8センチャーズ・アゲイン～「素直なままで」 IZAM 1998年

７月１８日、８センチャーズが昨年に続き新宿ロフトプラスワンでイベントを開催。大雨の中、参加してきた。

西東京での仕事を６時過ぎに終え、新宿に向かう。前日から振り続く雨で、まさに歌舞伎町はブレードランナーの世界。去年来たくせに軽く迷い、会場に着いたのが開演時刻（７時半）を少しまわっていた。

今回の入口でのプレゼントは、短冊。受付の方から手渡されたのが、写真のイザム。正確には「IZAM PROJECT IZAM with ASTRAL LOVE」略してイザムソロ。SHAZNAのIZAMが満を持してリリースした、文字通り大型シングルだっ！…只でもらっといて文句を言ってはいけないが、半笑い＆肩を落としつつ会場入り。天候不順もあり、前回よりは少し客席に余裕のある感じか。ほぼ真ん中に陣取るふたりが手を上げて出迎えてくれる。前回のイベント以来のお久しぶりSugarさんと、ご近所ブログ仲間のBassmanさん。

恒例の掟さんの音頭によるプラトレー割り（乾杯に代わる宴会開始の合図）には間に合った。前回のおさらい、ZAPPAシングルなど拝みつつ、８cmCDがいかに業界から軽視（あるいは無視）されているかについてのトーク。制作サイドはもちろん、中古屋業界からも黙殺されている現状を切々と訴える。どうなる？どうする８cm市場！？業界関係の方々、後で泣いても知らないよ！（泣いてるのは我々だけか…）その流れで、８cm大量救出の壮大なストーリーへと続く。

８センチャーズ公式ブログで予告されていたとおり、今回の目玉のひとつは掛川買い付けツアー。詳細は公式サイトに（今度は）アップされると思われるので軽く。ツアーのメインは、掟さんの知人の女性「８cmの母」が潰れたビデオ屋から格安で引き取った（押し付けられた？）短冊何と8000枚！これを８センチャーズが車に詰め込み、掛川から東京まで輸送した、という内容。「８cmの婆」が営むトイショップ「おすもうや」での奇跡の掘り出し物も含め、私的には感動巨編と言って過言ではない映像作品であった。

壇上の関根さんが掛川ローカルの話題で、なぜか私の方を見てる…と思ったら勘違いで、私の真前にいた恰幅のいい男性がしきりに肯いたり、合いの手を入れたりしている。関根さんが「ほっけさん」と呼びかけているじゃないかい。おお。頃合を見計らって後ろから肩を叩き、自己紹介させて頂く。ほっけさんは掛川の近くの方で、聞けば歌舞伎町にカプセルホテルをとっての参戦、という気合の入りよう。この大物を８センチャーズと結びつけたのは自分かと思うと一仕事した気分ですな。こんな出会いも８センチャーズがあってこそ。感謝。

そして掛川から輸送された段ボール一箱を会場で初開封する、という福袋的企画。壇上の８センチャーズの興奮が、フロアの８cmバカども（自分含め）の興奮を呼ぶ。ラッキィ池田のツートーン・ナンバーよかったなあ。吉田豪さんのトークに続き休憩へ。その休憩時間が一番休憩できなかった。段ボールいっぱいの短冊を、フロアにばら撒くという暴挙。私を含めた野郎どもがステージに群がる群がる。まあ、只だからね…こうなるさ。でも怪我人でなくてよかったっす（やや大袈裟）。

あああ、長くなった。以下次号。


今回の８cmは…もういいか。イベントでも変則ジャケのひとつとして紹介され、もののはずみで音まで聞かせてもらった。もう十分です。一番右が外箱で、中に横開きのブックレット。右サイドが豪華10ページの写真集＆歌詞カード。左サイドが飛び出す絵本的仕様になっていて、真中のスリットから８cmがコンニチハするという凝った作り。今まで何度見たか分からないシングルだが、中を見たのはもちろん初めて。ある意味勉強になった。
定価1100円、もらい物なので０円。