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W杯と為替相場

2006-06-27 13:24:23 | Weblog
W杯と為替相場


ドイツで行われているサッカーW杯は、日本がブラジルに負け、一次リーグ敗退が決まった。残念であるが、実力の差は歴然としていたから、順当な結果ということであろう。

さて、今回のW杯開催国ドイツはEU加盟国で通貨は「ユーロ」である。W杯の影響かどうかわからないが、チャートを見ると、「ユーロ」はこのところずっと右肩上がりで上昇している。EU中銀による政策金利引き上げが間近いと言われているから、このままユーロ円は150円まで上がるのではないか。少しユーロ高が過ぎるきらいもあるが。

これに対して、2010年の次期W杯開催国である南アフリカの通貨「ランド」(通貨略称が「ZAR」と表記されるのは、Zuid Afrkaansche Republiek 南アフリカ共和国の略から)であるが、ここ最近大きく下落している。原因は、金相場の下落と言われるが、たしかに南ア・ランドは金相場と相関性が強い。しかし、金相場の下落もランド安も日銀のゼロ金利解除の思惑から始まっている。つまり日本の低金利を利用した「キャリー・トレード」で、高金利通貨のひとつである「ランド」が投資目的で買われていた。それが日本をはじめ各国が金利引き上げに動きはじめたから、「ランド」などを保有するメリットがうすくなった。これがランド下落の原因であると思われる。南ア政府は「ランド」安にあわてて6月初旬、政策金利を7.0%から7.5%に引き上げた。主要先進国の金利と比べ南アフリカは高金利であるが、それでも南アフリカは10%を越える金利が長く続いたので、まだ低金利の方なのである。こういう高金利だと国内の景気に悪影響だと思うが、高金利によって海外の資金を流入させて、その資金で国内の経済を支えているという面が強い。金利を下げれば、為替レートは通貨安となり、輸出に有利になるが、海外からの資金が引き上げてしまい、国内は資金不足になる。これが南アフリカなどの高金利国のジレンマである。

イギリスはEU(欧州連合)に加盟しているが、統一通貨である「ユーロ」を採用していない。(2004年加盟国を除き、ユーロを採用していない国はデンマーク・スウェーデンがある)国民投票でEU加盟を拒否したのは、ノルウェーとスイスである。ノルウェーの通貨は「クローネ」、スイスは「スイス・フラン」(CHFと表記する。ラテン語のConfoederatio Helvetia Francに由来する。ヘルウェティアは先住民族の部族名からくるものだそうだ。)である。スイスフランは金より堅いといわれるほど安定した通貨として知られている。(永世中立国という政治的な特殊性とスイス銀行に象徴される伝統的な金融業に対する高い信用があるからなのだろう。)

※マレーシアの通貨「リンギ」は「リンギット」(RINGGIT)とも言います。(どちらでも可)香港ドルは英字表記は「Doller(ドル)」だが、漢字表記では「圓(円の旧字)」または「元」となっている。
なお香港ドル紙幣の発行は、香港上海銀行、スタンダード・チャータード銀行、中国銀行の3行により発行されている。発行元の銀行によって図柄はまったく異なるが、額面により印刷色が統一されていている。


(設問 1)次の通貨略称はどこの国のか?

①AUD ②GBP ③JPY ④CAD ⑤NZD ⑥HKD ⑦RMB