アレクトと、ここを覗いてくれた方にありがとう

2010年１月４日（月）23時過ぎ、アレクトが永眠しました。
眠っていたと思っていたら、いつの間にか。

昨年の春先、膵炎に罹り、一時期は普通に快復していました。
11月に酷い便秘になり、食欲も落ち、10日ほど毎日通院し、先生が
指で便を少しずつ掻き出す…という日が続きました。
本来なら、麻酔を掛けて一度に済ませられる処置なのですが、心臓が
悪い子なので毎朝病院へ連れて行き、ゆっくり時間を掛けて処置し、
夕方迎えに行くという日々でした。

お腹をすっきりさせた後、２日程でまた食事をしなくなり病院へ連れて
行き、色々な検査をした結果、やはり膵炎の再発でした。
慢性的な病気なので、今回も通院と点滴で快復すると思っていたのですが、
一向に食事をする素振りが無く、入院となりました。
口からの流動食を吐いてしまうので、鼻から少しずつ食事をさせたり、
薬を変えてみたり、病院でも色々手を尽くしてくれましたが、快復の
兆しは無く、いよいよ延命措置のみとなったので、12月28日（月）家で
見取ろうと連れて帰りました。

先生からは、年を越せないのではと言われていましたが、家に帰って
丁度一週間でした。

２週間の入院生活の後半は、面会に行くと背中を向けられたり、毛布に顔を
隠したりと、すっかり嫌われてしまいましたが、家に帰ってからは寝たきり
でも目で姿を追っているのが判って、顔を見て鳴く事もあり、年末年始は殆ど
寝ずに夜中じゅう傍に居るようにしました。

４日から仕事が始まり、一日気掛かりで仕方無かったのですが、19時過ぎに
帰宅した時には、うつらうつらしつつも時折り目を開けて人の話を聞いて
いました。

ほんの少し席を外して戻った時、眠っていると思い撫でて毛布をめくったら
おしっこをしていたので、シートを替えようと動かしたときに、亡くなって
いるのに気付きました。
苦しんだ様子も無く、穏やかな顔だったので、てっきり眠っていると思いました。

腎臓も肝臓も膵臓も、おまけに胆嚢と心臓まで悪くて、腰の骨が一本足りなくて。
内臓の大きさや形も基準とは違って、奇形と言って差し支え無いと言われました。
その子が８年間。結構頑張ったんじゃないかな、と思います。
けれどもその反面、私では無い人に引き取られていたら、もっと長生き出来たの
かも知れない…とも思ったりします。

アレクトが居なければ、出会っていなかった人たち。始めていなかった事柄。
粗相が多くて手を焼いた事もありますが、それ以上に沢山のものを与えてくれた
子でした。
もっとずっと一緒に居たかったけれど、本当に頑張ったアレクトに敬意と感謝を。
そして、アレクトを可愛がって下さった皆様、これまで本当にありがとうござい
ました。