【七里GGニュースウオッチ7/22⑵:本文記事にも無い見出し「離れる女性共産票」を躍らせるゲンダイの企み】
【スキャンダルで離れる共産女性票 鳥越氏に起死回生策は? 日刊ゲンダイ2016年7月22日
都知事選の真っただ中、発売中の「週刊文春」で“女子大生淫行疑惑”を報じられたジャーナリストの鳥越俊太郎候補(76)は21日、代理人を通じて名誉毀損と公選法違反の疑いで、同誌編集人を刑事告訴した。
報道陣にも「心ない誹謗中傷。事実無根だ。政治的な力が働いているとしか思えない」と怒りをブチまけたが、真偽はさておき、鳥越陣営のダメージは決して小さくない。
「鳥越さんを支援してきた共産党系女性支持者の間で“鳥越嫌い”が広がりつつあります。共産は個人演説会などの箱物イベントを仕切り、動員をかけて盛り上げる。民進は街頭演説などの遊説を担当する、とすみ分けてきた。基礎票があってないような民進と比べ、確実に票読みができる共産の一角が崩れてしまうのは痛い」(都政関係者)
都知事選に出馬経験のある元宮城県知事の浅野史郎氏は言う。
「高齢批判や健康不安を指摘される中で、マイナス点がさらに増えた印象です。告訴にまで踏み切ったのだから、経緯の説明があってしかるべきですが、言い訳がましいイメージをもたれたら舛添前知事の二の舞いになりかねない。これ以上失点を重ねない“守りの選挙”に徹するほかなさそうです」
そもそも、鳥越氏の選挙活動には賛否両論ある。1日10カ所ほどの遊説をこなす小池と増田両候補に対し、鳥越氏が街頭でマイクを握るのは1日2回ほど。18日、歌手の森進一(68)を引っ張り出した巣鴨の練り歩きでは、あいさつ程度で森にマイクを渡す“伝説の40秒演説”をやってのけ、集まった有権者の猛反発を買った。そこに降ってわいた醜聞だ。挽回にどう動くのか。
「街頭演説は今後も1日2回ペースで調整していますが、都民と触れ合い、都民の声に耳を傾ける機会を増やしていきます。保育所や老人介護施設などの視察も始めました」(鳥越選対関係者)
この調子で負のスパイラルから抜け出せるのだろうか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。
「何しろ鳥越さんは選挙が初めて。問題は選対を預かる民進がまとまりを欠き、統一的な戦略を固めていないことです。船頭多くして船山に登るで、遊説先ごとに仕切り役が変わり、動きも対応もバラつきがある。“伝説の40秒演説”にしたって、〈聴衆の熱中症に配慮して短く切り上げた〉と言う関係者がいれば、〈もっと演説しないとダメだ〉と言う人もいる。握手や撮影もOKだったりNGだったり。小沢一郎的な剛腕がビシッととりまとめないとキツイでしょう」
残り1週間あまり。今度の週末がヤマ場だ。】
●橋下が産経が日刊ゲンダイが囃し出した。選挙が人格攻撃の舞台に変じた。第2弾に備えよ
(GG:「スキャンダルで離れる共産女性票」とあるのが曲者だ。共産女性票は手堅く、週刊文春が書きたてるくらいでは離れないのが強みなのに離れるという。それでいて何の証明も無い。都政関係者が話していると言うだけだ。その集会に記者が行って集まった人数が減っているというわけでもない。共産系女性支持者の一言も載せていない。見出しは何処から取って来たのかと首を傾げる見出しだ。「鳥越氏に起死回生策は?」も鳥越がすでに劣勢で押されているかのようだが、これも証明は無い。
鳥越陣営は「スキャンダル」報道に必要以上にたじろいでいるのかもしれない。加えて鳥越氏の「何らかの政治的力が働いている」発言は都民を納得させにくいだろう。早速、橋下徹は22日ツイッターで「自らの口で説明しない態度が公人失格」だと嘴を入れて、産経は大々的に囃している。都知事選がアホらしくなってきたと言う気分を都民に醸成しつつある。投票率は減るだろう。)