改めて、精子と卵子の構造の違いに着目してみると・・・
精子:DNA核+中心(小)体+べん毛
卵子:DNA核+細胞質
精子にあるべん毛は、前回のレポートにあるように動くための機能であり、動かない卵子にはありません。もう1つ精子にはあって卵子にはないものがあります。それが
中心体
正確には卵子には中心小体がなく、中心体の機能がないとされています。中心体の役割は、前々回の9月30日なんでや劇場において、真核生物の細胞分裂(有糸分裂)時に精密な細胞分裂と、DNAを正確に複製するための分裂装置としての機能があると勉強しましたね。つまり、中心体とは細胞分裂における司令塔の役割を担っているんです。
また中心体は、RNAとタンパク質の複合体であるRNP(リボ核酸タンパク質)で構成されています。ここで、RNAの特徴を押さえてみると・・・
①加水分解する=水に溶けやすい
②酵素作用がある=反応を促進しやすい
③逆転写できる=RNAからDNAに遺伝情報を転写できる
④作りやすい=実験室で作れる⇔DNAは作れない
安定的な2本鎖のDNAに比べて、RNAはほとんどが1本鎖で存在しており、反応性が高いことから鎖の切断や結合の柔軟性を持っており不安定な構造であるとされています。
言い換えれば、変異性が高い構造ともいえます。
だとすれば、中心体を持つ精子とはRNA(=“変異”)を組み込んだ配偶子であり、逆に中心体を持たない卵子とは変異を避けて“安定”的な保存機能に特化した配偶子であると考えることができます。
つまり、
精子=変異配偶子
卵子=安定配偶子
これこそが精卵分化の本質だと考えられるのです!
さらにこんな提起もありました!
哺乳類のオスの体細胞には抗原タンパク質(HY抗原)があり、さらに輸精管の途中にはHY抗原のシャワー機能があることがわかっており、これから考えられることは、体細胞で外圧をキャッチして、生殖細胞に伝達するしくみをオスが持っているということ。
これは仮説ですが、オスの体細胞でキャッチした外圧の変化を生殖細胞へ伝達し、変異情報を遺伝的に継承していく機能が精子=変異配偶子であり、その配偶子の変異をコントロールする役割を担っているのが“中心体”であると考えられるのです。
これはかなり納得のいく仮説です。ところで、そもそもオスやメスという躯体に分化したのは何で?というのが気になるところですね~。この先はさらに次のレポートに続きますよ!
最後に応援の一押しをお願いします!
以上、ヤマナでした。
精子:DNA核+中心(小)体+べん毛
卵子:DNA核+細胞質
精子にあるべん毛は、前回のレポートにあるように動くための機能であり、動かない卵子にはありません。もう1つ精子にはあって卵子にはないものがあります。それが
中心体
正確には卵子には中心小体がなく、中心体の機能がないとされています。中心体の役割は、前々回の9月30日なんでや劇場において、真核生物の細胞分裂(有糸分裂)時に精密な細胞分裂と、DNAを正確に複製するための分裂装置としての機能があると勉強しましたね。つまり、中心体とは細胞分裂における司令塔の役割を担っているんです。
また中心体は、RNAとタンパク質の複合体であるRNP(リボ核酸タンパク質)で構成されています。ここで、RNAの特徴を押さえてみると・・・
①加水分解する=水に溶けやすい
②酵素作用がある=反応を促進しやすい
③逆転写できる=RNAからDNAに遺伝情報を転写できる
④作りやすい=実験室で作れる⇔DNAは作れない
安定的な2本鎖のDNAに比べて、RNAはほとんどが1本鎖で存在しており、反応性が高いことから鎖の切断や結合の柔軟性を持っており不安定な構造であるとされています。
言い換えれば、変異性が高い構造ともいえます。
だとすれば、中心体を持つ精子とはRNA(=“変異”)を組み込んだ配偶子であり、逆に中心体を持たない卵子とは変異を避けて“安定”的な保存機能に特化した配偶子であると考えることができます。
つまり、
精子=変異配偶子
卵子=安定配偶子
これこそが精卵分化の本質だと考えられるのです!
さらにこんな提起もありました!
哺乳類のオスの体細胞には抗原タンパク質(HY抗原)があり、さらに輸精管の途中にはHY抗原のシャワー機能があることがわかっており、これから考えられることは、体細胞で外圧をキャッチして、生殖細胞に伝達するしくみをオスが持っているということ。
これは仮説ですが、オスの体細胞でキャッチした外圧の変化を生殖細胞へ伝達し、変異情報を遺伝的に継承していく機能が精子=変異配偶子であり、その配偶子の変異をコントロールする役割を担っているのが“中心体”であると考えられるのです。
これはかなり納得のいく仮説です。ところで、そもそもオスやメスという躯体に分化したのは何で?というのが気になるところですね~。この先はさらに次のレポートに続きますよ!
最後に応援の一押しをお願いします!
以上、ヤマナでした。
これはこれで、非常にすっきりします。
自信を持って、外圧に立ち向かっていけば良い、って事だ。
そんなイメージでしょうか?
現代の新たな男女の役割もここから発掘出来ればと思います。
ということで、精子(中心体)が何らかの変異遺伝情報を媒介している可能性はありえると思います。
考えてみれば、この仕組みがなければ、外圧状況をキャッチして適応していくことは不可能。
更には、カンブリア大爆発のように、生物の「進化」には高い外圧(外的圧力・自然外圧)に適用しようとして、爆発的な進化を遂げる時期と、そうでない時期があることの説明がつかない。
提示されてみれば、「なるほど」の仮説ですが、この仕組みを追求していない既存の生物学に対して、非常に疑問を覚えました。
やっぱり生物学のドグマ(=DNA変異が進化の全て)に囚われているからなんでしょうか。
逆に、外圧に立ち向かわないで逃げてるってことは、生物の適応原理からして全く役に立たないともいえますね。
>現代の新たな男女の役割もここから発掘出来ればと思います。(うっちーさん)
生物史を紐解いていくことで見えてくる認識は現代にもつながってるんですよね。男女の役割については次のレポートで明らかにしてます!
>近年の研究では、ヒトデ精子の中心体に独自の遺伝情報の存在が示唆されているようです。(iwaiさん)
情報ありがとうございます!このような事実情報をどんどん集めて、論理を塗り重ねていきたいですね。
>爆発的な進化を遂げる時期と、そうでない時期があることの説明がつかない。(NISHIさん)
確かに!カンブリア大爆発は突然変異では説明できないですよね。生物学は「謎」とされていることが本当に多く、いつもモヤモヤしてしまいます。なんでや劇場は、そんなモヤモヤをいつもスッキリさせてくれます!