伊豆(南豆のやま)

主に伊豆の山や静岡県内の山々を紹介。「静岡の百山」完登、「賀茂の百山」選定、「海抜0m~天城山~海抜0m」百登完登

仁田岳東南尾根

2010年08月23日 06時13分28秒 | 静岡の百山&南アルプス

【1日目】  平成22年8月20日(金) 自宅発19:15---畑薙第一ダム着24:00
【2日目】 平成22年8月21日(土) 単独  天気 晴のちガスに覆われる  所要時間:11時間13分  
 
【登った山】 大ヨキ沢ノ頭(1876.1m) 仁田岳(2523.8m) 茶臼岳は巻き道通過
仁田岳東南尾根は藪山愛好家が好んで登るコースだそうです。 
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畑薙第一ダム発5:55---信濃俣河内吊橋6:45---1485m高点8:33---大ヨキ沢ノ頭10:12---2010m地点のガレ場11:14
---2068m高点13:29---2243m高点14:30---2429m高点14:52---仁田岳15:36---仁田岳分岐15:55---
仁田池巻道16:19---茶臼小屋分岐16:57---茶臼小屋17:08
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950m地点から1485m地点の傾斜地には泣きました。1485mの尾根はナラ、カエデの落葉樹が続き軽快な歩きとなる。


畑薙第一ダムの右岸が信濃俣線の起点
ここより3.0km進むとひょっこりひょうたん島のヘリポート跡、造林小屋に着きます。
渓流釣りの車が3台駐車していましたが、これより先の信濃俣線は崩土落石により車は通行できない状態です


さらに進むと右側に信濃俣河内吊橋へ降りる山道が現れ、約50mほど下降すると、この吊橋が現れました。信濃俣河内は水流がほとんどありません。


渡り終えると不明瞭な山道がありましたが、すぐに山道を外してしまいガレの植林地を這いあがりました。
ここで息もハーハー汗ビッショリ状態・・


その後1300m地点で山道に出合い1450m地点ではしっかりした尾根上に立つことができました。
北西から西への変針点でもあります。


途中大根沢山のブナ沢への下降稜線がはっきりと確認できました。
下降稜線の最初の登り返し地点(1920m地点)には10mほどの岩稜が立ちはだかっている場所でしょう。


大ヨキ沢ノ頭で記念写真を!
点名 土平  種別等級 三等三角点  地形図 静岡-井川  緯度 35°19′58.7577  経度 138°08′44.6682  標高 1876.07 m
所在地 静岡県静岡市葵区大字田代字信濃俣1147番 
現況状態 報告なし となっていましたがこの通りですので安心してください。


三角点から200mほど進み緩やかな下降点と思いきや、ストント尾根が急落しているではありませんか。
コンパスで再度方向を確認し途中の左ガレ斜面を慎重に下降し巻きながらコルへ着くと、先ほどの尾根の急落した下側がこの岩場でした。
登るにはホールドもしっかりしていそうです。ここからはノコギリ状のやせ尾根を辿り、急登を通過すれば大ヨギ沢の頭(2010m)です。


目の前の山は畑薙山です。


コース上に何ヶ所かのガレがあるので位置確認はしやすい。
ハイマツには泣きました。
この尾根の藪漕ぎはマダニやブヨの巣窟で肩を刺されました。
肩は最初丸く黒ずんでいたので打ち身かなと思っていましたら、翌日血が流れ出たので刺されたことが分かりました。
足首、耳もブヨに刺されまくっています。


このガレ場は2000m地点の東側に延びるガレです。とても迫力のあるガレ場です!
登りあがって大ヨギ沢の頭(2010m)です。ここからは北へ変針し、緩やかに北西へ変針していきます。


2068m高点のシラビソの幼木密集地帯です。本物の藪漕ぎってもんでしょうか。初体験!


2243mガレの地点です。
この仁田岳東南稜はマーキングテープ等はほとんど見当たりませんが、要所要所にガレがあり位置が確認しやすい尾根でもあります。


広く明るい尾根筋にはダケカンバの疎林が続きそこを抜けると広いハイマツ帯に突入します。
ヌタ場→にった→仁田 地名の語源とのこと。ここは池でしょうか、単なる水たまり・・・でしょうか?野生動物の匂いをヒシヒシと感じます。


仁田岳が見えてきましたが、行く手にはハイマツ帯が・・・
最初は右側の尾根筋を辿ってみましたが、二進も三進も行かず左側を辿りました。


最強のハイマツ帯でしょう。


最後はガレ状態の岩場を這い上がります。岩が落ちてきそうで、とてもとても危険地帯!


そして念願の仁田岳東南稜を登り上がり仁田岳の頂きに到着しました。


そして仁田岳の三角点も見つけることができました。前回は隈なく探したつもりでしたが見つけることができませんでした。
点名 仁田岳 種別等級 三等三角点 地形図 甲府-赤石岳  緯度 35°21′38.6273 経度 138°07′37.5419  標高 2523.80 m

現況状態 報告なし 写真の通り異常ありません~ご心配なく。
所在地 静岡県静岡市葵区大字田代字仁田1307番 

山名板から南に10mほどの地点が上記三角点の場所です。


セルフタイマーで撮ったもんですから・・・


そして茶臼小屋へ
この地点上は以前雷雨に遭遇しビバークした地点でもあります。
岳樺の木に印した羽衣の缶詰を確認しましたから。


ようやく茶臼小屋に到着しました。
テン泊料500円と冷たい缶ビールを購入し、さっそく祝杯をあげましたが疲れのせいかビールがいつものように喉を潤さなかったのでした。


【3日目】 平成22年8月22日(日) 天気 快晴 所要時間:4時間45分  
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茶臼小屋から稜線へ---茶臼小屋発6:20---樺段6:44---横窪沢小屋7:35---ウソッコ小屋8:30---ヤレヤレ峠9:29---
畑薙大吊橋9:53---畑薙第一ダム11:05---白樺荘11:25---帰宅17:30
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明けがたの星がとても綺麗でした。テントを開けるとオリオン座がすぐ目の前に!
そして夜が明けてきました。


茶臼小屋の稜線まで上がってみました。
上河内から聖岳、赤石岳、兎岳、中盛丸山が、そして紫雲に浮かぶ山々、いつ見ても感動します。


ただただ見つめます。


もっともっと・・・見つめます。


もっともっとゆっくりしていきたいのですが、頭の中へは白樺荘の温泉と冷たいビールを思い描きながら下山を開始します。


暑い夏の雲は荒れています。


樺段を過ぎ丸太のベンチがある樹林の隙間から上河内岳を眺めます。


横窪沢小屋を通過しウソッコ小屋まで来ました。
伊谷山、上千枚山への取り次ぎを確認しておきましょう。


調べましたらフジグロセンノウ(ナデシコ科)センノウ属だそうです。
ウソッコ小屋の脇に咲いていました。


いつも緊張する畑薙大吊橋


冷たいビールと肉じゃがで無事下山に乾杯し温泉で体をほぐしました。


いつかは無岳山へも行ってみたいと思いながら17時30分帰宅

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2 コメント

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Unknown (Ct)
2010-08-24 07:49:37
いいなあ・・・。
昨晩も私はベンチ。

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超接近! (かじくら)
2010-08-28 11:34:41
私もびっくりです。あのちっこいテント、南豆のやまさんだったのですね。話しかければよかったです。もし麦わら帽子がチラッとでも見えたら間違いなく話しかけてましたよ。
それにしても、仁田岳を直接下から上がって来るとはサバイバルじゃないですか。すごいです。3人目の「心の師匠」として目標にしたいと思います。
私のブログはちょっと毒入りで不快なところもあるかと思うのですが、たまに見に来てやってください。これからもあの調子で毒盛っていっちゃいます。
次回の山行は南豆のやまさんの根性を見習って、笊が岳リベンジを考えています。
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