古代道路遺跡として有名な、所沢市の東の上(あずまのうえ)遺跡の内、東山道武蔵路の道路遺構が、市の文化財指定されたことを記念した講演会が行われ聴講した。
場所、所沢市埋蔵文化財センター 講師:宮瀧公ニ(大東文化大学文学部准教授) 演題:「古代の道・中世の道」。
(平成元年に発見された中学校校庭の武蔵路遺構)
(写真提供:所沢市教育委員会)
(埋蔵文化財センター裏のコスモス畑は今が盛りです。)
奈良時代の律令国家の時代、中央政権と全国各地の国府とを巾12mの直線で結ぶ古代道路があった。
古代武蔵国は東山道に属し、東京の府中市にあった武蔵国府は岐阜・信濃・上野を経由して、東山道武蔵路で都とつながっていたのである。
その武蔵路が20年前、所沢市の市立南陵中学校の校庭から約100mにわたって発見された。
(秋はここまでやって来ました。)
「東の上遺跡」は、旧石器時代から古代・中世に至る複合遺跡であるが、この道路遺構分だけ今回20年を経てやっと所沢市の文化財指定となったのであります。
(東の上遺跡発掘の馬の鐙)
東の上遺跡は、入間郡家跡?いろいろな説がありますが、最近の論評では武蔵国府から数えて2番目の駅家ではないかと考えられています。
そのほか今回は、中世の鎌倉街道についても解説がありました。