夢で逢いましょう

雨の日も、晴れの日も。日々感じたことを、のんびりゆったり綴っています。
目指すは一日一笑。

バフィーのいる風景~「あの日」を絶対忘れない~

2005-02-15 02:55:25 | その名はパシフィック
そう、確かにあの日、私はそこにいたのです。。。


リサ・フェルナンデスさんのバフィー君エイドキャンペーンルパート・ジョーンズさんの関連記事さいんさんの物語を読み、コメントしているうちに、私の中で半ば封印されていた「あの日」の記憶が、パソコン奥に残された画像と共に蘇ってきました。

2004年のシーズンから、にわか日ハムファン・パリーグファンとして、ヤフースタジアムと大阪ドームには度々観戦に訪れていました。

大阪ドームのライトスタンドは、レフトスタンドからとてもよく見えます。
近鉄バファローズのチーム、ファン、応援団、応援、いつ見ても魅力的でした。

球団合併と球界再編の最中、大阪近鉄バファローズというチームと、それを応援する人たちのことが気になり、日ハムと関係なく足を運ぶようにもなっていました。

覚えているのは、地下鉄の駅から降り立つ度に呼びかけられていた署名活動

毎回サインしました。「がんばってくださいね」との声をかわしながら。




試合中、何気なく取ったライトスタンドの写真です。
「合併反対」を悲痛に訴える垂れ幕・字幕の数々と、駆け寄るバフィーの姿がありました。
この光景を見ることができなくなるなんて、どこのチームのファンであっても嫌に違いない。



でも、皆の想いは届きませんでした。

あの忘れもしない、2004年9月8日。

近鉄とオリックスの球団合併が臨時オーナー会議で正式承認されました。


私はその晩、大阪ドームで観戦していました。

確か、エース岩隈が投げていました。
試合途中で、家でテレビ速報を見ていた友人から「合併承認・セ6パ5」のメールが入りました。

試合はバファローズが勝ちました。
私と同じく、試合中に臨時オーナー会議の結果を知ったのでしょう。
試合が終わり、大阪ドームの観客が殆どいなくなっても、ライトスタンドの近鉄ファンの皆さんの、
歓声や応援歌が止むことはありませんでした。
それを見つめながら、涙を浮かべて立ち尽くしていました。

外に出ると、「バフィー・ファルル続投署名」がされていて、バフィー君もそこにいました。


マスコットですから、署名は主に「良い子の皆さん」に対して呼びかけられていたのですが、
私は「大人でもいいですか?」と、強引に署名をしてしまいました。
上の画像は、その時取った写真です。今から考えると少し不謹慎でしたね。。

ドームの外にはマスコミがおり、なぜか対戦相手だった西武ライオンズのファンの人がインタビューに答えて「合併反対」を訴えている光景も見られました。

選手会への署名とは別に、暗い歩道で寄せ書きが行われていました。もちろん書きました。何枚も。



私には、長い文章を書くことも、難しい球界再編論を展開することはできません。

でも忘れないでいたいと思います。
自分があの日、そこにいたことを。そこで感じたことを。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます。 (risa-ferunandesu)
2005-02-15 12:28:38
徐々にですがたくさんの方の熱い思いが集まってきております。

バフィーの再就職と言う最初の軽い思いつきを飛び越えて「あの日をシーズンが始まる前にもう一度思い返す」機会になりました。

このバフィーの写真いいですね。

又イラストを考え中なので参考にさせていただきます。

この企画で再認識した事は、

合併は最悪だと言う事です!
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risaさん (naruko)
2005-02-15 12:56:21


いらっしゃいませm(__)m

あのイラストの効果は抜群でしたね。

写真、取ったことも忘れていたんですよ。

risaさんの企画を読んで思い出したのです。

イラストの参考にぜひ使ってくださいまし。



>この企画で再認識した事は

>合併は最悪だということです!



まったくもってそのとおりです。

やむをえない事情があったとしても(それも疑わしいですけど)、もう少し関係者に気配りできなかったものかと。。

某氏には逆立ちしても無理っぽいですね。
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tb&コメントありがとうございました。 (さいん)
2005-02-15 13:40:32
&記事のご紹介ありがとうございます。

「その当日」の日記からTBさせてもらいます。

私は去年、野球観戦した日はほぼ全試合レポートを書いていたのですが、数試合抜けている日があります。

大阪でデモ行進をやった日、礒部が「ファンの皆さん申し訳ありません」と頭を下げた日、それからこの日です。

勝利の二次会をしているのに、涙が溢れてしかたありませんでした。



バフィとファルル、最初からオリバが「牛だから」と引き取っていたならブツクサいいながらも他のオリバ行きした選手と同様に寂しいけど頑張れ、と思えたかもしれません。

(そうなっていたらいたで、ネピリプが消えてしまうことになるのでそれはそれで悲しいことです…)

どこで使うつもりかもわからないままバフィだけをプロテクトした会社のやり方を見ているとどこまでもファンサービスの本当の意味がわかっていないのだと思わざるを得ませんね…。
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さいんさん (naruko)
2005-02-15 17:19:06


トラックバックありがとうございました。

心にしみ入りました。

短い文章の中に、あの日、ライトスタンドから伝わってきたことが言い表されていたようで。

試合終了後、負けた側は普通、即退出ですが、あの日の私は出口で引き返しました。

職員に怒られてでも、しっかり目に焼き付けておかなければいけない気がしました。



マスコットというのは子供向けのもの、おとぎ話のキャラクター、と分かっていても

大人がこれだけの熱い感情を抱いてしまうのは、

着ぐるみや中の芸人さんを超えた、球団に対する愛着が詰まっているからかもしれませんね。

野球ファンであればこそ、自分の贔屓球団以外のマスコットにも、いろんな感情が沸くのだと思います。



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感動しました! (げんぱち)
2005-02-15 19:05:39
はじめまして。

今日なぜかふとバファローズのことをブログに書きたくなって更新しました。



そのついでにいろいろと検索したら、

プロ野球やバファローズを愛している方がすごく多くて感動しました!



このようなブログを読むことができてほんとに良かったです。

自分ももっと大阪ドームにいって応援したかった・・・。
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げんぱちさん (naruko)
2005-02-15 20:32:36
はじめまして。



ブログ拝見しました。

今は仙台にお住まいなんですね。

殆ど関西を出たことがない私にとって、東北は未知の国ですが、パリーグファンとしては絶対いつか、行ってみたいと思っています。

もちろん、楽天vsファイターズ(笑。



大阪近鉄バファローズというチームを失った人達、オリックスブルーウェーブを失った人達の心の傷は察するに余りますが、合併球団や東北楽天が意地を見せてくれれば、また新しいパリーグの幕開けになるかと期待しております。



ぜひ、仙台の球場に足を運んでみてくださいね!



記念に?トラックバックさせていただきますね。



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工藤幹夫さん (げんぱち)
2005-02-16 18:22:37
コメントありがとうございました。



日ハムといえば工藤幹夫さんという方が、

中学生のときに講演しにきてくださいました。

当時の学校の先生と昔バッテリーを組んでたかなんかの縁で呼んだみたいなんですけど、

そのときはもちろん工藤さんは引退されてましたし元日ハムということであまりピンときませんでした。

でも今になって調べたら最多勝とってたみたい・・・。



まぁそれはともかく、

いつかぜひ東北にきてみてくださいね!



岩隈も楽天にきてくれたし、何試合か見にいこうかな。

僕も記念にTBさせていただきますね。



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工藤さん… (naruko)
2005-02-17 07:25:17


>最多勝

そんな有名な選手だったんですか。知りませんでした。



東北楽天が地元に定着するまでには少し時間がかかるでしょうけれど、ぜひ岩隈を見に行ってあげてください。

応援も、きっと楽しいですよ!
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初めまして (NOMMY)
2005-02-17 23:12:15
先だっては当方の稚拙なブログに来場いただきありがとうございました。

遅まきながら、この企画に僕も乗ろうと決めました。

合併が決まった日、四谷の居酒屋で泣いていました。

次は自分の所ではないかという不安にも煽られました。



ただ、言えるのは2度とこんな気持ちを味わいたくない。ただそれだけです。



すいません、TB慣れていないもので・・・2回打ったのですが最後のが正しいです。
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NOMMYさん (naruko)
2005-02-18 00:16:49
トラックバックありがとうございます。

楽しい企画から悲しい?アイデア満載ですね。

で、最後が真面目に締めるっていうのが・・。



>合併が決まった日、四谷の居酒屋で泣いていました。

>次は自分の所ではないかという不安にも煽られました。



どこのファンであっても、少なからずそのような不安はあったと思います。

たとえ自分のチームが安泰でも、対戦チームが次々と存続の危機にさらされている状態で、素直に喜べるはずもありません。



昨年、オリックス戦、大阪近鉄戦で、ライトスタンドの横断幕を見つめながら「二度とこんな光景は見たくない」と思ったものでした。



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