甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

ライスドキャスト (14/3/18)

2014-03-21 02:45:36 | ライブ感想♪
***
「ライスドキャスト」
3月18日(火) 21:30~ @神保町花月
出演:ブロードキャスト!!、ライス
ゲスト:さらば青春の光
***



田所さんの告知ツイートを見た瞬間、リアルに叫んでしまいました。
いつか呼んでほしいし、いつか同じ舞台に立っているところが見たいと思っていたんだけど、
いざ本当にその日が来るとなると、どうしたらいいかわからないというか、冷静さを失いますね(笑)
発表されてからライブ当日まで、本当に本当に楽しみで仕方なくて、ここ最近で一番楽しみにしていたライブで。
私は今まで散々、ライスを好きでいることがしんどいだの、
さらば青春の光を好きになるんじゃなかっただの、色々言っていましたが、
まがりなりにもやっぱりファンというものはファンなんだなぁと。
ライブ当日にYahooトップに載るということもありまして、少々複雑な気持ちになりながらも、久しぶりの神保町に向かいました。
新しいお店がたくさんできていて、見慣れた街のはずなのに違うところがたくさんあって、
こんなところで時間の流れを感じたりして。
劇場に入ると、私は一体誰のファンっぽい顔をすればいいのかわからなくって、
誰も私のことなんて気にしていないのはわかっているけど、それでも、
まるで誰のファンでもないかのような顔をして、後方の席に座っていました(笑)


・オープニング
まずはブロキャスとライスでトーク。
遅れて入ってくるお客さんが、入口とは反対側の席に行きたかったらしく、ぐるっと客席後方を一周するのをいじる吉村さん。
関町「これでもう一周したらおもしろいですよね(笑)」

G列くらいまでチケットは売れていましたが、ちょこちょこ空席のある客席。
吉村さんが、神保町の劇場の客席のイスの色が違う(赤と黄の二色あるんですよね)ことに触れると、
関町「あれって、空席があっても目立たないようにっていう工夫なんですよね」
房野「……どんな劇場だよ!空席があることが前提の劇場って!!」

吉村さんは、自分の出るライブのチケットの売れ行きが芳しくなければ、裏でどんなライブをやってるか確認するのだそう。
ルミネで漫才SHOWという、色んな芸人さんが出る漫才ライブがあるので、そちらにお客さんが多いのではないかと。
吉村「無限大は、ベイビーギャングの単独とかぶってて、あ、これは違うなって」
田所「わかんないっすよ!ファンかぶってるかもしれないじゃないですか!」
関町「オレら4人がかりでも無理っすか?」

本日のゲストはさらば青春の光。
ライスドキャストは、ブロキャスが漫才師、ライスがコント師に声をかけることになっていて、今回はライスの番。
前回ライスはジンカーズを呼んだので、
吉村「事務所に所属してない人ばっかり呼ぶ!」(笑)
房野「フリーきっかけで呼んでるの?」
でももうなかなかフリーはいないということになったけど、
関町「MANZAI-Cさんとかいるじゃないですか!……あれ?ついてこーい!」
吉村「どうする?これからもその2組で回す?」(笑)

ということで、各組のネタに。
ブロキャスとライスは新ネタ2本、そして間にゲストのネタ1本。
ここからは、好き勝手にネタの感想を書いていきます。
なんかこういうの久しぶりだなー!



・ブロードキャスト!! 野球のピンチ
はじめに言わせて頂くと、申し訳ないんですが私は平場のブロキャスは大好きなんですが、ネタにはどうもハマらなくて、
面白いことはわかっているんですが、ひっかかってしまうところが多いというか。
今回も、吉村さんが動きをやって、房野さんが心の声っていう場面があって、
で、結局それで変なことをして房野さんがツッコむっていう流れになっているんですが、
これ、論理的に考えておかしくない?
心の声を言っている房野さんが主導権を握っているというか、構造的には声に合わせて動きをつけているんだから、
それで散々ボケた房野さんがツッコむのはおかしいというか。
うーん、上手く説明できないんですが、チーモンの鶴の恩返しとかも同じ理由でどうもハマらないんですよね。
あなたツッコんでるけど、ボケの内容知ってるじゃん!みたいな。
だからそもそもの設定自体にちょっと引っかかってしまったのですが、
でも房野さんの鋭いワードはとっても好きだったなー。「会うな!」が最高(笑)


・ライス 結婚のあいさつ
コント師の定番中の定番のテーマ、結婚のあいさつ。
散々やり尽くされている設定で、一体どういう仕掛けを作ってくるのかなと思っていたら、
なるほど、そうきたか!という気持ちよさ。
翻弄される関町さんと、淡々としているのにところどころSっぽいぶっこみをみせてくる田所さんの対比が最高に楽しい。
後半にかけて無理なく加速がついてくるのもわくわくする。
ただ、ちょっと言わせてもらうとしたら。
冒頭で、最初に笑いが起こるところ、このコントの仕掛けが明らかになるところは、
関町さんが質問をふって、田所さんがそれに答える場面なのですが、
なんかなー、その関町さんの振りが、ちょっとわざとらしいように感じる。
田所さんのセリフの前に、あぁこの答えが笑いどころなんだなってわかりすぎてしまう。
あえて笑いどころを客になんとなく提示したいのかもしれないけど、
それにしてももうちょっとセリフをシンプルにして、自然に振ってほしいかな。
そこだけ。
あとは…父親役の関町さんが浴衣を着ていたんですが、あれはやめた方がいいと思う(笑)
新弟子君(byポテ少菊池さん)にしか見えない(笑)


ここで暗転して、ゲストのコントのセッティングへ。
暗闇の中うっすらと、白シャツに腰までのエプロンをして立っている東口さんの姿が見えて、
少し遅れてお皿を持った森田さんが入ってきてイスに座って。
それを見て一気にテンションが上がった。
このネタがアウェイでどれだけウケるのか、見たい!


・さらば青春の光 早食いチャレンジ
このネタの私の詳しい感想はこちらで
もうダメだ。絶賛の言葉しか出てこない。
何度見ても導入の、最初のひと笑いに行くまでの流れが美しすぎて震える。
最初の笑いが起こってからも、「そういうことか!」ってなって、
さらにざわざわと笑いが大きくなっていくところが本当に楽しくて嬉しくて感動。
東口さんのハンカチのくだりが大好きなのですが、そこもしっかりウケていて嬉しかったなぁ。
余談ですが、さらばは自分達のコントを、初出しの時からたくさん変えるネタが結構多い印象なのですが、
例えばRockやオカリナのように、見た瞬間に「これはすごいぞ!」と感じるようなネタは、
ネタ尺を調整することはあれど、流れやセリフを大きく変えたりすることは少ないんですよね。
で、この早食いチャレンジもオチはだいぶたくさん試してますが、ネタの流れは初出しの時とほとんど変わっていなくて、
あぁ、こういうネタが残るんだろうな、と感じたりしています。
もちろん賞レースで使えるネタを生み出すことが全てかといったら、そうじゃないんですが。
ちなみに私はこのネタのオチを4パターンくらい見ていますが、
「ようできたシステム!」で終わるオチが一番好きです。
……これだけ書いても伝わらないね(笑)

本当に、本当に面白いです。
それ以外のことでこのコンビのことを擁護できるポイントなどひとつも見当たりませんが、
何がどうなってもコントだけは面白いです。
それだけは自信を持って言える。
好きな人が、いわゆる「自分達のお客さん」ではないところでウケているのを見るのは本当に嬉しいです。
誰かさんのせいで、他の事務所のライブとかにほとんど呼ばれることがなくなってしまい、
自分達の主催ライブでのコントばかり見ていたから。
もちろん面白いんだけど、まあそりゃその芸人さんが好きなお客さんが集まっているんだから、ウケるのは当たり前というか。
だから、久しぶりに目の当たりにした、アウェイを一瞬で自分達のホームに変える底力、惚れ惚れした。
もっともっと、たくさんの人に、知ってもらいたいのに。
わかってもらいたいのに。
好きになってもらいたいのに。
あと何年かかるかな。


・ブロードキャスト!! 石焼き芋
うーんなんかこのネタも、一つひとつのボケは面白いのに、全体としての統一感がないから突拍子がない感じがしちゃってちょっと…。
ただテレ東のくだりは最高だった(笑)


・ライス 誘拐
ファンが何言ったって意味がないことはわかっています。
それでも言わせてください。
本当に本当に面白かった。最高だった。
一本目で関町さんの振りがちょっとわざとらしいという話をしましたが、
この二本目のネタは、このネタの仕掛けとなる部分を明かす田所さんのセリフに至るまでの流れが本当にスムーズで綺麗で。
見ている側に、さりげなく「あれ…?」と思わせておいて、バシッと提示する感じ。
その加減が絶妙だった。
そこからずーっと盛り上がっていって、途中に挟み込まれる展開一つひとつも全然飽きさせなくて取りこぼしがない。
本当にすごかった。
全部、全部懐かしかったんだ。
田所さんの一人でおろおろするこの演技の感じも、
関町さんの神保町の客席にうるさいくらいに響き渡る声に耳が痛くなるのも、
ライスっぽいなぁって思わされる目のつけどころも。
でも今までのライスだったら、「すごいなぁ、よくできてるなぁ」で止まってしまって、なかなか壁を越えられなかった感じがするんだけど、
そのライスっぽい感じで爆笑をとっているのが本当に嬉しくて仕方なかった。
ネタが終わって暗転してからも、お客さんが笑いながらざわざわしていて、余韻が広がっているのが伝わってきて、思わず泣きそうになった。
ライスのコントが大好きだ。


・アフタートーク
ライスはコントの衣装から着替えているので、先にブロキャスだけ登場。
吉村「いやー、最高の時間でしたね」
房野「お前が決めるんじゃねーよ」(笑)
しかしその後登場したライスも、
田所「最高の時間でしたねー」
関町「最高の時間をー」
房野「いや、オレ以外みんな思ってんのかよ!」

ここでゲストのさらば青春の光を呼び込み。
森田さんが出てくるなり、
森田「いやー、最高の時間でしたねー」(笑)
立ち位置は、左からライス・さらば・ブロキャスの順。

さらばと絡んだことはあまりないという話で、昔番組で一回あるだけだねと。
しかしその番組の名前がなかなか思い出せない吉村さん。
正解はワラッタメ天国。
森田「あぁ!あの、ネタの作り方ようわからん番組!!」
東口「みんな苦戦してましたよね」
そうだったんだね(笑)
田所「そうだ、ここで一緒に出たことあるんだ!!」
そうなのよそうなのよ。
ライスとさらば青春の光とうしろシティが一緒になった回があるんですよ。
本当に嬉しすぎて死ぬかと思った。懐かしいね。

今さらばはフリーなんだよね、という話になり、違うんですよ個人事務所を立ち上げたんですよと。
新鮮に驚く2組を見て新鮮な気持ちになった。
いや、普段絡まない人達からしたらそういうリアクションだよなー。
森田さんが社長で、東口さんが副社長っていうところから説明。
森田「『ザ・森東』っていう名前の会社でね」
大笑いしてる田所さん(笑)
房野「今、所属してる芸人はさらばだけ?」
森田「そうっすね」
吉村「じゃあ、事務所入りたいって言えば入れるの?」
森田「はい、全然!じゃあ、とりあえずネタ見せだけ来て下さい」(笑)

森田さんは田所さんと一度飲んだことがある。
スーパーマラドーナの武智さんと3人っていうよくわからない組み合わせで(笑)
なんでこのメンバーで飲むことになったかっていうと、
たまたまその時東京に来ていた武智さんが、森田さんを誘って、
森田さんがお店に行ってみたらそこには田所さんがいたらしい。
いや、田所さんと武智さんがどうやって繋がったのかが一番知りたいんだけどな。
ここから森田さんのトーク。
その3人で飲んでいるときに、近くの男性グループに森田さんと武智さんが顔を指されたらしい。
田所「オレは普通に食ってて」(笑)
その男性グループが、そばの女性グループをナンパして一緒に飲んでたそうなんだけど、いまいち盛り上がっていない様子。
それで男性グループは、芸人達を誘って一緒に飲んで盛り上げてほしかったらしい。
でも武智さんと田所さんは、森田さんを置いて帰ったと(笑)
森田「だからオレ、全然知らん3:3のコンパの司会者みたいになって!!」
ところがそこで第一印象ゲームとかをやって盛り上げた結果、2組お持ち帰りになったらしい。
房野「どこで才能発揮してるんだよ!」(笑)
(ちなみにこの場所が恵比寿だったそうで、恵比寿という名前を出した瞬間関町さんがちょっと反応してたんだけど、残念ながらそこでトークは広がらず)

こうやって合コンの話が終わりかけた頃、吉村さんがぼそっと何かを言う。
そしてすかさず自分から拾いに行く東口さん。
東口「え?何か言いました?今、『女性関係気を付けろ』って言いました?」
吉村「いやいや!コンパの話が出たからね!敏感すぎるよ!」
東口「あ、そっかそっか、僕が過敏になってるだけですかね?」
房野「……どこまでほじっていいんだよ!!」
この吐き捨てるように言った房野さんの感じが最高だった(笑)
吉村「いやー、もう、(東口は)女性関係の先輩ですから」
さすがラメ村さん(笑)

森田「まぁ今日ちょっとね…なんか記事が出た…のかな?」
関町「え?何の話?」
田所「ちょっとオレらわかんないなー」
こういうくだりがしばらく続いた後、
森田「いやいやいや……Yahoo見ろや!!」(笑)

ここでどういう流れか忘れたんですが、東口さんが何か言ったことに対して、「え?」と関町さんが食いつく。
関町「いや、何かほら!記事にはなってない、もう一段階何かあるのかなと思って!」
房野「東口、関町には気を付けた方がいいよ、こいつ根掘り葉掘り聞くから!!」(笑)

今日は記者の人来てないですよねと確認(笑)
これまでも、ライブに記者の人が入っていたことがあるという話。
あるトークライブで(それが大々的に報じられた当日だったのかな)、
そのことを他の芸人さんにいじられ、ライブ中に冗談で「やめろや~記者がおるかも知れんねんから~」みたいなことを森田さんが言ったら、
ライブ後にスポーツ新聞の記者が、出待ちをかき分けるようにして森田さんの所に近寄り、
「本当に来ちゃいました~(ニヤリ)」と言ったという話。
私は以前、この話を他のライブで聞いたことがあって、その時に客席から悲鳴が上がっていたんですが、
今回も客席のみなさん全くおんなじリアクションでびっくりした(笑)
もうこの話はホラーだよね(笑)
ちなみにその時の記事はおそらくこちらだと思われます、はい。
吉村「今、『記者だよ~』って方、いる??」(笑)
森田「いや、みなさん、明日は我が身ですよ!」
そんな訳あるか!!(笑)
こんなの後にも先にもないわ!!

森田「でね、こいつ、去年あんだけ色々あったのに、去年の年末にパーマかけよったんですよ!!まだモテたいんか!!」
東口「いや、ホンマは茶髪にしたいんですけど、パーマで抑えてるんですよ」
この話に崩れ落ちて笑ってる田所さん(笑)
森田「こいつ、気が狂ってるんすよ!タイガーウッズと同じ病気なんすよ!!」
房野「すごいな!タイガーウッズ・マイケルダグラス・東口って感じ?」
吉村「いいなー、オレもその並びに入りたい」
なに言ってんの!?入りたいじゃないよ(笑)
房野「いやー、今日は最高な時間を過ごせたね」(笑)

こんなにお客さんが入ってるとは思ってなかったという森田さん。
以前ロシモンの裏に出た時、20人くらいしかお客さんがいなかったと。
房野「ロシモンの裏と比べんなよ!」
その言い方もひどいけど(笑)
森田「それでめちゃめちゃ滑って」
それは!あなた達が『小豆島少年野球団』という、攻めに攻めてるネタをやるからです!
房野さんが、ロシモンの裏は、必ず前売り初動で11枚チケットが売れるんだけど、
その必ず来てくれるお客さんのことを「ロシモンイレブン」と呼んでいるという話を。
関町「ロシモンイレブンって!11人しかいないなら、1人でもケガしたらダメじゃないですか!!」(笑)
あーこういう関町さんの言葉選びというか視点というか、大好きだなー。

森田「こいつね、何や人妻がどうとか……」
その発言の瞬間、森田さんに蹴りを入れる東口さん(笑)
東口「今まで誰も具体的なワードだしてなかったやろ!!」
んで、森田さんがそこまでして言いたかったことは、
森田「何や人妻がどうどかありましたけど、ホンマに人妻もののAVとかが好きなのは僕のほうなんすよ!!」
関町「それは知らねーよ」

そんな森田さんへ東口さんから反論。
森田さんは吉本のライブに出るときは、いつもちょっと気合いを入れてワックスをつけているけど、今日はつけてないぞと。
東口「だから、このライブなめてるんじゃないかって」
森田「いやいや、違うんすよ!今日は、関町さんがいるからいいかなって」
関町「どういう意味だよ!!」(笑)
森田さんに、田所さんは池田さんと仲いいんですよね、僕も仲いいんすよと聞かれる。
房野「そのラインはクズだからねー!」
田所「ホント、池田と仲いい奴に、まともな奴はいない!!」
そう断言してるあなたはなんなの(笑)

吉村「あー、本当に面白い。さらばって、ネタも面白いけど、平場もおもろい」

このあたりでお時間。
まだまだいじられる東口さんは、
東口「なかなかこの呪縛から解き放たれないんですよ」
森田「当たり前や!一生背負え、その十字架!!」
森田さんよく言った!もっと言ってやれ!!

ぜひまた呼んでくださいよという話になり、
関町「じゃあまたニュースになったら」
吉村「次回までに何か新しい事件を起こしたら、次もさらばを呼びます」
というお知らせで終わりました。
また呼んでほしいけど、もうニュースには載らないでください(笑)



書きたいことはたくさんありますが、二点に絞ります。

一点目。
「ライスファンとして、このライブを見た時にどう感じるか」。
ライスファンと書きましたが、ここはブロキャスファンと置き換えてもいいところです。
つまり、主催の2組のファンで、今回ゲストにさらばが来ると知らない段階でチケットを買って、
そしてこのタイムリーな感じでさらばが来て、なかなかアレな感じのトークをしたところで、
どう感じたのだろうか、ということ。
お笑い芸人さんというのは何でも笑いに変える人達ではありますが、
だからといってそれを受け取るお客さんも何でも笑えるという訳ではなく、個人個人に基準があるものだと思います。
なので、こんな話したところでどうしても笑えない人達だってきっといたはず。
私だってライスファンで、さらば青春の光のことを大して好きでもなかったら、今回のトークを全く受け付けなかったかもしれないし。
そういう人達にとっては、今回はどうだったんだろうと思ってしまう。
たまにはこんな回があってもいいか、と思ってくれるならいいけども、
ただでさえライスのメインでのレギュラーライブは今これしかない状況で、
その貴重な1回をつぶしてくれるなと思う人もいるかもしれないし。
(まぁ、これは別の問題というか、ライスのレギュラーライブが他に出来てくれればいいんじゃないかとも思うんですが。
 シチサン復活してください。耳愛撫やってください。ライスのトーク不足。)

ただ、まあ、いまの私が、「ゲストのファンじゃない立場ならどう思うか」というのを考えても、理解するのは最初から無理な話で。
ゲストのファンだし。
そしてそれだけではなくて、ここに至るまで様々試行錯誤しているのを知っているということもあります。
今回話していたパーマの話も、ホラーの話も(「ホラーの話」とは私が言ってるだけ・笑)、タイガーウッズの話も、全部一度他のライブでしている話で、
さらにこれ以外にも、もっとどぎつい言い回しをぶっ込んでる時もあったんですよね。
その都度、お客さんの反応を見て、どこまでだったら笑いになるのか、さらばのファンが集まっている場でもさすがに引いてしまうのはどこからなのか、
ということを、普段のライブからだいぶ調査しているような気がします。
今回も、森田さんが笑いになるラインを相当慎重に見極めて喋っていると感じた。
そのかいあってか、私は客席後方からお客さんのリアクションを見ていたけど、8割くらいの方は笑っていたんじゃないかなぁ。
うーん、今回くらいならどこに持っていってもかろうじてセーフな気がする。
そんなことを感じました。
このラインを超えるのは、私も嫌です、笑えません(苦笑)


二点目。
「さらば青春の光ファンとして、どう感じているか」
今回のライブだけじゃなくて、全体を通して。
いくらさらばファンだとはいえ、もちろんよくないことをしたわけなので、擁護するつもりなど一切ありません。
ただ、当人同士でどういう話になっているか結局わからないから、これ以上は詳しく言いません。
私が一番気になっているのはやっぱり、これで見なくなってしまう人達のこと。
「さすがに笑えないよね」「引くよね」「もう見たくない」と思ってしまう人達のこと。
気持ちは、よくわかる。
私がさらば青春の光を好きではなかったら、私の立場はそちら側だったはずだ。
だからわかるけど、やっぱり悔しくて残念でもったいなくて仕方ない。
「気持ちはわかるけどコントは面白いから見てね」とか、
「ネタは関係ないからね」とか100回言ったところで、
「なんとなく嫌だ」というマイナスイメージが1回ついてしまったら、
そのイメージの前にはどんな言葉も敵わないのだ。
そういう人が、また純粋にコントに触れてくれるようになるまで一体どれほどかかるだろう。

芸能人か一般人かに関わらず、今の世の中は減点法だと思います。
どれほど功績を残したかよりも、何か過失や事件を起こしてないかが重要視される時代。
ツイッターとかの普及で、個人の行動が可視化されすぐに拡散され、叩かれこきおろされる時代。
芸人なら遊んでなんぼみたいなのは今の時代には合わない考え方だと思います。
それが笑いやキャラになるかどうかは相当判断が割れるし、叩きやすいネタは格好の餌食になる。
それが嫌なら叩かれる行動をしないようにするしかない。
こんなに追いつめられて、八方ふさがりで、誰も助けてくれる人はいなくて、
それでも走れるの?
「面白ければ何とかなる」なんて言葉、私、信じていないから。
本当に頑張っていても、どんなに面白くても、
人々がシャットアウトしてしまったらその努力は届かない。
それでも走れるの?
それでもやるなら、私ももう少しだけやるよ。
どうせ世間には届かないと思うけど、あなた達のコントが好きだってここに書くよ。


自分のことでもないのに、「こう思う人がいるかもしれない」っていう不確かなことで落ち込んだりするなんて、
本当に不毛なことだとはよくわかっています。
でも私は昔からそういう人間だった。
自分がどう思うかより、このコンビを好きになる人達が増えてほしい、それが第一優先だった。
ライスがKOC2回戦で落ちたときだって、本人たちの気持ちより、
「準決勝や決勝に行けばライスのことを知って、好きになってくれる人がもっと増えるかもしれないのに」ということしか考えていなかった。
今考えれば、ちょっとひどかったと思うけど(苦笑)
でも私は昔からこういう人間なんだ、仕方ない。
私の好きな人のことを、たくさんの人に好きになってほしいです。



誰かのファンになるって、楽しいことばかりじゃなくて、
自分ではどうにもならないことに苦しんだり、悲しんだり、
不誠実な態度をとられたことに怒ったり、
うまくいかないことに泣いたり、
そんなことで泣く自分がバカバカしくて悔しくてまた泣いたり、
色々、いろいろありますが、
それでもやっぱり、コントを見ると楽しくて、嬉しくて、好きが溢れて仕方なくて、
だから好きで居続けることができるんだよね。
誰かのファンになるって、楽しいことばかりじゃないけど、
やっぱりいいことですね。
かねてからそれを教えて続けてくれていたのは、他の誰でもない、
私を4年間夢中にさせ続けてくれた、ライスさんです。
このことを改めて思い返させてくれただけでも、
私がライスに費やしてきた4年間は無駄ではなかったんだなと思える。
さらば青春の光を呼んでくれてありがとう。
本当に、本当に楽しかったです。



(今回の記事、10700字書いちゃったみたいです……。
 いくらなんだって書きすぎました…われながらちょっと引いてる…笑)

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