碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのひゃくごじゅうろく

2016-09-21 15:18:40 | 日々
今日は休日なので、のんびりテレビを観ながら過ごしていたところ、番組にかつて見慣れていた風景によく似た風景が出現した。何と二十年以上前に卒業した大学である。

早稲田だの慶応だの明治だのは、テレビで取り上げられることも多々あるが、ウチの大学クラスになると、滅多なことで取り上げられたりはしない。地味で存在感が希薄なのだ。俺が通っていた時からそうだった。

最後に校門前に立ったのは十年以上も前の話。わかってはいるが、あまりの変貌ぶりに、懐かしさも吹き飛んで唖然とするばかり。

俺たちの頃にはなかった立派な正門、俺たちの頃にはなかった立派な図書館、俺たちの頃にはなかった立派な日本庭園、俺たちの頃にはなかった……ホントにここは、あの我が母校なのか。


俺たちの頃は、古い校舎がようやく建て替えられはじめた最初くらいで、まだまだ昭和中期の雰囲気を残す建物がたくさん残っていた。クラブハウスと、あと一棟だけが新しくて、あとは全部新築という豪華さに、出演者もびっくりしていたが、俺も別の意味でびっくりだ。

学食にいたっては、有名ホテルのシェフを呼んで、本格フランス料理を食べられる、とのこと。まるで一流レストランと見まがう内装に、ステーキセットなど学食とは思えない料理の数々に、もうびっくりを通り越して唖然と画面を眺めるしかなかった。

大学時代を振り返ってみれば、ついこの間だったような気がするが、もちろんそんなことはない。懐かしさを感じるうちはまだ近くて、まるで初めて見た景色のように感じたら、もう遠い存在ということか。テレビを通して、二十年の時の流れを実感させられた。二十年か……生活習慣病になるわけである。
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