さて今日は、最近の注目お題
『経済破局は来るのか?!』に関連して、るいネットの秀作投稿を紹介します
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錦糸町で熱く語る男!
■【図解】基軸通貨の成立構造
封建社会から市場社会へ ――→ 国家と市場の共犯関係
(植民地の拡大=戦争の拡大)
↓ ↓
貿易(商品市場)の拡大 軍需産業の拡大=国家の資金需要
↓ ↓
(覇権国家の国力を背景にした)
金貸しの登場 ――→ 民間の中央銀行制度の誕生
↓ ↓↓
国際的に流通する通貨の必要 ==⇒ 基軸通貨体制の構築
基軸通貨の成立をしっかりと押えることは、基軸通貨の弱点構造及び突破口を考える上で重要である。
ポイントは近代の方が古代・中世よりも戦争が激しいという点にある。本来、国家は力の原理=序列原理を持って武力闘争を止揚する存在であって、無制限に戦いを続けている近代の侵略戦争は、国家の枠組みを超える出来事であるといっていい。それが可能になったのは、財政難をものともしない、金貸しによる資金提供であった。では、何故金貸しは無限に金を貸し、戦争を加速させていったのか。それは徴税権を持つ国家は、金貸しから見れば、とりっぱぐれのない優良顧客だったからであり、金貸しは勝戦国にも敗戦国にもいずれにも貸し付けることで、決して損をしないような投資をしていたからである。逆に言えば、このような金貸しの存在があったればこそ、近代戦争は際限なく続き、そこで確保された植民地の財や奴隷の労働力を背景に、近代市場も無限に成長していったのだといえる。
このような国家と市場の共犯関係において、うまく主導権を握ったのが金貸しであり、その制度的な力の源泉が中央銀行制度なのである。
■【図解】基軸通貨の弱点構造
(覇権国家の国力を背景にした)
金貸しの登場 ――→ 民間の中央銀行制度の誕生
↓ ↓↓
国際的に流通する通貨の必要 ==⇒ 基軸通貨体制の構築
↓ ↓
世界中から求められる基軸通貨需要が基軸通貨の価値を高める
=覇権国家の持つ国力以上の価値が基軸通貨に与えられる
↓
覇権国家の物価水準は他国より高くなり、必然的に輸入>輸出となる
↓
国内産業の空洞化→国力衰退
↑
×
↓
基軸通貨の源泉である覇権国家の国力それ自体が衰弱
=基軸通貨体制は崩壊する必然構造を持つ!
補足するならば、今回のバブル崩壊の直接要因というべきサブプライムローンという金融商品自体が、このような基軸通貨の衰弱構造の中で編み出された延命策であったということです。第二次世界大戦後、日本や欧州が復興を遂げてくる1960年代以降アメリカの貿易収支は赤字化し始め、1970年には金兌換の停止と大幅な為替の切り下げを行います(ニクソンショック)。その後、財政も悪化し、1980年代レーガンの時代には三つ子の赤字(財政、貿易、家計)という事態に突入。その後、製造業において世界をリードできなくなったアメリカはますます軍事力に力を注ぐようになり、その結果、ますます借金が増えていく。しかし、基軸通貨=ドルの力だけを頼みに、世界にバブルを作り出しては儲けるという路線をアメリカはとります。そして国力が空洞化する中、アメリカ自身もローン経済が当たり前になっていきます。投資に値する産業がない中で、株や債券投資の利鞘で儲けを出すという金融経済にアメリカ自身が突入していったのです。そして肥大した金貸しゲームは、低所得者に押し付けるようにお金を貸し付けて、そこから利益を出そうとし始めました。それがサブプライムローンです。つまり国力を超えた基軸通貨の価値におぼれて、産業を空洞化させ、借金経済にうつつを抜かして国力の衰退させた結果が、今のアメリカということであり、基軸通貨崩壊の必然構造を体現しているのです。
参考:ソロスの歴史的発言とアメリカ危機
(以上、るいネットより引用)
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●現在の経済破局問題の突破口は、「事実を知ること⇒そして(マスコミによる共認支配から脱却して)皆の手で共認形成していくこと」ここにつきます。
●では「事実を知る」にはどうしたらいいか。
世には数多の経済情報や解説(新聞、テレビ、書籍、雑誌etc)があふれかえっていますが、そうした断片情報をいくら詰め込んでも、経済専門用語をいくら覚えても、事実は見えてきません。
●肝心なのは(断片情報ではなく)“事実構造”をつかむこと。
実現論前史に『歴史的に形成されてきた存在は(=進化を重ねてきた存在は)、生物集団であれ人間集団であれ、全て始原実現体の上に次々と新実現体が積み重ねられた、進化積層体(or 塗り重ね構造体)である』とあります。
経済・市場についても同様で、その起源と構造(しくみ)、塗り重ねの歴史を解明していくことで、はじめてその本質が見えてきます。
●ただ、経済ひとつとっても現実は複雑で、自分一人で考えても見極められないし、一人で考えてもなかなか活力が出てきません。だからこそ、皆で現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が必要!
iwai
最後まで読んでくれてありがとう!
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基軸通貨の成立をしっかりと押えることは、基軸通貨の弱点構造及び突破口を考える上で重要である。
ポイントは近代の方が古代・中世よりも戦争が激しいという点にある。本来、国家は力の原理=序列原理を持って武力闘争を止揚する存在であって、無制限に戦いを続けている近代の侵略戦争は、国家の枠組みを超える出来事であるといっていい。それが可能になったのは、財政難をものともしない、金貸しによる資金提供であった。では、何故金貸しは無限に金を貸し、戦争を加速させていったのか。それは徴税権を持つ国家は、金貸しから見れば、とりっぱぐれのない優良顧客だったからであり、金貸しは勝戦国にも敗戦国にもいずれにも貸し付けることで、決して損をしないような投資をしていたからである。逆に言えば、このような金貸しの存在があったればこそ、近代戦争は際限なく続き、そこで確保された植民地の財や奴隷の労働力を背景に、近代市場も無限に成長していったのだといえる。
このような国家と市場の共犯関係において、うまく主導権を握ったのが金貸しであり、その制度的な力の源泉が中央銀行制度なのである。
■【図解】基軸通貨の弱点構造 (覇権国家の国力を背景にした)
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世界中から求められる基軸通貨需要が基軸通貨の価値を高める
=覇権国家の持つ国力以上の価値が基軸通貨に与えられる
↓
覇権国家の物価水準は他国より高くなり、必然的に輸入>輸出となる
↓
国内産業の空洞化→国力衰退
↑
×
↓
基軸通貨の源泉である覇権国家の国力それ自体が衰弱
=基軸通貨体制は崩壊する必然構造を持つ!
補足するならば、今回のバブル崩壊の直接要因というべきサブプライムローンという金融商品自体が、このような基軸通貨の衰弱構造の中で編み出された延命策であったということです。第二次世界大戦後、日本や欧州が復興を遂げてくる1960年代以降アメリカの貿易収支は赤字化し始め、1970年には金兌換の停止と大幅な為替の切り下げを行います(ニクソンショック)。その後、財政も悪化し、1980年代レーガンの時代には三つ子の赤字(財政、貿易、家計)という事態に突入。その後、製造業において世界をリードできなくなったアメリカはますます軍事力に力を注ぐようになり、その結果、ますます借金が増えていく。しかし、基軸通貨=ドルの力だけを頼みに、世界にバブルを作り出しては儲けるという路線をアメリカはとります。そして国力が空洞化する中、アメリカ自身もローン経済が当たり前になっていきます。投資に値する産業がない中で、株や債券投資の利鞘で儲けを出すという金融経済にアメリカ自身が突入していったのです。そして肥大した金貸しゲームは、低所得者に押し付けるようにお金を貸し付けて、そこから利益を出そうとし始めました。それがサブプライムローンです。つまり国力を超えた基軸通貨の価値におぼれて、産業を空洞化させ、借金経済にうつつを抜かして国力の衰退させた結果が、今のアメリカということであり、基軸通貨崩壊の必然構造を体現しているのです。
参考:ソロスの歴史的発言とアメリカ危機
(以上、るいネットより引用)
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●現在の経済破局問題の突破口は、「事実を知ること⇒そして(マスコミによる共認支配から脱却して)皆の手で共認形成していくこと」ここにつきます。
●では「事実を知る」にはどうしたらいいか。
世には数多の経済情報や解説(新聞、テレビ、書籍、雑誌etc)があふれかえっていますが、そうした断片情報をいくら詰め込んでも、経済専門用語をいくら覚えても、事実は見えてきません。
●肝心なのは(断片情報ではなく)“事実構造”をつかむこと。
実現論前史に『歴史的に形成されてきた存在は(=進化を重ねてきた存在は)、生物集団であれ人間集団であれ、全て始原実現体の上に次々と新実現体が積み重ねられた、進化積層体(or 塗り重ね構造体)である』とあります。
経済・市場についても同様で、その起源と構造(しくみ)、塗り重ねの歴史を解明していくことで、はじめてその本質が見えてきます。
●ただ、経済ひとつとっても現実は複雑で、自分一人で考えても見極められないし、一人で考えてもなかなか活力が出てきません。だからこそ、皆で現実に使える認識を紡ぎ出してゆく『場』が必要!

iwai
最後まで読んでくれてありがとう!



>住宅ローンの実施にあたっては、債務者の信用力を数値化したFICO信用点数が用いられる。十分な信用力を有している債務者に対しては、プライムローンとして扱われる。ここで所定の基準を満たさない債務者に対する貸付を行う場合を総称し、プライムローンに対して、サブプライム(sub-下に prime-優れた→信用度の低い)ローンと呼ぶ。債務者の所得水準が低い場合が典型的であるが、信用力を超えた借入を行って不動産投資を行う場合などにも、同様にサブプライムローンが利用されている。
信用の低い人にまで貸さないと投資先が無い。それほどアメリカの国力は衰弱している。
近代の戦争がなくならない原因構造に金貸しの存在がある、これを知ったときはちょっと驚きました。
戦争の理由は正義や大義、思想や宗教の対立といったもっともらしく、かつ正当化するスローガンがついてまわるものですが、根っこの部分にある金融資本家の存在を抜きにしては問題の本質が見えてこない→いくら平和を唱えても戦争はなくならないのだと思います。
私はウィキペディアの解説はゴマカシなのでは?と思います。
「信用力の低い・・・」といわれるとなんだかよく分からなくなりますが、実際は、はじめから、とてもじゃないけど借りた金を返しそうにない人々に無理矢理お金を貸し付ける仕組みだったのではないでしょうか?
戦争の問題を考えるにも、人類史における事実構造をつかむことが肝心ですよね。
(戦争の起源としくみはどうなっているのか、戦争のない時代人類はどのようであったのかetc)
『金貸し』の登場で、国家の枠組みを超えることができた。これが近代になり戦争がビジネス化されていく背景なんですね
グランドセオリー vol.4『経済破局は来るのか?』をテキストに、明日から3回(or4回?)シリーズで5月中の土曜ネットサロンhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=600&c=300で勉強&追求します
一人よりみんなと一緒に追求するほうが楽しそうだし、いろいろな気付きが出てきそう
とても楽しみです
事実を知り、構造をつかんで、みんなで現実に使える認識を紡ぎ出してゆきたいと想います
戦争と経済(金貸し)との関係は意外と知られていないところもあり、関心が高いようですね。
古代と近代の戦争には大きな違いがあるのですが、近代の戦争の特徴は「市場拡大」が常につきまとっていることです。
勉強会、いいですね~
報告記事、楽しみにしています。
空売りという方法を使えば、株価が下がっても投資家は儲けることができるらしいですね。
普通の人は株価が下がって困るのに、投資家だけが喜ぶ・・・!?
経済というか特に金融のしくみ(カラクリ)には、ふつうの実感からすると「???」な点がたくさんありますよね。
なんでそういうカラクリが成立しているのか、実感だけでなく観念でしっかりつかむ=(難しい専門用語ではなく素人にも分かるように)解明することが大事なんだと思います。