
見た目の容態はあまり変わらないし、息遣いこそ荒いが普通に思えた。午前中CT検査と胃カメラの検査があった。結果と医師の説明は4時過ぎになると言うのでいったん親父とお袋を乗せて実家に帰った。みんな疲れていたので、仮眠をとり3時頃家を出る。
病院に4字頃着いたがまだ医師の説明がなく、自分と家内はいったん娘の待つ自宅まで高速を2時間走って帰ることに・・・
途中のパーキングで小休止をしていたとき親父から電話があり、弟の診断がでたとのこと。重篤な肺炎、それに伴う多臓器不全。医師からは今晩が山かもしれないと言われたらしい。また、このままの状態で酸素吸入をつづけるか、麻酔をして直接、吸入器を入れるかの選択をせまられたとので相談してきた。麻酔をかけると本人の意識がないまま死を迎えることになるが、現状の状態で、痛みを制御するだけの治療であれば、最後の瞬間まで、話ができる・・・だからそっちの方が良いだろう(痛みさえなければ)と言うことにした。
いずれにしても今晩が山らしい。