使い易さの違い

　良い天気

友人と話していて　気がついたことがある。
それは　医師と患者では　薬も扱いやすいさが違うと言うのだ。

この場での話は　レミケードとエンブレルについてです。
（今のところ　生物学製剤は　このふたつしか出ていないので。）
レミケードにはレミケードの　エンブレルにはエンブレルの良さがそれぞれあるとは思うし　一長一短でどちらがいいとは言いがたいところがあるのも確かだ。
しかし　医師界では　エンブレルの方が扱いやすく　効果的とのこでこれからはエンブレルの方が増えるだろうという。

なになに？　レミケードは扱い難くて　効果不十分なの
確かに　レミケードは一般的でないのかもしれない。
発病初期の寛解を目指す方とかは短期に使ったり。
ある一定の高い炎症の方といいますか　従来の薬では効果の得られないリウマチの方とかじゃないとなかなか長期に使うのは難しい。
効くときは　ガツンと効く一方で　重篤な副作用が多いのも事実だし。
けど　この間の西岡教授の講演では　レミケードよりもエンブレルの方が副作用で止めている人が多かった。
ま　エンブレルは　間質性肺炎の方でも結核の既往症があってもリウマチのコントロール如何によっては使用されることがあるが　レミケードでは慎重を期して上記の既往症の場合は使用ないことが多いからなのかも知れないが。

医療機関によっても異なると思うが。
なっち大学病院では　レミケードは　最初の３回は入院して接種し　以降　副作用がなければ通院で接種となる。
通院となっても　接種後の安静も必要なので　ほぼ１日がかりの仕事となるのは　間違いないが。
また　エンブレルは　２～３週間の病院ので接種と自己注を覚えるのに　週に２回通う。（週１回接種の人は週１回の通院。）
自己注となったら　４月以降は４週毎の通院となる。
自己注なので　当然エンブレルのアンプル　注射器　アルコール綿など自己注セット４週分一式と他の薬を持って帰ることとなる。
（遠距離通院の人は　アンプルの保冷容器も必要かもしれない。　特に夏場は。）
また　次回の通院日には　使用済み注射器とアンプルを病院まで持参処分して貰わなければならない。（忘れたら大変倍の量を次回持参しないと。）

このような接種方法で　医師側からするとエンブレルの方が扱いやすいのそうだ。
打ち方の指導は看護師に任せて確認だけすればいいわけだし　あとは患者の自己注なので毎回処方してお仕舞いだ。
レミケードは点滴薬なので　落とす時間と接種後の安静とで　何時間か処置室を占領する。
レミケードは　時間がかかり効率が悪いという説もある。
なるほど。。。確かに。
　
なるほどね～～～（~ヘ~；)
医師としては　エンブレルの方が数をこなしやすく　効率的だってか？
しかし。。。（~ヘ~；)ウーン
なっちの個人の感想としては　エンブレルの方が扱いづらいだと思いますけど～
バス電車バス通院のなっちに取って　一切合財を持って帰って　また持って行かなければならないというのは　とっても大変な薬です
斜め掛けバッグにロフストランドクラッチを持って　９０度そこそこしか曲がらない人工膝で　また手荷物を持って電車とバスの利用は大変なんです　
これで　足がもっと長ければ少しは楽なんでしょうけど　１５０㎝の身長じゃあたかが知れてるし　特にステップの高いバスは乗り降りが大変なのです。（幾ら『歩道の傍に止めて』と言っても　歩道から１mとか離して停車させる運転手さんも多いしね。）
ちゃんと　握り棒に掴まって乗り降りしないとキケンなので　片手はどうしても開けて置きたいのだ。　
“週に２回通う”と言うのも辛いものがあるなぁ～。（入院させてくれるんだろか？　なっち位で。ε=(￣。￣;)ふぅ）

てなわけで　医師と患者とでは【使い易い薬】が違うようだ。
お願いだから　扱い易さだけでの処方するのは止めて～～～
ま　そんなこともないと思うけどぉ。
ネオーラルになって　５年半になろうとしている。
かつてのことを思えば　良くぞここまで効いててくれてると感心する。
きっと　「エンブレルもレミケードも君には無理だよ。」神さまが言っている様だ。
余談だけど　アナキンラ（キネレット）が日本では治験にも入っていない理由がこの辺にあるかな？　毎日自己注になりそうだもんね。

出来れば　アクテムラ（トリシズマブ＝ＭＲＡ）の認可・発売まで　ネオーラルには頑張ってもらいたい。
アクテムラは　月一の静注点滴だから通院毎の接種で済むし　お手軽っぽい気がするので～。(＾◇＾;ゞ
かつて　ネオーラルが効かなかったら　次はＭＲＡのフェーズⅡ後期の治験という話もあったので　ご縁があるかも？

またまた余談　５年半前フェーズⅡ後期の薬は　申請してやっと１年になろうというところ。　本当日本は新薬の発売に時間のかかること。