猫のちどりあし

あっちへふらふら、こっちへふらふら…。

音の効用

2012-12-27 10:19:31 | Weblog
 長崎市のブリックホールで行われた「冬のガラコンサート」へ行ってきましたよ。
クリスマス直前の12月22日ということもあり、お客様には気のせいかウキウキ感が漂ってました。笑

一緒に行った友人も私も、ピアノ、トロンボーン、津軽三味線、サックス、メゾソプラノ、
という組み合わせは初めてで、(違和感ないのかな~)と思ってましたが、
なんの、なんの。アソートチョコボックスのような、
いろいろなお楽しみがあったコンサートでした。

クリスマス間近のガラコンサート、というとなんとなく構えてしまうけど、
今回のような形なら、若い人から中高年まで、楽しめるんじゃないかな。

年末の、ゆとりのない時だったけど、行って良かった。
勉強や仕事は、いわば米とか肉、魚のようなもの。
肉体を構成するね。
で、音楽はというと、
ビタミンたっぷりの果実のような気がします。
そりぁ、数日摂取しなくとも死にはしないけど、
摂りいれないと、いつしか心も身体もパッサパサに…。
忙しくて、心を失いそうな時こその「音楽」であり「芸術」
なのかな…、とシミジミ思った年の暮れなのでした。








読書備忘録 2012

2012-12-02 15:17:26 | Weblog
金魚のひらひら        中野翠   ※大好きなコラムニスト。記念すべき本年一冊目。
「暮らしの手帳」とわたし   大橋鎮子  ※花森安治とともに「暮らしの手帳」を創刊した編集者。
                      未体験であることに臆する事無く猪突猛進、素晴らしい。
私の小さなたからもの     石井好子  ※日本を代表するシャンソン歌手。多くの歌手を育て、多くの本を執筆した。
バタをひとさじ、玉子を3コ  石井好子  ※オムレツブームの火付け役でもあった著者の、食べ物エッセイ。
貧乏だけど贅沢        沢木耕太郎 ※ノンフィクション作家である著者の「旅」をテーマとした対談集。
ぐぅ~の音          大田垣晴子 ※コミックエッセイ。食事、食べ物の描写の巧みさ。
チヨ子            宮部みゆき ※ホラーとファンタジーの短編集。サラッとね。
老嬢は今日も上機嫌      吉行和子  ※絶対に無理なんだけど、こんなふうに老いていけたらなぁ。
萩を揺らす雨         吉永南央  ※ミステリー集。安楽椅子に近いかな?久々の私好み。どんどん書いて欲しいな。
                      でも、量産して枯渇しないようね。
イギリス的「優雅な貧乏暮らし」吉谷桂子  ※こうゆう暮らしが嫌いなわけではないけど、かけ離れすぎててなぁ~。
の楽しみ
断髪のモダンガール      森まゆみ  ※与謝野晶子等、大正時代のスンゴイ女性列伝。
美女という災難 日本エッセイスト・クラブ編 ※玉石混合か?
RURIKO           林 真理子 ※この作家はこの手のものを書かせたらがぜん力を発揮するのね。取材量がわかる。
瀬音             美智子皇后 ※右でも左でもないけれど、尊敬するなぁ。
ブルータスの心臓       東野圭吾  ※出だしは良いけれど、結末がね…。少し工夫して欲しい。
フランキー・マシーンの冬   ドン・ウィンズロウ※登場人物が多いので覚えるのが一苦労。でも、面白かった!
(上・下)                   先輩が若い後輩に、世の常や生き方を噛んで含むように教える感じ。
村嶋寿深子とその時代     江口満   ※シーハット大村館長である村嶋氏の、波瀾万丈のストーリー。
あてどなき脱出        土 英雄  ※長崎大学名誉教授・土山英雄氏のミステリー集。氏が敬愛する江戸川乱歩の時代を彷彿とさせる短編集。
                      表題の中編は、短編とは趣の異なる、戦時下でのサスペンス。素晴らしい。
よろずのことに気をつけよ   川瀬七緒  ※今時珍しい「呪術」のお話。なかなか読ませる。江戸川乱歩賞受賞作品。
いつも、ふたりで       岡西克明・松子 ※70代後半のご夫妻の、外食しない毎日の食卓。ほぼ理想。
プラチナデータ        東野圭吾   ※結局、半年近くかかって読了。涙 あまりに時間がかかり、今イチ楽しめなかったよ。
長崎おいしい歳時記      下妻みどり  ※長崎在住のライターの本。こんな本が欲しかった!何回も繰り返して読みたくなる。
奇妙な被告          松本清張   ※作品を読む度に「作家」だなぁと思う。巨人だね。尊敬。
楽園のカンヴァス       原田マハ   ※筆者を調べるうちに、過去に、取り憑かれたように読んでいた作家が筆者の兄であることが判明。
                       驚愕。この作品自体、私は非常におもしろく読んだ。兄さんのイメージまで変わってしまったよ。
開かせていただき光栄です   皆川博子   ※読み始めて初めて、タイトルの意味がわかる。けっこうなボリュームのうえに舞台設定が馴染みの
                       ない時代であり、業界(?)であるので、リズムをつかむまで時間がかかった。でも、歴史本としても
                       ミステリーとしてもおもしろかったな。どこか萩尾望都の世界観を垣間みたような読後感。
マギンティ夫人は死んだ    アガサ・クリスティ ※再読。寒くなると無性に読みたくなるクリスティ作品。マギンティ夫人は死んだ。
                          どんなふうに死んだ?わたしのように膝をついて、マギンティ夫人は死んだ…。
ねじれた家          アガサ・クリスティ ※ありそうで怖い。
死者のあやまち        アガサ・クリスティ ※トリッキー!
白昼の悪魔          アガサ・クリスティ ※う~ん、まんまと騙されました。