ツバメも来る家 Ⅱ

ツバメも来る家の狭い庭に小さい家を建てました。日常のことを書いていくのはこれまでと同じです。

ご隠居、甲冑の数え方は?

2016年02月19日 | ことば
熊「ご隠居、いますか」

隠居「お、いますよ。熊さんか」

熊「ちょっと尋ねたいことがあって」

隠居「まあ、上がりな。到来物の相川羊羹があるからお茶をばあさんに出させるよ」

熊「何本も貰ったのですかい」

隠居「熊さん、覚えときな。羊羹は1本、2本とは言わないのさ」

熊「1本、2本じゃないならなんと言うのですかい」

隠居「1棹、2棹と言うんだよ。覚えときな」

熊「へえ、小さいくせにタンスみたいだ。ではいただきながら、時にご隠居は
 大河ドラマを見ますか」

隠居「見るよ。『天地人』の妻夫木聡の直江兼続なんかほれぼれ見ていたな。
 妻夫木くんの祖父母は柳川におられて彼が出演の水の郷映画会ではいつも花を寄贈されていたな」

熊「あっしも大河はよく見るんです。直江兼続の兜はよかったですね。愛の字が兜の前にあったじゃないですか」

隠居「珍しい兜だったな」

熊「黒田官兵衛のお椀を被ったような兜も珍しかったけどあまり甲冑姿がなくて残念でした」

隠居「あれは合子形兜(ごうすなりかぶと)と言うてな、官兵衛ゆかりの兜はもりおか歴史文化館に保存されてるそうな」

熊「いよいよ、ご隠居は頼りになる。昔の武将は太刀を持っていますが、これはやはり1本、2本ですか」

隠居「そうとも言うが、一振り、二振りとも言う」

熊「扇子も持っていますが、これは1本、2本ですか」

隠居「扇子は閉じると「本」広げると「面」「枚」で数えるな」

熊「へえ、広げると確かに面ですね。兜はどう数えますかね」

隠居「兜は一刎(ひとはね)と数えるな。刎は首を刎ねることを意味する言葉で兜を数えるな」

熊「へえ、隠居は物知りだ。甲冑はひとつ、ふたつですか」

隠居「うーん。甲冑は一揃い、二揃い、うーん、妻夫木くんか岡田准一くんに聞いてみたいよ」

熊「わあい、ご隠居も知らないことがあるんだ。甲冑はですね。新聞に書いてありましたよ。
 領と数えるんだそうです」

隠居「領か。知らなかったよ。熊さんに教えられた。領かい、りょうかい」

お後がよろしいようで。

ショック!ついにその日が……

2016年02月12日 | オレ、オレ
ついにその日が来ました。考えるだけでショックです。

ガソリンスタンドで給油しての帰り道でした。
眼鏡をかけていません。今は眼鏡をかけての運転が免許の条件です。

直ぐに車を道路脇に寄せて、停車しました。
眼鏡ケースを開けて見ました。
眼鏡はありません。

しまった!ガソリンスタンドで忘れたらしいです。

スタンドまで近いところ用の眼鏡をかけて行こうと思いました。
まだ2,3分走ったばかりだから、これでどうにかなるだろう。

念のため、眼鏡の位置に手をやりました。
なんと、なんと眼鏡があります 遠視用の眼鏡が耳にかかっていました。

眼鏡を頭に置いて、「オレの眼鏡を知らないか」と探す話を聞くことがあります。
頭にかけたままでは見えないから、探しても当然でしょう。

わたしは耳にかけたまま探していました。

このショック!お分かりいただけますでしょうか。
わたしにはその日が来た、ショックに打ちのめされました。

その後も同じことがありました。
「眼鏡をかけていない」
ゆっくり道路脇に停車しました。目の横で眼鏡に触ってみました。

1度あることは2度ある、こんども眼鏡をかけていました。


恥ずかしい話です。