Solo Acoustic Guitar and other things

ソロアコースティックギタリスト城直樹がお送りするページ。公式ホームページはwww.naoki-jo.com

Satellite

2005-07-27 02:02:17 | 音楽
新しいCDについて話をしてみたいと思う。

「Satellite」の意味は素直に訳せば「衛星」

僕はファーストアルバムで「Perfect World」という題名を付け、
いくつかの曲をそのアルバムの中に収録した。

ファーストアルバムを出すときときというのは、
はっきり言って、自分の音楽がどのように人々に受け取られるかが
まったく持ってわからなく、発表することそのこと自体が恐怖でもあった。

ファーストアルバムを作るときに、
全体的な雰囲気や、演奏のスタンス、選曲、
そういったものはまったくもって自分の中で
基準値というものがなかった。

だけれど、僕はファーストアルバムを作るときから感じでいた。
この一枚目のアルバムが自分にとっての一番深い部分か中心になるだろうと。

だから、その中心のバランスをはずしてはいけない。
自分で間違ってはいけない。

できるだけ丁寧に、できるだけ自分の気持ちに正直に作ったつもりだ。

そんなことを考えているうちに結果としてファーストアルバムは
発売延期も含めて、とても長い時間をかけて作らざる終えなかった。

ファーストアルバムは自分の中心地を探す作業に似ていた。
だからファーストアルバムはどちらかと言えば
自分に向かっていく試行錯誤の中からできたアルバムといえるだろう。

そんなわけで、ファーストアルバムは
言ってみればカタメに作られた感じはいなめない。

そこで今回の「Satellite」は半ば実験的に、
もっとラフに、気軽に聞いてもらえるようなそんなことを目指して作った。

「Satellite」の「衛星」という意味はもう皆さんもお分かりのとおり、
僕の中では、実験工場であって、自分の中心地から少し離れたところを
付かず離れずに回っているようなそんな存在だ。

そして、その衛星の信号を通して、
今まで僕のことを知らなかった遠方の人が僕のことに気づいてくれて、
その中心に足を運びやすくするためのような、そんな存在だ。

もうすでに僕のことを知っている人にとっては、
少しだけ違うスタンスの僕のことを知ってもらえるような存在だ。

そんなわけで、この「Satellite」は僕の中ではシリーズになるかなとふと思っている。
その時その時にしたいことや、まったく違うアプローチをするような音楽。
そういうことができる場所としての「Satellite」。
こういう場所がひとつあるのはとてもいいことだと思う。

ちなみに今回のレコーディングはミニギターでの演奏以外は
すべてスタンディングで、ライブの時のように演奏しました。
今回のCDでは丁寧さよりも、躍動感や勢いを出したかったので。

演奏のスタンスとしてはライブの演奏とファーストCDの演奏の
中心のスタンスの演奏があるとしたら、
少しだけ中心からファーストCDに寄っているようなそんな演奏です。

つまり、ファーストCDに比べればもう少しラフに、
しかしライブの演奏よりかはずっと丁寧に(笑)。

おまけのミニギターでの曲、ライブ演奏の「First Light」
も含めて全部で5曲入り。
ぜひぜひ、皆さん聴いてくださいね!
コメント (2)
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北海道での出来事

2005-07-27 01:14:59 | 音楽
北海道に演奏で行ったのは2年ぶりでした。
前回は谷本光君にお世話になりましたが、今回は小樽のラグタイムギタリスト、浜田隆史さんにお世話になりました。

■追分ラッキーフェスティバル

北海道の地元ミュージシャンや大学生なども集まり、
北海道の野っぱらの中で一晩中演奏です。

みんなテントやバーベキューセットを持ってきていて、
とてもいい雰囲気。
音楽はアイリッシュやカントリーが割りと多い感じでした。

自分の出番が来るまで今回は潔くビールを呑んで待ちました。
だって、僕の出演時間は、夜中の2時でしたから(笑)!

出演時間は会場に着いた順に決まるというアバウトなもの。
こういう雰囲気大好きです。

いろいろな音楽を野外で聴いて、
キャンプもして、とても夏っぽいイベントで大満足です。

僕もこういった企画を千葉か福岡でやれると面白いなぁと思いました。

みんなでバーベキューしながらビールのみながら、
そして音楽を聴く。
夜は花火をしたり、テントで寝たり。
楽しそう。。

来年の夏はどこかで野外フェスティバルを企画だっ!
と思いました。

■札幌ファニー

壁にギターが何本もかかっているようなまさにギターバーといった感じのバー。
こういうお店が近くにあったら間違いなく入り浸ります。(笑)

福岡にはGENGENというすばらしいギターバーがありますが、
千葉にはどこかないかなぁ・・?

北海道のギターサークル、ハグネットの方も多く来てくださり、2年ぶりの再会。
演奏が終わった後は結局5時近くまで呑んでいました・・(笑)

■小樽一匹長屋

浜田さんとのジョイントライブ。浜田さんのライブを見るのは
福岡で見て以来の2年ぶり。相変わらずすごい。

右手も左手もよく動きます。そして、パワフル。
右手はラグタイムのベースをおそらく親指でずっと刻んでいるのだけれど、
まるでストロークをしているように力強いときがあります。

浜田さんに「城君、もっとギターをいたわってあげなきゃだめだよ。」と
言われましたが、浜田さんも人のこと言えないくらい本当にパワフルです。(笑)

しかし、浜田さんの運指は見ていると本当に難しそう・・

演奏が終わった後はお客さんとギターを弾きながらビールを呑む。

実はこういう時間が僕は大好き。

■番外編~谷本光と再会~

このページを見ている人でもきっと、
谷本光は今どこにいて何をやっているんだろうと心配している人がいるかもしれませんが、僕は彼に札幌で会ってきました。

会ったのは札幌の駅のスターバックスで、
少し話しをした後に二人で札幌駅の地下道へ行って
ギターを二人で弾きました。

ここ一年くらいは演奏活動はしていなかったそうですが、
海外での演奏の情報を交換したり、
新しい曲を弾き合ったり、セッションしてみたりしました。
ギターを最近は弾いていないんじゃないかと心配していましたが、
さすが、谷本君でした。
やっぱり彼の作る曲はすごいです。刺激になりました。
また、彼とはぜひ一緒に演奏をしてみたいです。

彼は元気です。
またの再会を楽しみにしています。
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情熱のギター

2005-07-12 00:01:12 | 音楽
シドニーで演奏した後に言われたことがある。

「おまえのギターは情熱が200%で、正確性が90%だ。でも俺はそれが好きだ!」

僕自身もこういう演奏が好きだ。
だから言われたときには、うれしかった。

演奏の正確性とかクオリティは常々上げなくてはならないと思っているけれど、
だからといって、こじんまりとした演奏を僕はしたくはない。
そういう演奏はレコーディングの時とか、そういうコンセプトのライブのときにすればいい。

すべての情熱をギターに叩き込んで、
体からあふれるエネルギーを放出していく。

今年の夏は全国に熱いギターの演奏を届けに行きます!!
コメント (1)
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カーナビ

2005-07-11 03:55:08 | 雑記
先日、茨城県のつくばの方へ車で行ってきた。

千葉からつくばのほうへは何度か車を走らせたことがあるので、
大体の道はわかっているのだけれど、カーナビを使ってみた。

シドニーから帰ったら、実家の車にカーナビが付いていたからだ。

僕は大体一度走った道はすぐに覚えるほうだし、
初めて走る道でもある程度の方向と地図が頭に入っていれば、
目的地にちゃんとたどり着くことができる。
だから、別にカーナビがなくてもさほど困らない。

そして、カーナビ初体験。

目的地の電話番号を入れるだけで目的地が設定される。
そして、あとは音声の案内に従うだけ。

簡単に目的地についた。
簡単すぎる。これは確かに便利だ。


でも、音声案内にしたがって走らせただけなので
ぜんぜん、自分の頭の中に地図とか建物とかいろいろ物の位置関係が入っていない。

これではまったく道を覚えられない。

どこを走っているとかを考えなくていいからだ。

頭の中の地図が広がっていかない。。

ちょっとそれはいやだなぁ。。

「無思考のまま目的地へ連れて行かれる。」

これって結構、怖い事だと思いませんか?

こういうことってカーナビに限らず、いろいろな所であると思う。

自分の行動とか考え方が自動化され処理されている気分。



コメント (3)
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