今回のなんで屋劇場は新シリーズ「免疫」です。
今日はその後半「獲得免疫」です。
貪食なマクロファージでも食べられない(分解できない)病原体やウイルスにはどう対応しているのでしょうか?
「獲得免疫」で対抗しています。
獲得免疫は、リンパ球系の白血球で、骨髄から作られるB細胞と、胸腺から作られるヘルパーT細胞とキラーT細胞です。
冒頭の図を見ながら読んでみて下さい。
まずヘルパーT細胞が貪食マクロファージからウイルスなどの病原体の情報をもらって、B細胞とキラーT細胞に「攻撃指令」を出します。
B細胞は、指令を受けて病原体に合う抗体を大量に放出します。この抗体を標的にしてキラーT細胞が攻撃を仕掛けます。
キラーT細胞は、パーフォリオンと呼ばれるミサイルを発射して、病原体に感染した細胞の細胞膜を破壊して、そこから感染細胞ごとウイルスを退治してしまいます。こんな感じです。
図はコチラからお借りしました。
ここで注目したいのが、B細胞です。
一度戦った相手を記憶していて、次に来た時は、速攻でピッタシの抗体を出してくれます。
良く、ハシカにかかった事のある人は、抗体が出来ているからうつらないと言われますが、これが獲得免疫の特徴で、その秘密は、B細胞の記憶にあったのです。
インフルエンザなどの予防接種は、この仕組みを利用したものです。
免疫機能に関して、全容が見えた感じです。
が、改めて、「なんで?」が出て来た方も大勢いらっしゃるでしょう。
もっと突っ込んだ追求はコチラのブログがオススメデス
生物史から、自然の摂理を読み解く
そして
次回のなんで屋劇場をお楽しみに
免疫細胞誕生の秘密~免疫細胞ができたのはなんで?~に迫ります。
この順序はかなり気になります。
B細胞に指令を出すヘルパーT細胞はB細胞全員に向かって指令を出して、最も適切なB細胞がその指令に従うって感じなんですかね??
それともヘルパーT細胞が指令を出す相手を選んでる??
どっちなんでしょう??
ここで得られた情報をヘルパーT細胞に伝達します。
ちょっと説明が飛んでいましたね>絶影さん+matsu子♂さん
B細胞の記憶に関しては、更に追求が必要ですね。
B細胞自体がどれくらいの種類の抗体を作り出せるのか?そしてその記憶の仕組みは?・・・・その上でヘルパーT細胞がB細胞にどのように指令を出すのか?と考えていく必要が有りそうですね>どうさん
どなたか、ご存知であれば教えて下さい。
また、ブログ「生物史から、自然の摂理を読み解く」(http://www.biological-j.net/blog/)と次回のなんで屋劇場へ期待しましょうか?