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第198回国会における内閣提出法案(過去2番目の少なさ)

政府は、1月23日の衆議院議院運営委員会理事会において、今国会に新規に58法案を提出する方針を伝えました。なお、参議院議院運営委員会理事会には1月24日に伝えられます。

内閣提出法案が、新規で58法案という法案数は、記録が残っている中で過去2番目に少ない数です。
なお、過去最少は、3年前の第190回国会です。

最近の常会(通常国会)における内閣提出法案数は、以下のとおりです。

平成30年(第196回国会) 65法案
平成29年(第193回国会) 66法案
平成28年(第190回国会) 56法案
平成27年(第189回国会) 75法案
平成26年(第186回国会) 81法案
平成25年(第183回国会) 75法案
平成24年(第180回国会) 83法案
平成23年(第177回国会) 90法案


上記国会において延長の有無はそれぞれですが、いずれにせよ、3年前の(第190回国会)と今年(第198回国会)の新規提出本数は、群を抜いて少ないことが見てとれます。

ちなみに、昨年「会期不継続の原則(の例外)-その2」で紹介しましたが、前国会である第197回国会からの継続法案が1法案ありますので、今国会における審査対象となると、新規提出法案と継続法案を足したものとなります。

よって、新規58+継続1=59法案が、今国会の審査対象です。

なお、新規+継続法案で見た場合の過去最少記録は、これまでは第一次中曽根内閣時の63法案です。

新規58+継続5=63法案でした。

今回は、新規提出法案数は過去2番目の少なさに加え、新規+継続法案で見た場合は過去最少記録を塗り替えたことになります。

立法府に身を置く議会人という立場から見ると、内閣提出法案数が少なすぎるのではないでしょうか。

またこれら内閣提出法案に、このブログ等で筆者が何度も指摘してきたような幾つかの問題点が包含されているようであれば、なお懸念が増します。

余談ですが、新規提出法案数や継続法案の数が正式な記録として残っているのが、昭和45年以降ですので、それ以前の正式な記録は分かりません。
 
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