〈ペンネーム 「福岡の怒れる市民」さんからの投稿です〉
21日、北九州市国際会議場で開催された「市民検討会」に参加しました。
メインの参加者は佐賀大学教授-豊島耕一さん、環境ジャーナリスト-青木泰さん、
放射能防御プロジェクト-木下黄太さん、タレント-山本太郎さん
静岡からの避難者の女性、小出裕章さんの話を聞く会メンバーの方などでした。
避難者お話会HPより転載
記者会見~座談会、質疑応答という形式で進行されたこの会に、報道陣と会場に入りきれないぐらいの参加者があふれました。
それもそのはず、今、北九州の瓦礫処理問題が全国的に、世界的に注目されています。これがやられることで、日本全土、海外への被曝、汚染拡大、被災者の避難、
安全な食品の確保、産業、全てに壊滅的な打撃があるのです。放射能は一か所にまとめる、が世界基準なのです。
主催者の方(市民も)が切に訴えられていたのは、北九州市、北橋健治市長による市民への説明責任、そして大手マスコミの、北九州市の瓦礫問題報道の少なさに対する指摘でした。
これまで北九州市長の北橋市長は、北九州市民に対して、ただの一度も説明しないまま瓦礫処理を進めてきました。
市議会での瓦礫受け入れ決定後、「市民の方の意見を参考にする」と言いながらも、事実、市民の前には姿を見せず、正式な説明会などは一度も行っていません。
市から配布した、パンフのチラシの一枚の裏面に、目立たないように掲載しただけでした。
もちろん、ほとんどの住民は気づきようもありません。
この対応に九州の市民は抗議しています。市民への対応は未だに部下の市職員、環境局によってストップさせられたままなのです。
それなのに市長は、各報道で「住民への説明責任は果たしている」と言っています。こんなことが許されてはいけません。
東北、関東では実際にチェルノブイリよりも早いスピードで健康被害が出ていることが木下黄太さんの口から語られました。
それも現在100件は軽く超える件数で報告が入っているそうです。
木下さんは、「マスコミはこの事実を報じないだろうが、必ず報じざるを得ない時が来る」とおっしゃっていました。
埼玉県からの避難者の女性も、体調不良が自分にも娘さんにもあった事を告白されていました。
先日の静岡県島田市での瓦礫焼却の際に、搬入時と比べ焼却後のセシウム濃度が3割増に膨れ上がったことも市民の方の調査により判明し、報道もされています。
前例があるにもかかわらず何の正式な説明もないまま瓦礫処理が進行していることは、特に今回の検討会を開催させる火種となっていたと思います。
検討会終了後、山本太郎さんが先頭となっていざ市役所まで出発です。
山本さんに続き自然とユニークなコールが起こります。
「瓦礫を止めて!」「燃やしちゃいやよ!」「大人たち!」「目を覚ましてくださーい!!」
私はこの時、瓦礫処理反対のチラシを少ない歩行者を見つけては配りました。10枚弱は配れたでしょうか。まだ配りたかったですが・・
「私は賛成だから」と断る人もいましたが、受け取ってくれた人の方が多かったと思います。
途中、移動がデモ化したことで警察ともみ合う場面もありましたが、「私たちは市役所まで散歩をしています」という名目に軌道修正し、中心街まで行くと、今度は山本さんの歩行者へのスピーチが始まりました。
「北九州の人は人情に厚いですよ、瓦礫受け入れは善意からそうしたんですよね。でもそれが違っていたんです、お金です、利権の為だったんです」
「瓦礫は1兆円などという高い予算をかけて持ってくる必要はないんです。そんなお金があるなら、その半分でも被災者のために使う、これが本当の復興であり絆ではないですか!」
「自治体の予算はどこも苦しいんです。本当の絆を考えるなら、がれきを横取りしてまで宮城県の雇用を減らすようなことはやめていただきたいんです。」
その後・・・
歩行者に気を遣いながら無事市役所までたどり着きました。
市役所前には沢山の職員と警備員が出てきて中に入るのを拒んでいました。中に入るための交渉も始まっていました。
しかし一市民である私達にはここを利用する権利があるので、構わず横から入りました。
皆で市長室へそのまま向かいました。しばらくして梶原浩之課長が出てきて対応していました。皆からは「市長はどこ行ってるんだ!」「市長を出せ!」「電気をつけろー!」
毎度この調子で市長は話し合いを拒みます。前列では代表の方たちが説明場所の交渉に入っていました。
結局市長が何処にいるかわからないまま、ロビーでなら話しやすいということで、皆はまたロビーに移動することに・・
ロビーに下りて市長を待ちます。やっぱり出てきません。市長コールがまた起こります「市長!市長!」
梶原課長が代理で弁明しようと出てきましたが、前列のお母さんと子どもたち、沢山の市民の怒りを目の当たりにして逃げ出そうとする場面もありました。
中に入れる市民を10人に絞れという条件を出してきて、始め皆怒ってはいましたが、後につなげる為、結局その条件で交渉に入ることになりました。
この後、代表の10人が交渉に入りました。
この模様は英語ブログでも紹介されることとなりました
↓↓
http://ex-skf.blogspot.jp/2012/05/kitakyushu-city-hall-on-may-23-mothers.html
5.27日は、「さよなら原発!佐賀集会」です。九州市民が声を上げる絶好のチャンス!ぜひご参加ください!!
さよなら原発!5・27佐賀集会
核なき未来は今、ここから
GOODBYE! NUKES!
さよなら原発! 5・27 佐賀集会
日 時: 2012年5月27日(日)
13:30 集会開始 14:30 デモ出発
集合場所: どんどんどんの森公園 佐賀県佐賀市天神3-2
地図 http://tinyurl.com/7xx3s6u
主 催:『さよなら原発! 5・27佐賀集会』実行委員会
5月27日には最後まで諦めずに九州全土から反原発に集まる人達にガレキ受け入れ拒否を訴えて行きましょう!!!
放射能の拡散、焼却は世界の概念から外れてるんです。でも九州市民の声が一番大事!頑張りましょう!
多分北九州の市民の方が作られたチラシだったと思います。
この検討会では、瓦礫受け入れは、一部の利権の為だけであって、安全が確認できてない、市民説明もないのにいきなり焼却はおかしい。そのために莫大なお金を使うのなら、避難者受け入れに使うべき、ということは一貫して言われてたと思います。九州にも大変な思いで、避難されてきた方が沢山いらっしゃいます。焼却は東北でも、西日本でもやってはいけないことなんです。
出すぎた言い方で失礼かもしれませんが、個人的に、あなたのような方が自身のお考えでチラシを作って広めてくださったら、共感してくれる方が沢山集まってくれるような気がします!
内容を詳細に知りたければ「避難者お話会」の方に問い合わせてみてもいいかもしれません。
コメントありがとうございました!