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ひっそりと書き綴る俺のチラ裏

FIAT 500 TwinAir

2011-05-11 21:22:57 | MISC

FIAT500といえばサンルーフから顔出して大人3人が乗るものとか、リアリッドが開いてスーパーチャージャー剥き出しで加速するとか、線路や下水道の中でもどこでも走れるというイメージがあって、3代目が発表されたときにはそのパッケージングに少々落胆していた。

ところが最近、800cc 2気筒ターボエンジンを搭載したFIAT 500 TwinAirが発売となり、もしかしたら面白い車か?ということで興味津々で近所のディーラーへ見に行ってみた。

ディーラーではアルファロメオとFIATを扱っており、客層もわりとお洒落さん系で俺には縁の無いお店な感じだったので入るのは初めて。

店先にはFIAT500が2台並んでおり、店の中にも展示車があり、ピットにも色とりどりのFIAT500が置いてありと、売るほどたくさん持ってるんだと関心。
店先の青いFIATを見ながらTwinAirはどれ?と聞くと「目の前です」と店員に教えられた。
つまり、外観上はTwinAirも1200も差は無い。(と思う)
まじまじと見ると細部にメッキパーツが使ってあったり、立体的なエンブレム、トリムの多用など材質はともかくお洒落さん好みに作ってあり、国産同様にグラム幾らで単純に比べられず割高な値段も少しは納得かな。

サンルーフは固定で、メッシュのカバーがあるだけ。これは暑そう。
サンルーフはLOUNGEというグレードに標準装備で、これを不要とするとPOPというグレードになりオートエアコンが無いとかシートやホイールが変わったりと悩ましいバリエーション展開となっている。

エンジンを始動してもらったところ、やはりとても静か。わかってはいたけど・・・やっぱり静か。マフラーの後ろに耳を近づけたけど・・・静か。orz
軽くブリッビングしてみたところ、回転の重そうなプロロローーーーンって音。
これはマフラーとフライホイールとエアクリーナー外してスロットルの口径を2倍にするとちょうど良いかもしれないなと思った。
※俺が変な期待と先入観で見てるだけで、自動車として真っ当。

試乗しますか?との問いに当然YESと応える。
4人乗って表の通りにでてアクセルを踏んで流れに乗ろうとすると・・・ブルルルーン___ブルルーーン___ブルルルルル。

ん?

なんだこれ?

まるでビギナー級に入門したての初心者さんがマニュアル車運転してるような約0.5~1秒ほどのシフトラグ。これは珍しいDCTですね?と横の店員さんに聞くと「そうですね、こうやってマニュアル車の味を出してるんです。あえてマニュアルモードで乗るのが面白いですよ」とのこと。

俺も勘違いしてて、これはデュアルクラッチではなくシングルクラッチ油圧制御のシーケンシャル5速ミッションだった。昔にナビ5ってのもあったなと思い出す。
比較的低回転から乾式単板クラッチがミートしてコトコトブルルルーといった感じで走り出す。
まぁ初めの内は珍しくて良いが、これならマニュアルの方が楽しめるのではないかな?というのが正直な感想。
エンジンパワー自体は幹線道路を走っても非力感は感じず流れに着いてゆけ、踏み込めば確実に軽自動車よりパワフル。フィーリングとしては少々上の回転域の方がトルクフルで、加速してるという感覚が得られて結構良い感じ。

実用性よりも「おもちゃ感覚」とか「ちょっとお洒落に」というのがぴったり。
乗り出しで300万円近くになりスペックからすると割高感があるが、これだけ趣味性のある車はある意味プレミアム車と見れば納得かな。
これで MotoGuzzi Le mans のような音だったら完璧ではなかろうか。

http://www.fiat-auto.co.jp/twinair/index.html

Comments (2)
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