残された「時」をどう過ごすか？

昨日母が病院から退院しました。
7月に再入院してから、3ヶ月ぶりの退院になります。

この3ヵ月間、本当にいろんなことを学びました。

「介護について」「老いについて」「命について」
寝たきりになり、要介護5になった母は、体を張って
わたしにいろんな体験をさせてくれました。

本当に学びの宝庫でした。

いろいろ治療をしていただいたのですが、母はどんどん弱っていき、
このまま病院で最後を迎えるよりも、
自宅に連れて帰ってきて、家族に囲まれて最後の「時」を過す方が
母にとって幸せなんじゃないか？と家族で話し合い、退院を決めました。

大量の薬もやめて、点滴もやめて、
できるだけ自然な形で、母の食べたいというものを、
口から入れてあげたい・・・

家族の気持ちは同じでした。

ケアマネージャーさんや訪問介護の方、看取りの先生も、

「最後の時をどう過ごされるかは、
ご家族の想いを大切にされるのが一番です。

どれが正しいとか、どれが間違っているということはなくて、
お母さんに残りの時を幸せに過ごしていただくために、
何が一番いいのか？なにを省き、何を優先させたらいいのか？
ご家族で話し合っていただければいいと思うんです。」

と言っていただいて、自然に涙が出てきました。

悲しいというよりも、家族の想いを分かっていただけたという
感謝の涙です。

わたしは「人は死んでも、終わりではない」ということを知っています。

魂の故郷に戻ったら、体は自由になるし、
愛本来の姿に戻っていくし、とても幸せである・・・ということも知っています。

寝たきりの課題に挑戦している母は、
たぶん『人生の中で一番頑張っている時』だろうと思んです。

退院してくる2週間程前に、母がわたしにポツリと言った言葉があります。

「わたし、生きてていいんかな？」

この言葉を聴いた時、

「生きてていいんやで!　
わたしはお母さんからいっぱい教わってるよ。
お母さんは今すごい挑戦をしてるんや。
人生の中でも一番頑張ってる時なんや。
ちゃんと分かってるよ。」

と母の手をにぎりながら伝えました。

表情がほとんどなくなっている母ですが、
こくりとうなずいていました。

残された「時」をどう生きるか？

これはすべての人がいずれ向き合うテーマです。

わたしは母との残された「時」の中で、
母自身が「自分は生きててよかったんだ」と
思ってくれる答えを見つけたいと思っています。

見つけた答えは、きっと多くの方を救うと信じています。

今日で自宅での介護2日目になりますが、
「思ったよりもなんとかなるもんだね。」と家族は笑顔でした。
母のことがあり、家族で話す時間がとても増えました。

要介護5だと介護保険でいろんなサポートを受けられますし、
本当に助かります。

食事も母の好きそうなものをいろいろ用意し、
愛情こめて作った食事を少しですが食べてもらってます。

そしたらね、なんか病院にいた時よりもすごく元気なんです。（＾－＾）

自宅パワー＆食事パワーおそるべしです。

ブログをお読みいただきましたみなさま方には、
ご心配をおかけしてしまったかもしれません。
ごめんなさいね。

でもわたしはいたって元気です。（＾－＾）

目的をもって、母との時を過ごしていますので、
ご安心くださいね。