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参議院先議法案の割合-その1

今次通常国会の内閣提出(予定)法案は72法案です。うち、参議院先議法案は7法案になるということが、先週金曜日、与野党間で合意しました。

今回は、参議院先議法案とは何か、またこれまでどの程度の割合で先議となっているのか、についてご紹介します。

現在、衆議院で審議されている「予算案」は先日のブログで紹介しましたとおり、憲法第60条の規定により衆議院から先に審議しなければなりませんが、「法律案」に関しては衆議院から先に審議して参議院に送付しても、参議院から先に審議して衆議院に送付しても良いことになっています。

よって、参議院で先に審議する法案のことを、参議院先議法案と呼んでいます。ただ、やはり衆議院から先に審議して参議院に送付される法案が圧倒的に多く、参議院先議法案は割合としてごく一部に留まっています。

なぜ、参議院先議法案があるのか?

それは、国会の会期末になると衆議院から参議院に送付される法案が次々と出てくるのですが、常任委員会の定例日は決まっており、会期末が近付けば近付くほど、どうしても審議日程は窮屈になってきます。

よって、予算案審議が終わった後、参議院の委員会日程に比較的余裕がある4~5月頃に衆議院と日程をすみ分けながら参議院先議法案の審議を行っているのです。

今国会では、内閣提出(予定)72法案のうち、先議は7法案であり、先議率は9.7%です。

では、これまでの国会ではどうだったのかについて見てみます。
平成以降で先議率が高かったのは下記のとおりです。

第136回国会(平成8年)  23.2%
第147回国会(平成12年) 21.6%
第142回国会(平成10年) 21.4%

逆に、先議率が低かった国会はというと、これまた下記のとおりです。

第169回国会(平成20年) 5%
第171回国会(平成21年) 5.8%

通常、だいたい15%程度ですので、今年の参議院先議法案は少ないなぁ・・ということになります。
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