失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「君にできること」 島田歌穂 1994年

2011-10-17 | 
姉さん、じつは「HOTEL」一回も見たことありません!

1990年にはじまり、1998年までに5本のシリーズが作られた人気ドラマ「HOTEL」。島田歌穂が担当した第2~4シリーズの主題歌5曲のうち4曲が同時代の洋楽日本語カヴァー。今回のシングルは、第3シリーズに使用された2曲をカップリング。「ロボコン」で女優としてのキャリアが始まった歌穂、よくよく石ノ森先生との縁があったんだね(と、当時よく言われてただろう)。

①君にできること(LADY IN RED)  TBS系ドラマ「HOTEL」主題歌 
作詞・作曲:Chris de Burgh、日本語詞:秋元康、編曲:義野裕明
クリス・デ・バー(Chris de Burgh)最大のヒット曲「The Lady In Red」(1986)を日本語で。どういう魅力があるのか私には分かりにくいまったりAORに、これまた抽象的でどうとでもとれる日本語を乗せてみてもやっぱり分からない。「探してごらん 誰もがこころに 夢の木をもってる」って…第3シリーズともなると、こんな煮詰まった感じの曲が似合うのかも。どうでもいいけど昔はクリス・デ・「バージ」って言ってたよね?

②真実の愛はただひとつだけ(WHERE DOES MY HEART BEAT NOW) TBS系ドラマ「HOTEL」挿入歌 
作詞・作曲:Robert White Johnson/Taylor Rhodes、日本語詞:秋元康、編曲:義野裕明
セリーヌ・ディオンの最初のワールドヒットの日本語カヴァー。セリーヌ盤の邦題は「哀しみのハートビート」だった。この曲を聴いて、歌穂は日本のセリーヌ・ディオンなのだ、と気づく。そりゃセリーヌのほうがスケールはでかいし、実力も上だとは思うが、くっきりした歌唱法やくっきりしすぎて逆に平板な印象になるあたりに共通するものがある。秋元の日本語が軽いせいもあって、ドラマチックが予定調和すぎてこぢんまりした感じに。

③④カラオケ

定価1000円、中古で20円。
珍しく?カジュアルなファッションでボーイッシュにまとめた歌穂。

同時代の洋楽ヒットを日本語で歌う姿勢は大いに評価したい気持ちがあるのだが、やっぱり元がつまらないものは面白くならない。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-03-01 18:16:13
島田歌穂さんは、「がんばれロボコン」でロビンちゃん役をやっていましたし、アイドル歌手としても活躍していました。しかし売れなかったために、アイドル歌手やっていたことはあまり知られていません。

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