失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ガラスの林檎/SWEET MEMORIES」 松田聖子 1983年

2006-09-09 | アイドル系
前回のがあんまりな作品だったので。

聖子、問答無用の絶頂期のシングル。1989年「Platinum Single Series」の1枚として8cmで再リリース。以前紹介した「秘密の花園/野ばらのエチュード」は2枚のアナログのA面同士をカップリング。これはもともと一枚のシングルの両面を、そのまま8cm化したもの。

「両面ヒット」というのはアナログ時代の懐かしい響きだが、前々から不思議に思っていたことがある。同じレコードが売れているのに、ある瞬間から「B面曲による売り上げ」としてカウントされるのだろうけど、その基準はどうなってるのだろう(あるいは「売り上げ」は分離不能としても、「B面がヒットした」という認定は何をもってなされるのか?)。やっぱ一旦ランクが下がった時点から、なのかな。でもA面だけでも上がったり下がったりすることはあるし。レコードを買う側はどっちかだけ買ってるわけではないのに…詳しい方に教えていただきたい。
ちなみにこのシングルでは、先に「ガラスの林檎」がチャートの一位になったあと一旦ランクダウンしてから、内容は同じで「両A面」としてジャケを換えた「SWEET MEMORIES」がチャートを上がっていく、という経過をとった。まあ、ジャケが違ったりすれば「B面もヒット」と言ってよい気がするけど、そういうのばかりではないだろうし。

①ガラスの林檎
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣、編曲:細野晴臣・大村雅朗
もう、別に語る必要のない名曲。「明日に架ける橋」を意識して作られたらしい。抑えたアレンジも見事。「ガー」の部分の伸びと切なさ、まさに絶頂期としか言いようがない。当時21歳、松田聖子の代表作。

②SWEET MEMORIES サントリー「缶生ビール」CF曲
作詞:松本隆、作・編曲:大村雅朗
名アレンジャー、故大村雅朗氏の作曲家としての代表作といえばやはりこの曲だろう。普通にA面として出すには大人っぽすぎるという判断だったのか。前のシングルが「天国のキッス」で、次が「瞳はダイアモンド」だからねえ…クオリティ高すぎ!

定価1000円、中古で483円。レコファンで。
アナログでは「SWEET MEMORIES」のジャケだった写真を採用。聖子の左肩のところに、缶ビールを手にしたペンギンのイラスト(CMキャラだった)が見える。

こんな圧倒的な音を聴いてしまうと、MATSUYAKKOなんて小さなコトはどうだっていいか、と水に流したくなる。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う~んと、 (Sugar)
2006-09-10 00:24:15
A面とB面のカウントは知りませんが、純粋なシングルの売り上げからの印税は一緒らしいです。



あと「ガラスの林檎」のドラムは鈴木さえ子さんらしいです。
返信する
 (nakamura8cm)
2006-09-10 00:49:40
>印税は一緒

まあ、それはそうですよねえ。ちょっと思ったのですが、チャートってエアプレイ数とかも関係してくるんですよね?それが逆転したら以降のシングル売り上げもB面のカウントになるとか?ややこしすぎるか(笑)

それより、

>ドラムは鈴木さえ子さん

!!!びっくりです。全く知りませんでした!教授なんかに比べると、細野さんとさえ子さんってあんまりつながってるイメージがなかったもので。
返信する
どもども (moonlightdrive)
2006-09-10 23:25:35
また便乗商法的に記事書いちゃった(笑)。申し訳なくもTBさせていただきますー。いやーそれにしてもこれが21歳のときとは…今、こんなに堂々とした21歳、歌謡界にいないですよね…。



で、そっかー、私の持ってるシングルは、「両A面」として切られ直したあとのジャケってことなんですね!いつもここのBLOGは勉強になるなあ…。役には立たないとしても。(って私に言われたくねえ!)
返信する
ふふ (nakamura8cm)
2006-09-11 12:59:49
「便乗」って言っても、こんな超メジャー作品ですからねえ。さいざんすに比べればあまりお役にたった気がしません(笑)



それはともかく!!!番長の件!

バカキュンにつづく。
返信する

コメントを投稿