Megreyszig

培風館のツルっとした表紙のクライツィグは技術者のための高等テクニック。

博多さん喬を聴く会

2007-10-07 21:06:56 | 落語鑑賞
博多さん喬を聴く会にぺこと行ってきた。
長いので、そもそもさん喬って誰?という人は読む必要はないと思う。



場所は住吉神社にある能楽殿。
能のための建物なので、寄席をやるにしては照明や奥行きが不自然であったものの雰囲気はすごい。
キャパは150~200人くらいか。

開場してから40分後ぐらいに着いたにも関わらず最前列に長い空きが。
他の客は何を遠慮しているのか知らないが、こんなチャンスを逃している場合じゃないのでソッコーで最前列に座る。しかも座布団の正面。もはや練習会の様相。

1番太鼓・2番太鼓・出囃子のあと、さん喬が歌舞伎でいう花道のようなところから現れ、すたすた歩いて座布団に座る。やたら近い。なんと話し始めてすぐ、さん喬が正座していたぺこに「どうぞあぐらをかいてください」と話しかける。俺も正座しとけばよかった。

最初にやった落語は金明竹。
たっぷりと30分ぐらいかけてやる。この時点で場は十分暖まる。

オチを言い終わってもなぜかその場を立とうとしないさん喬。長いマクラが始まり、なんと次の落語に入ってしまった。

マクラで神信心のことについて語っていたため、堀の内あたりだろうと俺は踏んでいたが(ちなみにぺこは景清をやると思っていたらしい。んなわけあるか)、予想を大きく超え、三枚起請をやり始めた。
休憩なしのため、三枚起請とわかった時点で正直ゲンナリしてしまったが(仲入りまで余裕で30分以上ある)、さん喬の熱演に疲れも忘れる。

そして仲入り。
「最後に長い噺をやります」と事前にさん喬が言っていたので、ぺことあれこれ予想をするが、三枚起請がすでにデカいので予想も立てづらい。

仲入りが終わり、さん喬が座布団に座っていよいよ最後の落語。
恥ずかしながら、オチを聴くまで何の噺か分からなかった。今まで一度も聴いたことのなかった噺だったからだ。
その落語とは、びっくり仰天なんと「百年目」である。

とにかくすごかった。
あらすじは、大胆すぎる省略をすれば、酒でしくじった番頭が旦那に諭されるという人情噺だが、話の作りこみがハンパない。結局1時間近くあったにもかかわらず、間延びというものがない。終盤の旦那のセリフも、おそらく15分ぐらいあったのだろうが引き込まれっぱなしだった。


というわけでとてもお腹一杯の落語会だったわけだが、帰りぎわ、廊下の壁に今日の演題が全部書いてあるのを発見。気づかなくて逆によかった。

串太での打ち上げに来てくれた絵馬・鳥居はえらい。
二四八は2回生だから来て当然である。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生きていためぐみさん (田翁)
2007-10-16 22:32:38
OB寄席の後、消息不明でしたが、生存してたようで何よりです。
時々、日記を拝見します。

では、
返信する
生きていためぐみさん (田翁)
2007-10-16 22:34:08

2007-10-16 22:32:38

OB寄席の後、消息不明でしたが、生存してたようで何よりです。
時々、日記を拝見します。

では、
返信する
Unknown (megumi)
2007-10-16 23:34:59
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
OB寄席では大変お世話になりました。
あのOB寄席は今でもたまに夢に出てきては朝起きたての気分をブルーにさせてくれます。

このブログですが、他の記事を見ればわかりますように、日記というよりはほとんど小学生の落書きみたいなものです。
僕は楽しんで書いていますが、いかんせん狂ったオチケンのノリになるときがあるので、読むときはよく注意してくださるようお願いします。
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落語会のご案内です (望雲)
2007-10-22 14:06:44
初めまして。望雲と言うギャラリーを渡辺通りでやっております鶴田京子と申します。今回、2回目となる落語会を開催致します。とても小さなスペースですので臨場感のある落語を体験して頂けます。東京から古今亭菊之丞師匠をお迎えしての独演会です。是非、お越し下さい。ご予約制となっておりますので、宜しくお願い致します。
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