議会雑感

国会のルールや決まりごとなど、議会人が備忘録を兼ねて記します。

本会議における質疑ルール-その2

2016-01-26 | 国会ルール
○参議院先例録251

質疑又は討論の発言者数、発言の順序及び発言時間は、議院運営委員会において協定する

(一)質疑の場合(1)国務大臣の演説に対する質疑

発言者の数は、1会派1人乃至3人とし、発言の順序はおおむね大会派順とするのを例とする。ただし、最大会派が与党であるときは、最初の質疑者を野党の最大会派所属議員とする例が多い。質疑時間は、従来の例によれば、1人おおむね10分乃至40分である。


上記のルールに関しては、先例を明記せずに昨年「政府4演説に対する質疑日数」で紹介しました。

今年も最大会派は与党ですので、野党の最大会派から政府4演説に対する代表質問がスタートしています。

今年の政府4演説に対する代表質問日程は、以下のとおりです。

1月26日(火):衆議院(午後)
1月27日(水):参議院(午前)、衆議院(午後)
1月28日(木):参議院(午前、午後)

なお、決算重視の参議院では、先週1月20日、国務大臣の報告に対する質疑が行われましたが、これが興味深いのです。

上記の「国務大臣の演説に対する質疑」は、野党の最大会派から質疑スタートですが、「国務大臣の報告に対する質疑」は、ただ単に大会派順とすることが例とされているためです。

で、今回の代表質問は、要件を満たしていますので、テレビ中継が入っています。

27日(水)の参議院本会議は、上記先例に基づき、野党最大会派から質疑がスタートします。

こんな点にも着目しながら、国会中継をご覧いただくと、スキャンダル以外でも政治に興味を持っていただけるのかもしれませんね。

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