ブログ de なんで屋 @東京

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3月20日なんでや劇場レポート② 生物史”新”シリーズ「免疫」

2008-03-23 23:42:39 | なんでや劇場

今回のなんで屋劇場は新シリーズ「免疫」です。
今日はその後半「獲得免疫」です。

貪食なマクロファージでも食べられない(分解できない)病原体やウイルスにはどう対応しているのでしょうか?

「獲得免疫」で対抗しています。

獲得免疫は、リンパ球系の白血球で、骨髄から作られるB細胞と、胸腺から作られるヘルパーT細胞キラーT細胞です。

冒頭の図を見ながら読んでみて下さい。

まずヘルパーT細胞貪食マクロファージからウイルスなどの病原体の情報をもらって、B細胞キラーT細胞に「攻撃指令」を出します。

B細胞は、指令を受けて病原体に合う抗体を大量に放出します。この抗体を標的にしてキラーT細胞が攻撃を仕掛けます。

キラーT細胞は、パーフォリオンと呼ばれるミサイルを発射して、病原体に感染した細胞の細胞膜を破壊して、そこから感染細胞ごとウイルスを退治してしまいます。こんな感じです。
図はコチラからお借りしました。



ここで注目したいのが、B細胞です。
一度戦った相手を記憶していて、次に来た時は、速攻でピッタシの抗体を出してくれます。
良く、ハシカにかかった事のある人は、抗体が出来ているからうつらないと言われますが、これが獲得免疫の特徴で、その秘密は、B細胞の記憶にあったのです。
インフルエンザなどの予防接種は、この仕組みを利用したものです。

免疫機能に関して、全容が見えた感じです。
が、改めて、「なんで?」が出て来た方も大勢いらっしゃるでしょう。
もっと突っ込んだ追求はコチラのブログがオススメデス
生物史から、自然の摂理を読み解く

そして

次回のなんで屋劇場をお楽しみに
免疫細胞誕生の秘密~免疫細胞ができたのはなんで?~に迫ります。 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
論理矛盾があります (絶影)
2008-03-24 10:28:37
マクロファージはウィルスを食べれないのに、どうやってヘルパーT細胞にウィルスの情報を渡すのでしょうか?論理的に繋がっていません。
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しつも~ん (matsu子♂)
2008-03-24 10:31:12
「貪食なマクロファージが食べられない(分解できない)ウイルス」っていうことはいったんマクロファージがウイルスを食べてるってことですか?

この順序はかなり気になります。
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しつもん (どう)
2008-03-24 23:40:52
B細胞に記憶が蓄積されているということは、
B細胞に指令を出すヘルパーT細胞はB細胞全員に向かって指令を出して、最も適切なB細胞がその指令に従うって感じなんですかね??
それともヘルパーT細胞が指令を出す相手を選んでる??
どっちなんでしょう??
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マクロファージは (カズ)
2008-03-25 00:56:11
ウイルスそのまんまは食べる事が出来ませんが、感染した細胞ごと食べてしまうんです。
ここで得られた情報をヘルパーT細胞に伝達します。
ちょっと説明が飛んでいましたね>絶影さん+matsu子♂さん

B細胞の記憶に関しては、更に追求が必要ですね。
B細胞自体がどれくらいの種類の抗体を作り出せるのか?そしてその記憶の仕組みは?・・・・その上でヘルパーT細胞がB細胞にどのように指令を出すのか?と考えていく必要が有りそうですね>どうさん
どなたか、ご存知であれば教えて下さい。

また、ブログ「生物史から、自然の摂理を読み解く」(http://www.biological-j.net/blog/)と次回のなんで屋劇場へ期待しましょうか?


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